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公開番号2025071257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025026179,2024544009
出願日2025-02-20,2023-07-13
発明の名称吸着剤
出願人セトラスホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 20/10 20060101AFI20250424BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本発明は、吸着能力が高く、少ない使用量で被吸着物を吸着することができる、新規な吸着剤を提供するものである。
【解決手段】本開示は、非晶質のケイ酸マグネシウム化合物からなる吸着剤である。本開示のケイ酸マグネシウム化合物は、アルカリ金属含有量が1.20質量%以下である。本開示のケイ酸マグネシウム化合物は、固体酸量が0.70mmol/g以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非晶質のケイ酸マグネシウム化合物であって、
前記ケイ酸マグネシウム化合物は、
アルカリ金属含有量が1.20質量%以下であり、
固体酸量が0.70mmol/g以上であり、
BET比表面積が200m

/g~1000m

/gであり、
下記の式(1)で表されることを特徴とする、化合物。
(MgO)

・SiO

・mH

O ・・・(1)
[式(1)において、xは0.1≦x≦0.5を満たす数であり、mは0.1≦m≦1.5を満たす数である。]
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記ケイ酸マグネシウム化合物の全細孔容積が0.40cm

/g~1.50cm

/gである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記ケイ酸マグネシウム化合物の平均粒径が2.0μm~60.0μmである、請求項1に記載の化合物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ金属等の被吸着物の吸着に使用される新規な吸着剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
化学製品には、合成時に使用された触媒や未反応原料、反応時の副生物などの不純物が、微量ながらも残存していることがある。製品品質の向上等の観点から、これらの不純物を効率よく除去することが求められている。このような不純物を除去する方法としては、例えば、化学製品の製造過程において、中和法、蒸留法、抽出法又は吸着法などの方法により不純物を除去する方法が挙げられる。これらの中でも、吸着法、特に吸着剤を用いた方法は、簡便な方法としてよく用いられている。
【0003】
例えば、ポリウレタンフォームは、原料であるポリオール成分とイソシアネート成分とを重合させることにより製造されている。ポリウレタンフォームの製造に使用されるポリオールには、ポリエーテルポリオール、ポリマーポリオール、ポリエステルポリオールなどがあり、目標とするポリウレタンの性能に合わせて任意に組み合わせて使用される。例えばポリエーテルポリオールは、アルカリ金属含有塩基性触媒の存在下で、グリセリンにプロピレンオキサイドを付加重合させて製造されるが、精製後の残存触媒が限りなくゼロに近い純度が要求される。
【0004】
このような高い水準の純度を達成するため、ポリエーテルポリオールの製造には、アルカリ金属含有塩基性触媒を吸着除去し得る吸着剤が使用されている。ここで使用される吸着剤は、通常、モレキュラーシーブ、活性アルミナ、合成ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、活性炭等の合成品;天然品;酸性白土、活性白土等の天然品の加工品などであるが、特に限定されない。例えば特許文献1には、アルカリ金属含有塩基性触媒を吸着除去し得る吸着剤として、化学式、BET比表面積、アルカリ金属の含有量及び平均粒径がそれぞれ特定の範囲内にある、非晶質の合成含水ケイ酸マグネシウム化合物からなる吸着剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-75674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これら従来の吸着剤では、被吸着物であるアルカリ金属含有塩基性触媒に対して大量の吸着剤を要するため、ポリエーテルポリオールが吸着剤に吸着されることによる収率の低下や、精製後に発生する大量の廃棄物が問題となる。このような問題を解決するために、吸着剤の吸着能力を向上させて吸着剤の使用量を低減させることが強く求められている。
【0007】
そこで、本発明は、吸着能力が高く、少ない使用量で被吸着物を吸着することができる新規な吸着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、アルカリ金属含有量が低く且つ固体酸性が高い非晶質のケイ酸マグネシウム化合物を吸着剤として用いることで、K

、Na

、Ni

等の金属イオンに対する吸着能力が向上することを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて完成されたものであり、以下の各態様を含むものである。
【0009】
(第1の開示)
本第1の開示は、非晶質のケイ酸マグネシウム化合物からなる吸着剤である。該ケイ酸マグネシウム化合物は、アルカリ金属含有量が1.20質量%以下である。該ケイ酸マグネシウム化合物は、固体酸量が0.70mmol/g以上である。
【0010】
(第2の開示)
本第2の開示は、第1の開示において、上記ケイ酸マグネシウム化合物が下記の式(1)で表される化合物である。
(MgO)

・SiO

・mH

O ・・・(1)
[式(1)において、xは0.1≦x≦0.5を満たす数である。mは0.1≦m≦1.5を満たす数である。]
(【0011】以降は省略されています)

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