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公開番号
2025071116
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025020230,2022007361
出願日
2025-02-10,2022-01-20
発明の名称
有機性廃棄物の生物処理方法及び有機性廃棄物の生物処理システム
出願人
水ing株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
B09B
3/60 20220101AFI20250424BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】有機性廃棄物の生物処理方法及び有機性廃棄物の生物処理システムを提供する。
【解決手段】受入有機性廃棄物の受入量及び受入有機性廃棄物の成分組成の情報を含む原料情報に基づいて、受入有機性廃棄物を区分して保管する工程と、区分後の受入有機性廃棄物の保管情報を作製する工程と、受入有機性廃棄物を生物処理する生物処理槽への受入有機性廃棄物の投入条件を決定する工程と、投入条件に基づいて、受入有機性廃棄物を生物処理する工程と、を有し、投入条件を決定する工程が、区分後の受入有機性廃棄物に含まれる生物処理槽の処理阻害をもたらす阻害成分の阻害成分情報と、生物処理槽の運転情報とに基づいて、受入有機性廃棄物の投入条件を決定する有機性廃棄物の生物処理方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
受入有機性廃棄物の受入量及び前記受入有機性廃棄物の成分組成の情報を含む原料情報に基づいて、前記受入有機性廃棄物を区分して保管する工程と、
前記区分後の前記受入有機性廃棄物の保管情報を作製する工程と、
前記受入有機性廃棄物を生物処理する生物処理槽への前記受入有機性廃棄物の投入条件を決定する工程と、
前記投入条件に基づいて、前記受入有機性廃棄物を生物処理する工程と、
を有し、
前記投入条件を決定する工程が、
前記区分後の前記受入有機性廃棄物に含まれる前記生物処理槽の処理阻害をもたらす阻害成分の阻害成分情報と、前記生物処理槽の運転情報とに基づいて、前記受入有機性廃棄物の前記投入条件を決定することを特徴とする有機性廃棄物の生物処理方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記生物処理槽が、前記受入有機性廃棄物を発酵処理する発酵槽を含む請求項1に記載の有機性廃棄物の生物処理方法。
【請求項3】
投入条件を決定する工程が、
前記区分後の前記受入有機性廃棄物に含まれる脂質、発泡性物質、ナトリウム、窒素、硫酸塩、スケール発生の原因となる物質、又は微生物の増殖を促進させる無機塩の濃度の少なくともいずれかに基づいて、前記投入条件を決定する請求項1又は2に記載の有機性廃棄物の生物処理方法。
【請求項4】
投入条件を決定する工程が、前記生物処理槽内の脂質の残留濃度と、区分後の前記受入有機性廃棄物に含まれる糖の濃度とに基づいて、前記受入有機性廃棄物の投入量及び投入時期を決定する請求項1~3のいずれか1項に記載の有機性廃棄物の生物処理方法。
【請求項5】
前記保管する工程が、前記受入有機性廃棄物の成分濃度別に区分して保管することを含む請求項1~4のいずれか1項に記載の有機性廃棄物の生物処理方法。
【請求項6】
前記保管する工程が、複数の前記受入有機性廃棄物を混合することにより、前記区分後の前記受入有機性廃棄物の成分組成を調整することを含む請求項1~5のいずれか1項に記載の有機性廃棄物の生物処理方法。
【請求項7】
原料情報が、前記受入有機性廃棄物の過去の成分分析結果、前記受入有機性廃棄物の栄養素成分表示情報、生物処理装置の処理実績情報、又は、前記受入有機性廃棄物の簡易分析結果のいずれかに基づいて作製される請求項1~6のいずれか1項に記載の有機性廃棄物の生物処理方法。
【請求項8】
受入有機性廃棄物を成分組成毎に区分して保管する保管設備と、
前記受入有機性廃棄物を投入して生物処理する発酵槽を含む生物処理装置と、
前記区分後の前記受入有機性廃棄物に含まれる生物処理槽の処理阻害をもたらす阻害成分の阻害成分情報と、前記生物処理槽の生物処理条件とに基づいて、前記保管された前記受入有機性廃棄物の前記生物処理装置への投入量及び投入時期を含む投入条件を制御する制御装置と
を備える有機性廃棄物の生物処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性廃棄物の生物処理方法及び有機性廃棄物の生物処理システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
生ごみ、食品加工残渣、食品廃棄物等の有機性廃棄物を生物処理するバイオマス処理施設が知られている。このようなバイオマス処理施設では、食品工場、飲料工場、飲食店舗等から多種多用な有機性廃棄物を処理原料として受け入れ、処理原料をメタン発酵処理することにより、生成するバイオガスを燃料として利用することが行われている。
【0003】
例えば、特開2008-253870号公報(特許文献1)には、メタン発酵槽に導入するバイオマス量を調整することで、メタン発酵が適切に行われるよう制御できるメタン発酵制御システムの例が記載されている。
【0004】
特開2007-98369号公報(特許文献2)には、有機性廃棄物排出者からの廃棄物情報と、有機性廃棄物を生物処理する処理施設からの処理状況に関する処理情報とをネットワークを介して取得するコントロールセンターを備えた有機性廃棄物の生物処理における管理システムが記載されている。特許文献2では、処理情報のうち、現在の処理状況と処理施設において受入可能な廃棄物の最大許容範囲とを比較し、その差分を廃棄物性状データと対比して、有機性廃棄物の引取計画を作製することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-253870号公報
特開2007-98369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2に記載されるように、有機性廃棄物をバイオマス原料として効率良く利用するための手法は従来から種々提案されている。しかしながら、有機性廃棄物は多種多様な組成を有しており、排出元によって組成に偏りがあるため、受入順に処理すると栄養成分等に過不足が生じ処理が悪化することがある。また、原料の組み合わせによっては、生物処理槽へのスケール生成や処理悪化をもたらす場合がある。そのため、生物処理槽には、投入原料を組成の偏りがないように投入することが好ましいが、投入原料の組成分析及び調製には手間と時間がかかるため、処理の効率化及び安定化を図る点ではまだ検討の余地がある。
【0007】
上記課題を鑑み、本発明は、有機性廃棄物の処理効率を向上でき、生物処理槽における処理悪化を抑制しながら長期間安定して処理することが可能な有機性廃棄物の生物処理方法及び有機性廃棄物の生物処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の有機性廃棄物の生物処理方法は、一側面において、受入有機性廃棄物の受入情報に基づいて、受入有機性廃棄物の受入量及び受入有機性廃棄物の成分組成の情報を含む原料情報を作製する工程と、原料情報に基づいて、受入有機性廃棄物を成分組成毎に区分して保管する工程と、受入有機性廃棄物を生物処理する生物処理装置の運転情報と、区分後の受入有機性廃棄物の成分組成及び受入量の情報を含む保管情報と、受入有機性廃棄物に含まれる生物処理の処理阻害をもたらす要因となる阻害成分の濃度情報を含む阻害成分情報とに基づいて、保管された受入有機性廃棄物の生物処理装置への投入量及び投入時期を含む投入条件を決定する工程と、投入条件に基づいて、受入有機性廃棄物を生物処理する工程とを有する有機性廃棄物の生物処理方法である。
【0009】
本発明の有機性廃棄物の生物処理方法は一実施態様において、生物処理装置の生物処理結果を取得する工程と、生物処理結果に基づいて投入条件を補正する工程とを更に有する有機性廃棄物の生物処理方法が提供される。
【0010】
本発明の有機性廃棄物の生物処理方法は別の一実施態様において、受入有機性廃棄物の生物処理で得られる汚泥及び処理液を、後処理装置を用いて後処理する工程と、後処理装置の処理結果に基づいて、生物処理装置の投入条件を補正する工程とを更に有する。
(【0011】以降は省略されています)
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