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公開番号
2025022229
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126620
出願日
2023-08-02
発明の名称
加熱井戸
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B09C
1/06 20060101AFI20250206BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】汚染土壌の原位置浄化方法の加熱効率をより高められる加熱井戸を目的とする。
【解決手段】汚染土壌の原位置浄化に用いられる加熱井戸であって、下方に向けて設置された外管と、前記外管内に収容された内管と、前記外管の内面に接触して又は前記外管の内面の極めて近傍に配置されたヒーターと、前記ヒーターと前記内管の外面との間に挿入されたスリーブと、を有し、前記スリーブは、前記ヒーターが前記外管の内面に接触する又は前記外管の内面の極めて近傍に配置されることを補助する部材である、加熱井戸。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
汚染土壌の原位置浄化に用いられる加熱井戸であって、
下方に向けて設置された外管と、
前記外管内に収容された内管と、
前記外管の内面に接触して又は前記外管の内面の極めて近傍に配置されたヒーターと、
前記ヒーターと前記内管の外面との間に挿入されたスリーブと、を有し、
前記スリーブは、前記ヒーターが前記外管の内面に接触する又は前記外管の内面の極めて近傍に配置されることを補助する部材である、加熱井戸。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記スリーブの一部は、前記内管の外面に密着し、
前記スリーブと前記ヒーターとの間に付勢手段が挿入され、
前記付勢手段は、前記スリーブと前記ヒーターとが離れる力を与えることにより、前記ヒーターが前記外管の内面へ押し付けられている、請求項1に記載の加熱井戸。
【請求項3】
前記スリーブと前記内管の外面との間にスペーサーが挿入され、
前記スリーブと前記ヒーターとの間に付勢手段が挿入され、
前記付勢手段は、前記スリーブと前記ヒーターとが離れる力を与えることにより、前記ヒーターが前記外管の内面へ押し付けられている、請求項2に記載の加熱井戸。
【請求項4】
前記外管と前記内管の間に前記ヒーターが複数設置され、各ヒーター同士が均等に離間している、請求項1に記載の加熱井戸。
【請求項5】
前記付勢手段が板バネである、請求項2または3に記載の加熱井戸。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染土壌の原位置浄化に用いられる加熱井戸に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
揮発性有機化合物(VOC)等で汚染された汚染土壌を浄化する方法としては、掘削して除去する方法(掘削除去法)が知られている。掘削除去法は、汚染土壌の浄化において、確実な方法といえる。
しかし、掘削除去法では、汚染土壌を大量に搬出、運搬しなければならず、運搬費や処理費が膨大であった。
【0003】
運搬費や処理費などのコストダウンの観点からは、原位置で汚染物質を除去する原位置浄化法を用いることが考えられる。
原位置浄化法としては、微生物を活性化して汚染物質を分解するバイオレメディエーションや過酸化水素等を用いた化学分解法(フェントン法等)が知られている。
しかし、原位置浄化法を用いた場合においても、現地土質の透水性が低い粘土・シルト質であった場合は、処理薬剤が汚染されている箇所に到達するのが著しく困難であり、浄化に多大な時間を要する。
【0004】
原位置で汚染物質を除去するほかの方法として、原位置熱脱着法が知られている。原位置熱脱着法としては、電気加熱ヒーター式、電気抵抗式、スチーム式、と呼ばれる3つの方式が一般的である。
その中でも、電気加熱ヒーター式による原位置熱脱着法では、現地の土壌を100℃以上に加熱することができるため、土壌間隙水等が蒸発する過程で土壌骨格間隙を拡張し、汚染物質を水蒸気で脱着・連行することができる、このため、汚染物質を土壌から効率よく除去することが可能な方法である。
【0005】
電気加熱ヒーター式による原位置熱脱着法として、例えば、特許文献1が提案されている。特許文献1は、汚染物質を含む処理対象領域に熱を加え、汚染物質の一部を気化させてこれを吸引し、処理対象領域から除去する方法である。特許文献1の発明によれば、原位置の加熱及び蒸気抽出により汚染物質の除去効率を高めることが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4509558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の加熱用井戸(加熱井戸)は、スリーブ管(外管)の内部にヒーターとして電熱線を配し、外管と電熱線とは、空気によって絶縁されている。
この構成では、高温(例えば、100℃以上)に加熱した電熱線の熱は、放射(輻射)により処理対象領域に伝達される。輻射による熱伝達は、伝導による熱伝達に比べて熱伝達の効率(加熱効率)が劣る。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、汚染土壌の原位置浄化方法の加熱効率をより高められる加熱井戸を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を有する。
[1]汚染土壌の原位置浄化に用いられる加熱井戸であって、下方に向けて設置された外管と、前記外管内に収容された内管と、前記外管の内面に接触して又は前記外管の内面の極めて近傍に配置されたヒーターと、前記ヒーターと前記内管の外面との間に挿入されたスリーブと、を有し、前記スリーブは、前記ヒーターが前記外管の内面に接触する又は前記外管の内面の極めて近傍に配置されることを補助する部材である、加熱井戸。
[2]前記スリーブの一部は、前記内管の外面に密着し、前記スリーブと前記ヒーターとの間に付勢手段が挿入され、前記付勢手段は、前記スリーブと前記ヒーターとが離れる力を与えることにより、前記ヒーターが前記外管の内面へ押し付けられている、[1]に記載の加熱井戸。
[3]前記スリーブと前記内管の外面との間にスペーサーが挿入され、前記スリーブと前記ヒーターとの間に付勢手段が挿入され、前記付勢手段は、前記スリーブと前記ヒーターとが離れる力を与えることにより、前記ヒーターが前記外管の内面へ押し付けられている、[2]に記載の加熱井戸。
[4]前記外管と前記内管の間に前記ヒーターが複数設置され、各ヒーター同士が均等に離間している、[1]に記載の加熱井戸。
[5]前記付勢手段が板バネである、[2]または[3]に記載の加熱井戸。
【発明の効果】
【0010】
本発明の加熱井戸によれば、汚染土壌の原位置浄化方法の加熱効率をより高められる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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