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公開番号
2025072863
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183274
出願日
2023-10-25
発明の名称
ころ軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
33/34 20060101AFI20250501BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】高負荷を受けた場合でもエッジロードの影響を抑制でき長寿命化が図れるころ軸受を提供する。
【解決手段】複数のころ13を備えるころ軸受であって、複数のころ13の少なくともいずれかは、ころ軸方向の一端又は両端に形成された凹穴19により、ころ転動面13cからのころ径方向厚さを減少させた環状薄肉部17を有する穴付きころである、ころ軸受。また、ころ軸受はニードル軸受であってもよい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のころを備えるころ軸受であって、
複数の前記ころの少なくともいずれかは、ころ軸方向の一端又は両端に形成された凹穴により、ころ転動面からのころ径方向厚さを減少させた環状薄肉部を有する穴付きころである、
ころ軸受。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記穴付きころは、前記環状薄肉部から前記ころ軸方向の中央部に向けて延びる軸穴が形成されている、
請求項1に記載のころ軸受。
【請求項3】
前記軸穴に振動吸収フィルタが配置されている、
請求項2に記載のころ軸受。
【請求項4】
前記振動吸収フィルタは、多孔質材料を含む、
請求項3に記載のころ軸受。
【請求項5】
前記多孔質材料は、グラスウール、ウレタンスポンジのいずれかを含む、
請求項4に記載のころ軸受。
【請求項6】
前記軸穴に、潤滑油を含侵する潤滑油含侵フィルタが配置されている、
請求項2に記載のころ軸受。
【請求項7】
前記穴付きころは、前記ころ転動面から前記ころ径方向の内側に延びて前記軸穴に接続される連通孔が形成されている、
請求項6に記載のころ軸受。
【請求項8】
前記軸穴は、前記穴付きころの前記ころ軸方向に沿って貫通する貫通孔である、
請求項2に記載のころ軸受。
【請求項9】
前記貫通孔に濾過フィルタが配置されている、
請求項8に記載のころ軸受。
【請求項10】
前記貫通孔の内周面に、前記穴付きころの回転軸を中心とする螺線に沿って形成された溝又は突起からなる送り出し部を有し、
前記送り出し部は、前記穴付きころの回転に伴い前記溝又は前記突起がころ回転軸に沿って移動する送り動作を生じさせる、
請求項8に記載のころ軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ころ軸受に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ニードル軸受等の種々のころ軸受が広く一般に使用されている(特許文献1,2)。ニードル軸受は、ニードルローラと軌道面(相手側部材)とが線接触するので、玉軸受の場合よりも定格荷重を大きくできる。しかし、ニードルローラの端部では応力集中(エッジロード)が生じやすく、エッジロードによって軸受の寿命が急激に低下することがある。そこで、ニードルローラの外周面又は起動輪の転動面にクラウニングを設け、エッジ面圧を抑制することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6637304号公報
特開2016-148428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ニードル軸受に予期せぬ高負荷が生じた場合には、クラウニング形状を設けただけではエッジロードを吸収しきれないことがある。特に大きなエッジロードが生じる部位には、剥離等の損傷が発生するおそれがあり、過酷な条件下では製品全体が寿命に至ることも考えられる。上記の問題はころ軸受についても同様に生じる得る。
【0005】
そこで本発明は、高負荷を受けた場合でもエッジロードの影響を抑制でき長寿命化が図れるころ軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は下記の構成からなる。
複数のころを備えるころ軸受であって、
複数の前記ころの少なくともいずれかは、ころ軸方向の一端又は両端に形成された凹穴により、ころ転動面からのころ径方向厚さを減少させた環状薄肉部を有する穴付きころである、
ころ軸受。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ころ軸受に高負荷を受けた場合でも、エッジロードの影響を抑制でき、軸受の長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、スラストニードル軸受の一部概略断面図である。
図2は、第1実施形態のニードルローラのニードル軸方向に沿った断面図である。
図3は、ラジアル荷重がニードルローラに負荷された場合に、ニードル軸方向に沿ったラジアル応力分布の環状薄肉部の有無による違いを示す説明図である。
図4は、軸穴を有する第2実施形態の穴付きニードルローラのニードル軸方向に沿った断面図である。
図5は、貫通孔を有する第3実施形態の穴付きニードルローラの断面図である。
図6は、送り出し部を有する第4実施形態の穴付きニードルローラの断面図である。
図7は、貫通孔に濾過フィルタを設けた第5実施形態の穴付きニードルローラの断面図である。
図8は、貫通孔に振動吸収フィルタを設けた第6実施形態の穴付きニードルローラの断面図である。
図9は、貫通孔に潤滑油の含侵性を有する潤滑油含侵フィルタ35を設けた第7実施形態の穴付きニードルローラの断面図である。
図10は、環状薄肉部と同径の貫通孔が形成された第8実施形態の穴付きニードルローラの断面図である。
図11は、図10に示す穴付きニードルローラを保持する保持器の一部拡大平面図である。
図12は、第9実施形態の保持器の概略平面図である。
図13は、第10実施形態の保持器の概略平面図である。
図14は、第11実施形態のリニアガイドの概略構成を一部断面で示す斜視図である。
図15は、図14に示すリニアガイドのXV-XV線に沿った概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下、ころ軸受としてニードル軸受を例に説明する。
<第1実施形態>
図1は、スラストニードル軸受100の一部概略断面図である。スラストニードル軸受(以下、ニードル軸受という)100は、一対の軌道輪11A,11Bと、複数のニードルローラ13と、保持器15とを備える。複数のニードルローラ13は、一対の軌道輪11A,11Bの間に、軸受中心軸(軸受中心ともいう)Axを中心として径方向に沿って放射状に配置される。保持器15は、複数のニードルローラ13をそれぞれ保持する。保持器15の詳細は省略するが、例えば、ニードルローラ13を回転自在に収容する複数の開口が軸受中心軸Axを中心に放射状に形成された円環状の板材、等の周知のものが使用可能である。また、軌道輪11A,11Bが、互いの間に複数のニードルローラ13を保持できる形状であれば、保持器15を省略した構成にしてもよい。
【0010】
本明細書では、軸受中心軸Axからニードル軸受100の半径方向外側に向かう方向を軸受径方向Rout、ニードルローラ13の長手方向(ころ回転軸方向)をニードル軸方向(ころ軸方向)、ニードルローラ13の半径方向外側に向かう方向をニードル径方向(ころ径方向)という。
(【0011】以降は省略されています)
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