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公開番号
2025072205
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182803
出願日
2023-10-24
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250430BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】追加の加工工程を必要とせず、スリンガの軸方向の移動の抑制と密封性を確保して、長期間に亘って軸受性能を維持することができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】内周に複列の外側軌道面2a・2aを有する外輪2と、外周に外側軌道面2aと対向する一方の内側軌道面3dおよび車輪取り付けフランジ3bを有するハブ輪3と、ハブ輪3に連結され、外周に外側軌道面2aと対向する他方の内側軌道面4aを有する内輪4と、から構成される内方部材と、両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体5と、外輪2とハブ輪3および内輪4との間をシールするインナー側シール部材6及びアウター側シール部材7と、を備える車輪用軸受装置であって、アウター側シール部材7は、ハブ輪3に嵌合する円環状のスリンガ17を有し、スリンガ17に弾性部材から形成される突起部17eを設けた。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
外周に前記外側軌道面と対向する一方の内側軌道面および車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結され、外周に前記外側軌道面と対向する他方の内側軌道面を有する軌道面形成部材と、から構成される内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材との間をシールするシール部材と、
を備える車輪用軸受装置であって、
前記シール部材はアウター側シール部材であり、前記ハブ輪に嵌合する円環状のスリンガを有し、
前記スリンガの前記ハブ輪との嵌合面のインナー側端部には突起部が設けられ、
前記突起部は、弾性部材によって形成される
ことを特徴とする車輪用軸受装置。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記ハブ輪の前記アウター側シール部材の嵌合面のアウター側部分の外径dh1と、インナー側端部の外径dh2とが、
dh1>dh2
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記ハブ輪の前記アウター側シール部材の嵌合面に前記突起と嵌合する凹部を設け、
前記アウター側シール部材の嵌合面のインナー側端部の外径dh2と、前記凹部の外径dh3とが、
dh2>dh3
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記ハブ輪のインナー側端部の外径dh2と、
前記スリンガの突起部の内径ds1とが、
dh2>ds1
の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項5】
前記凹部の外径dh3と、
前記スリンガの突起部の内径ds1とが、
dh3>ds1
の関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載の車輪用軸受装置。
【請求項6】
前記スリンガの突起部の内径ds1と、
前記スリンガの内周面の内径ds2とが、
ds2≧ds1
の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項7】
前記凹部は、軸方向内側および軸方向外側にテーパ面を設け、
前記軸方向内側のテーパ面のテーパ角度θ1は、
0°≦θ1≦90°
の関係を満たすことを特徴とする請求項3に記載の車輪用軸受装置。
【請求項8】
前記軸方向内側のテーパ面のテーパ角度θ2は、
0°<θ2≦90°
の関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。
【0003】
従来の車輪用軸受装置は、外方部材である外輪と、内方部材であるハブ輪および内輪と、転動列である二列のインナー側ボール列およびアウター側ボール列と、インナー側シール部材およびアウター側シール部材とを具備する。
【0004】
インナー側シール部材およびアウター側シール部材は、外方部材の開口部と、内方部材の外周面との間の隙間をシールする(塞ぐ)密閉機構であって、例えば2枚のシールリップを接触または近接させる2サイドリップタイプのシールによって構成される。アウター側シール部材は、円環状のスリンガを有する構成が公知となっている。
スリンガは、円環状の鋼板の外縁部と内縁部とがプレス加工によって屈曲され、軸方向との直交方向に見た断面視にて、略L字状に形成される。具体的には、スリンガは、円筒部と、該円筒部の端部から径方向外側に延びる立板部とを有する、円環状の部材として構成される。
【0005】
荷重や振動を繰り返し受けた際にスリンガが軸方向(インナ側)へ移動するのを防止するために従来の特許文献においては、内方部材側の嵌合面もしくはスリンガの円筒部に移動防止部が設けられている。移動防止部としては、例えば、ハブ輪肩部にスリンガ嵌合部よりも径方向に突出した抜け止め部が形成されている構成が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
また、移動防止部としては、例えば、ハブ輪肩部に、かしめることでスリンガの円筒部よりも径方向側に突出した抜け止め部が形成できるように、突起を形成する構成が公知となっている(例えば特許文献2参照)。
【0007】
また、移動防止部としては、スリンガ円筒部が折り曲げられた折り曲げ部を有し、ハブ輪肩部にスリンガ嵌合部よりも径方向に突出した抜け止め部が形成される構成が公知となっている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-240679号公報
特開2021-085412号公報
特開2017-129197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来文献のように、移動防止部としてハブ輪肩部に突出した抜け止め部を形成した場合には、スリンガの円筒部が径方向へ塑性変形をおこすことでハブ輪との嵌合力が低下するおそれがあった。また、スリンガ圧入後かしめる構成においては、工程の複雑化がコスト増大の要因となっていた。また、円筒部に折り曲げ部を形成する場合には、スリンガの剛性が上がることで、抜け止め部を超えるときに圧入力が大きくなる、また、ハブ輪の小径部段差によりスリンガ削り取られて、軸受内部に異物が浸入する可能性があった。加えて、スリンガが軸方向インナー側に移動した場合には、ハブ輪とスリンガのすきまから泥水が浸入することで、錆の発生や勘合部から軸受内部に泥水が浸入するおそれがあった。
【0010】
そこで、本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、追加の加工工程を必要とせず、スリンガの軸方向の移動の抑制と密封性を確保して、長期間に亘って軸受性能を維持することができる車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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