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公開番号2025068845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178883
出願日2023-10-17
発明の名称抗原ペプチド、核酸、ベクター、HLA/抗原ペプチド複合体、検出試薬、医薬組成物
出願人国立大学法人 熊本大学
代理人弁理士法人レクシード・テック
主分類C12N 15/48 20060101AFI20250422BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】HTLV-1のTaxのサブグルーブの検出に使用しうる、新たなペプチドの提供を目的とする。
【解決手段】本開示のHTLV-1がコードするTaxタンパク質由来抗原ペプチドは、下記(P1)、(P2)、または(P3)のポリペプチドを含む:
(P1)配列番号1(SFHSLHLLF)および配列番号2(SFHNLHLLF)の少なくとも一方のアミノ酸配列からなるポリペプチド;
(P2)前記(P1)のN末端から4番目のアミノ酸が保存され、前記(P1)のアミノ酸配列において、1~3個のアミノ酸が欠失、挿入、置換、または付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチド;
(P3)前記(P1)のN末端から4番目のアミノ酸が保存され、前記(P1)のアミノ酸配列に対して、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなるポリペプチド。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
下記(P1)、(P2)、または(P3)のポリペプチドを含む、ヒトT細胞白血病ウイルス1(HTLV-1)がコードするTaxタンパク質由来抗原ペプチド:
(P1)配列番号2(SFH
N
LHLLF)および配列番号1(SFH
S
LHLLF)の少なくとも一方のアミノ酸配列からなるポリペプチド;
(P2)前記(P1)のN末端から4番目のアミノ酸が保存され、前記(P1)のアミノ酸配列において、1~3個のアミノ酸が欠失、挿入、置換、または付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチド;
(P3)前記(P1)のN末端から4番目のアミノ酸が保存され、前記(P1)のアミノ酸配列に対して、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなるポリペプチド。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記Taxは、Tax-Aである、請求項1に記載の抗原ペプチド。
【請求項3】
前記(P2)は、前記(P1)のアミノ酸配列のC末端およびN末端の少なくとも一方に、1、2、または3アミノ酸が付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチドである、請求項1または2に記載の抗原ペプチド。
【請求項4】
前記ペプチドは、ヒト白血球抗原(HLA)への結合性を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の抗原ペプチド。
【請求項5】
前記HLAは、HLA-A*24を含む、請求項4に記載の抗原ペプチド。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の抗原ペプチドをコードする、核酸。
【請求項7】
請求項6に記載の核酸を含む、ベクター。
【請求項8】
ヒト白血球抗原(HLA)と抗原ペプチドとの複合体を含み、
前記抗原ペプチドは、請求項1から5のいずれか一項に記載のTaxタンパク質由来抗原ペプチドを含む、HLA/抗原ペプチド複合体。
【請求項9】
前記HLAは、HLA-A*24を含む、請求項8に記載のHLA/抗原ペプチド複合体。
【請求項10】
前記複合体は、複合体の多量体である、請求項8または9に記載のHLA/抗原ペプチド複合体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、抗原ペプチド、核酸、ベクター、HLA/抗原ペプチド複合体、検出試薬、医薬組成物等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
レトロウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルス-I型(human T-cell leukemia virus type-I:HTLV-1)は、成人T細胞白血病(adult T-cell leukemia-lymphoma:ATL)等のHTLV-1関連疾患の発症を引き起こす原因ウイルスである。日本には、約80万人のHTLV-1感染者(キャリア)がいると言われている。しかしながら、前記HTLV-1関連疾患を引き起こすメカニズムは完全には解明されていない。
【0003】
HTLV-1のTaxタンパク質は、HTLV-1特異的CD8+T細胞が認識する抗原として知られている。前記HTLV-1のTaxタンパク質には、2つのサブグループ(Tax-AおよびTax-B)が存在し、前記HTLV-1のTaxタンパク質のサブグループと、前記HTLV-1関連疾患の発症リスクとは、関連性があることが報告されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Naito, Tadasuke et al. “Distinct gene expression signatures induced by viral transactivators of different HTLV-1 subgroups that confer a different risk of HAM/TSP.” Retrovirology vol. 15,1 72. 6 Nov. 2018, doi:10.1186/s12977-018-0454-x
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本開示は、前記HTLV-1のTaxのサブグルーブの検出に使用しうる、抗原ペプチド等の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本開示のヒトT細胞白血病ウイルス1(HTLV-1)がコードするTaxタンパク質由来抗原ペプチドは、下記(P1)、(P2)、または(P3)のポリペプチドを含む:
(P1)配列番号1(SFHSLHLLF)および配列番号2(SFH
N
LHLLF)の少なくとも一方のアミノ酸配列からなるポリペプチド;
(P2)前記(P1)のN末端から4番目のアミノ酸が保存され、前記(P1)のアミノ酸配列において、1~3個のアミノ酸が欠失、挿入、置換、または付加されたアミノ酸配列からなるポリペプチド;
(P3)前記(P1)のN末端から4番目のアミノ酸が保存され、前記(P1)のアミノ酸配列に対して、80%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなるポリペプチド。
【0007】
本開示の核酸は、本開示の抗原ペプチドをコードする。
【0008】
本開示のベクターは、本開示の核酸を含む。
【0009】
本開示のHLA/抗原ペプチド複合体は、ヒト白血球抗原(HLA)と抗原ペプチドとの複合体を含み、
前記抗原ペプチドは、本開示のTaxタンパク質由来抗原ペプチドを含む。
【0010】
本開示のHTLV-1がコードするTaxタンパク質の検出試薬は、本開示のHLA/抗原ペプチド複合体を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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