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公開番号
2025059789
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170100
出願日
2023-09-29
発明の名称
ブッシング
出願人
SWCC株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
H02G
15/064 20060101AFI20250403BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ブッシングの受容部と絶縁栓の絶縁ゴム部との界面で部分放電が生じるのを抑制できるブッシングを提供する。
【解決手段】ブッシングは、内部導体と、内部導体の外周に配置される絶縁筒と、絶縁筒に埋設され、内部導体に課電したときの電界を緩和する電界緩和部材と、を備え、絶縁筒は、絶縁栓を装着可能な受容部を有し、受容部は、絶縁栓のテーパー形状の絶縁ゴム部の外形形状に適合する第1受容面と、第1受容面の後端に連設された円柱形状の第2受容面と、を有し、電界緩和部材は、第1受容面と第2受容面との境界近傍に、受容部を取り囲むように配置される導電性のリング部と、リング部を接地する接地部と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内部導体と、
前記内部導体の外周に配置される絶縁筒と、
前記絶縁筒に埋設され、前記内部導体に課電したときの電界を緩和する電界緩和部材と、を備え、
前記絶縁筒は、絶縁栓を装着可能な受容部を有し、
前記受容部は、前記絶縁栓のテーパー形状の絶縁ゴム部の外形形状に適合する第1受容面と、前記第1受容面の後端に連設された円柱形状の第2受容面と、を有し、
前記電界緩和部材は、前記第1受容面と前記第2受容面との境界近傍に、前記受容部を取り囲むように配置される導電性のリング部と、前記リング部を接地する接地部と、を有する、
ブッシング。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記絶縁筒の後端面に配置される固定フランジを備え、
前記接地部は、前記リング部と前記固定フランジを電気的に接続する、
請求項1に記載のブッシング。
【請求項3】
前記絶縁筒の後端部に配置され、前記固定フランジがボルト締結により固定される埋込金具を備え、
前記埋込金具は、前記接地部として機能する、
請求項2に記載のブッシング。
【請求項4】
前記リング部は、前記第1受容面と前記第2受容面との境界を軸方向の第1基準として、前記リング部の高さをhとした場合、リング部の最後端部の位置が、第1基準から後端側に1.5hの位置よりも先端側となるように配置される、
請求項1に記載のブッシング。
【請求項5】
前記リング部は、前記最後端部の位置が、前記第1基準よりも先端側となるように配置される、
請求項4に記載のブッシング。
【請求項6】
前記リング部は、前記絶縁栓の低圧側電極の先端部を軸方向の第2基準として、前記リング部の最後端部の位置が、前記第2基準よりも後端側となるように配置される、
請求項1に記載のブッシング。
【請求項7】
前記リング部は、前記リング部の最先端部の位置が、前記第2基準よりも後端側となるように配置される、
請求項6に記載のブッシング。
【請求項8】
前記リング部は、前記第1受容面又は前記第2受容面からの径方向の離間距離が2mm以上である、
請求項1に記載のブッシング。
【請求項9】
前記リング部は、前記リング部の最外端部の位置が、前記第2受容面から径方向に35mm以下の位置となるような径を有する、
請求項8に記載のブッシング。
【請求項10】
前記リング部の外径は、前記絶縁栓近傍の前記内部導体の外径よりも小さい、
請求項1に記載のブッシング。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブッシングに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ガス中終端接続部、油中終端接続部、気中終端接続部などのケーブル終端接続部が知られている(例えば、特許文献1参照)。一般的には、ケーブル終端接続部は、内部導体及び内部導体の外周に配置される硬質の絶縁筒を有する本体材料(以下、「ブッシング」と称する)に、接続材料が取り付けられたケーブル端末部を接続することで形成される。
【0003】
ブッシングは、電力ケーブルや課電用ケーブルを装着可能な受容部を有している。電力ケーブルや課電用ケーブルが装着されない場合、受容部には、絶縁栓が装着される(例えば、特許文献1参照)。絶縁栓は、一般に、高圧側電極、絶縁ゴム部及び低圧側電極を有する。絶縁栓は、絶縁ゴム部が受容部の内面に押し付けられた状態で、固定される。
【0004】
より具体的には、受容部は、絶縁ゴム部の形状に適合し絶縁ゴム部に対して大きな面圧を付与する先端側の第1受容面と、第1受容面よりも絶縁ゴム部に対して付与する面圧が小さい(面圧0の場合を含む)第2受容面と、を有している。例えば、第1受容面は、ブッシングの軸方向に対して傾斜するテーパー面である。第2受容面は、絶縁ゴム部の最大外径と略同一の径又はやや大径を有する円筒面であり、第1受容面の後端に連設される。受容部に絶縁ゴム部が所定の面圧で押し付けられることにより、ブッシングの絶縁性能が確保される。ブッシングにおいては、内部導体、絶縁筒の表面に形成された遮へい層、及び絶縁筒の厚みや形状によって、課電時の電界がコントロールされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3080331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、絶縁栓を装着した状態でブッシングに課電すると、受容部と絶縁ゴム部との界面近傍には、図1に示すような等電位分布が生じる。すなわち、第2受容面と絶縁ゴム部の近傍にも、電位は小さいが等電位線が回り込む。電界は、等電位線に対して直交方向に生じる。したがって、等電位線が回り込んだ箇所には、隣り合う等電位線の間隔に応じた電界が生じる。一方、第2受容面と絶縁ゴム部の間は、第1受容面と絶縁ゴム部との界面に空隙が残らないように空隙を後端側に抜く必要があるため、密着するほどの状態にはならず、第2受容面と絶縁ゴム部の界面に空気層が介在する場合もあり得る。この場合、第2受容面と絶縁ゴム部との界面で、空気層が介在することに起因した部分放電を生じる虞がある。
【0007】
本発明の目的は、ブッシングの受容部と絶縁栓の絶縁ゴム部との界面で部分放電が生じるのを抑制できるブッシングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るブッシングは、
内部導体と、
前記内部導体の外周に配置される絶縁筒と、
前記絶縁筒に埋設され、前記内部導体に課電したときの電界を緩和する電界緩和部材と、を備え、
前記絶縁筒は、絶縁栓を装着可能な受容部を有し、
前記受容部は、前記絶縁栓のテーパー形状の絶縁ゴム部の外形形状に適合する第1受容面と、前記第1受容面の後端に連設された円柱形状の第2受容面と、を有し、
前記電界緩和部材は、前記第1受容面と前記第2受容面との境界近傍に、前記受容部を取り囲むように配置される導電性のリング部と、前記リング部を接地する接地部と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ブッシングの受容部と絶縁栓の絶縁ゴム部との界面で部分放電が生じるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、従来構造のブッシングにおける受容部と絶縁栓の界面近傍の等電位分布を示す図である。
図2は、実施の形態に係るブッシングを適用したケーブル終端接続部の内部構造を示す部分断面図である。
図3は、課電部の近傍の拡大図である。
図4は、電界緩和部材の一例を示す斜視図である。
図5A、図5Bは、電界緩和部材を配置したときの等電位分布の一例を示す図である。
図6A~図6Cは、リング部の位置を変化させたときの等電位分布の一例を示す図である。
図7A、図7Bは、リング部の位置を変化させたときの等電位分布の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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