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公開番号2025073762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184813
出願日2023-10-27
発明の名称循環用コネクタモジュール及び燃料噴射弁
出願人ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング,ROBERT BOSCH GMBH
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 55/02 20060101AFI20250502BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料噴射弁からコネクタを取り外す際に接続部分に応力がかかることを抑制し、コネクタの破損を低減する。
【解決手段】リターン配管27を燃料噴射弁30に接続する循環用コネクタモジュール50は、燃料噴射弁の燃料排出孔に挿入される挿入部53、リターン配管が接続される接続部55a,55b、及び、挿入部53から接続部へ通じる燃料通路59を有するコネクタ51と、コネクタを燃料噴射弁に固定する固定部材61と、コネクタを燃料噴射弁から脱離するための補助部材71と、を備え、コネクタの接続部は、挿入部の挿入方向に対して交差する方向に向かって延びて設けられ、補助部材は、コネクタに設けられた係合部に係止される係止部と、コネクタの挿入部が挿通する孔部と、孔部からコネクタの接続部が延びる方向と同じ方向へ延びて接続部よりも燃料噴射弁側に配置される補助プレートと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の燃料噴射弁(30)から燃料を燃料タンク(3)に還流させるためのリターン配管(27)を前記燃料噴射弁(30)に接続する循環用コネクタモジュール(50)において、
前記燃料噴射弁(30)の燃料排出孔(32a)に挿入される挿入部(53)、前記リターン配管(27)が接続される接続部(55a,55b)、及び、前記挿入部(53)から前記接続部(55a,55b)へ通じる燃料通路(59)を有するコネクタ(51)と、
前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)に固定する固定部材(61)と、
前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)から脱離するための補助部材(71)と、を備え、
前記コネクタ(51)の前記接続部(55a,55b)は、前記挿入部(53)の挿入方向に対して交差する方向に向かって延びて設けられ、
前記補助部材(71)は、前記コネクタ(51)に設けられた係合部(56a)に係止される係止部(75a,75b,75c,75d)と、前記コネクタ(51)の前記挿入部(53)が挿通する孔部(76)と、前記孔部(76)から前記コネクタ(51)の前記接続部(55a,55b)が延びる方向と同じ方向へ延びて前記接続部(55a,55b)よりも前記燃料噴射弁(30)側に配置される補助プレート(72a,72b)と、を有する、
ことを特徴とする循環用コネクタモジュール。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記係合部(56a)を第1の係合部(56a)とし、前記係止部(75a,75b,75c,75d)を第1の係止部(75a,75b,75c,75d)としたときに、
前記固定部材(61)は、前記コネクタ(51)の前記第1の係合部(56a)に係止される第2の係止部(64a,64b,64c,64d)を有し、
前記第2の係止部(64a,64b,64c,64d)が前記第1の係合部(56a)に係止されることにより前記コネクタ(51)に設けられた第3の係止部(58)が前記燃料排出孔(32a)の内周面に設けられた第3の係合部(79)に係止されて、前記コネクタ(51)が前記燃料噴射弁(30)に固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の循環用コネクタモジュール。
【請求項3】
前記コネクタ(51)が前記燃料噴射弁(30)に固定される前の状態で、前記補助部材(71)の前記第1の係止部(75a,75b,75c,75d)は前記コネクタ(51)の前記第1の係合部(56a)に係止されるとともに、前記固定部材(61)の前記第2の係止部(64a,64b,64c,64d)は前記コネクタ(51)に設けられた第2の係合部(56b)に係止され、
前記コネクタ(51)が前記燃料噴射弁(30)に取り付けられた状態で、前記補助部材(71)の前記第1の係止部(75a,75b,75c,75d)及び前記固定部材(61)の前記第2の係止部(64a,64b,64c,64d)がともに前記コネクタ(51)の前記第1の係合部(56a)に係止されて、前記コネクタ(51)が前記燃料噴射弁(30)に固定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の循環用コネクタモジュール。
【請求項4】
前記補助部材(71)は、前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)から脱離する際に前記固定部材(61)を押す押上部(73a,73b)を有し、
前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)から脱離する際に、前記補助部材(71)の前記第1の係止部(75a,75b,75c,75d)及び前記固定部材(61)の前記第2の係止部(64a,64b,64c,64d)はともに前記コネクタ(51)の前記第1の係合部(56a)から前記第2の係合部(56b)に移動し、前記コネクタ(51)の前記第3の係止部(58)が前記燃料排出孔(32a)の内周面に設けられた前記第3の係合部(79)から外れることで、前記コネクタ(51)が前記燃料噴射弁(30)から脱離される、
ことを特徴とする請求項3に記載の循環用コネクタモジュール。
【請求項5】
前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)から脱離する際に前記補助部材(71)の一部が前記コネクタ(51)の一部に当接することによって前記コネクタ(51)に対する前記補助部材(71)の相対移動距離が制限されており、前記相対移動距離は、前記第1の係合部(56a)から前記第2の係合部(56b)までの移動距離に一致する、
ことを特徴とする請求項4に記載の循環用コネクタモジュール。
【請求項6】
内燃機関の燃料噴射弁(30)から燃料を燃料タンク(3)に還流させるためのリターン配管(27)を前記燃料噴射弁(30)に接続する循環用コネクタモジュール(50)を備えた燃料噴射弁(30)において、
前記循環用コネクタモジュール(50)は、
前記燃料噴射弁(30)の燃料排出孔(32a)に挿入される挿入部(53)、前記リターン配管(27)が接続される接続部(55a,55b)、及び、前記挿入部(53)から前記接続部(55a,55b)へ通じる燃料通路(59)を有するコネクタ(51)と、
前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)に固定する固定部材(61)と、
前記コネクタ(51)を前記燃料噴射弁(30)から脱離するための補助部材(71)と、を備え、
前記コネクタ(51)の前記接続部(55a,55b)は、前記挿入部(53)の挿入方向に対して交差する方向に向かって延びて設けられ、
前記補助部材(71)は、前記コネクタ(51)に設けられた係合部(56a)に係止される係止部(75a,75b,75c,75d)と、前記コネクタ(51)の前記挿入部(53)が挿通する孔部(76)と、前記孔部(76)から前記コネクタ(51)の前記接続部(55a,55b)が延びる方向と同じ方向へ延びて前記接続部(55a,55b)よりも前記燃料噴射弁(30)側に配置される補助プレート(72a,72b)と、を有する、
ことを特徴とする燃料噴射弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リターン配管を燃料噴射弁に接続するための循環用コネクタモジュール及び燃料噴射弁に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関のコモンレールシステムに用いられる燃料噴射弁は、コモンレールから圧送されてくる高圧の燃料を燃料噴射弁内に導入した後、弁体によって先端部の噴射孔を開閉させることにより、内燃機関に対して燃料を噴射している。
【0003】
ここで、燃料噴射弁内に導入される高圧の燃料は圧力制御室及び噴射孔側に流入し、圧力制御室から燃料の一部が排出されることにより弁体が後退し、噴射孔が開放されることで高圧の燃料が噴射孔から噴射される。このとき排出される余剰の燃料や潤滑油としてリークする燃料は、リターン配管を介して燃料タンクに還流される。このような燃料噴射システムにおいては、燃料噴射弁に取り付けられるコネクタを介して燃料噴射弁とリターン配管とが接続され、燃料を還流させる通路が構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-59684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に開示された燃料噴射システムは複数の燃料噴射弁を備えており、それぞれの燃料噴射弁から排出される燃料は共通のリターン通路を通じて燃料タンクに還流される。このため、燃料噴射弁に取り付けられるコネクタは、燃料噴射弁に挿入される挿入部位と、燃料噴射弁へのコネクタの挿入方向に対して交差する方向に向かって延びてリターン配管が接続される接続部分とを有している。
【0006】
例えば燃料噴射弁の故障や、リターン通路を構成するリターン配管の破損が生じた場合、作業者はコネクタを燃料噴射弁から取り外して燃料噴射弁又はリターン配管を交換する。燃料噴射弁へのコネクタの挿入方向に対して交差する方向に向かって接続部分が延びている場合、コネクタは、作業者がコネクタを燃料噴射弁から取り外す際に当該接続部分を掴みやすい形状となるため、接続部分に応力がかかってコネクタが破損するおそれがある。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、燃料噴射弁からコネクタを取り外す際に接続部分に応力がかかることを抑制し、コネクタの破損を低減可能な循環用コネクタモジュール及び燃料噴射弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、内燃機関の燃料噴射弁から燃料を燃料タンクに還流させるためのリターン配管を上記燃料噴射弁に接続する循環用コネクタモジュールにおいて、上記燃料噴射弁の燃料排出孔に挿入される挿入部、上記リターン配管が接続される接続部、及び、上記挿入部から上記接続部へ通じる燃料通路を有するコネクタと、上記コネクタを上記燃料噴射弁に固定する固定部材と、上記コネクタを上記燃料噴射弁から脱離するための補助部材と、を備え、上記コネクタの上記接続部は、上記挿入部の挿入方向に対して交差する方向に向かって延びて設けられ、上記補助部材は、上記コネクタに設けられた係合部に係止される係止部と、上記コネクタの上記挿入部が挿通する孔部と、上記孔部から上記コネクタの上記接続部が延びる方向と同じ方向へ延びて上記接続部よりも上記燃料噴射弁側に配置される補助プレートと、を有する循環用コネクタモジュール及びそのような循環用コネクタモジュールを備えた燃料噴射弁が提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によれば、燃料噴射弁からコネクタを取り外す際に接続部分に応力がかかることを抑制し、コネクタの破損を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施形態に係る燃料噴射弁が使用される内燃機関の燃料噴射システムの一例を示す構成図である。
本実施形態に係る燃料噴射弁の模式図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールの構成を示す説明図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁に取り付ける前の状態を示す断面図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁に取り付ける前の状態を示す斜視図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁に取り付ける工程を示す断面図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁に取り付ける工程を示す斜視図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁に取り付ける工程を示す断面図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁に取り付ける工程を示す斜視図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁から取り外す工程を示す断面図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁から取り外す工程を示す斜視図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁から取り付した状態を示す断面図である。
本実施形態に係る循環用コネクタモジュールを燃料噴射弁から取り付した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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