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公開番号2025074849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185927
出願日2023-10-30
発明の名称真贋判定装置およびプログラム
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人
主分類G06T 7/00 20170101AFI20250507BHJP(計算;計数)
要約【課題】本人確認証の真贋判定を好適に行うことのできる真贋判定装置等を提供する。
【解決手段】真贋判定装置3は、ホログラムが形成されるIDカードの真贋判定を行うものである。真贋判定装置3は、正のホログラムについてホログラム部分と背景部分とを二値で示したテンプレート画像を記憶部に記憶し、IDカードを赤外線照明下で可視光カメラにより撮影した撮影画像から、当該IDカードのホログラムが形成される範囲を切り出してホログラム画像を取得する取得手段301と、ホログラム画像のホログラム部分と背景部分とを二値で示すホログラム二値画像を作成する二値化手段304と、ホログラム二値画像内のホログラム形状の、テンプレート画像内のホログラム形状に対する一致度を、IDカードの真らしさの度合いを示す判定値として算出する真贋判定手段305と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ホログラムが形成される本人確認証の真贋判定装置であって、
本人確認証を赤外線照明下で可視光カメラにより撮影した撮影画像から、当該本人確認証のホログラムが形成される範囲を切り出してホログラム画像を取得する取得手段と、
前記ホログラム画像のホログラム部分と背景部分とを二値で示すホログラム二値画像を作成する二値化手段と、
正のホログラムについてホログラム部分と背景部分とを二値で示したテンプレート画像を用い、前記ホログラム二値画像内のホログラム形状の前記テンプレート画像内のホログラム形状に対する一致度を、本人確認証の真らしさの度合いを示す判定値として算出する真贋判定手段と、
を有することを特徴とする真贋判定装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記一致度は、前記ホログラム二値画像と前記テンプレート画像を重ね合わせた時に、前記ホログラム二値画像内のホログラム部分の画素であって、前記テンプレート画像内で当該画素と対応する座標にある対応画素もホログラム部分である画素の総数の、前記ホログラム二値画像内のホログラム部分の画素の総数に対する割合により算出されることを特徴とする請求項1記載の真贋判定装置。
【請求項3】
前記真贋判定手段は、
前記テンプレート画像内で前記ホログラム二値画像の原点の位置を第1の走査間隔で変えながら前記一致度の算出を行った後、当該一致度が最も大きくなる時の前記原点の位置を中心とした探索領域を設定し、
探索領域内で、前記原点の位置を前記第1の走査間隔よりも小さい第2の走査間隔で変えながら前記一致度の算出を再度行い、当該一致度の最大値を前記判定値とすることを特徴とする請求項2記載の真贋判定装置。
【請求項4】
前記二値化手段は、
注目画素を中心とするブロック内の画素の平均輝度を閾値として前記注目画素の輝度を二値化する処理を、前記ホログラム画像内の各画素を前記注目画素として行うことで第1の基礎二値画像を作成するともに、前記ホログラム画像内の各画素を一定の閾値で二値化することで第2の基礎二値画像を作成し、
第1、第2の基礎二値画像で対応する位置にある画素のいずれかがホログラム部分であれば、前記ホログラム二値画像における当該位置の画素をホログラム部分とする処理を行うことで、前記ホログラム二値画像を作成することを特徴とする請求項1記載の真贋判定装置。
【請求項5】
前記真贋判定装置は、前記ホログラム画像の二値化を行う前に、前記ホログラム画像内で輝度が閾値未満の画素の当該輝度を、前記ホログラム画像内の平均輝度に置き換える置換手段を有することを特徴とする請求項1記載の真贋判定装置。
【請求項6】
前記真贋判定装置は、前記ホログラム画像の二値化を行う前に、前記ホログラム画像内にホログラムが含まれているか否かの判定を行う予備判定手段を有することを特徴とする請求項1記載の真贋判定装置。
【請求項7】
コンピュータを、
ホログラムが形成される本人確認証の真贋判定装置であって、
本人確認証を赤外線照明下で可視光カメラにより撮影した撮影画像から、当該本人確認証のホログラムが形成される範囲を切り出してホログラム画像を取得する取得手段と、
前記ホログラム画像のホログラム部分と背景部分とを二値で示すホログラム二値画像を作成する二値化手段と、
正のホログラムについてホログラム部分と背景部分とを二値で示したテンプレート画像を用い、前記ホログラム二値画像内のホログラム形状の前記テンプレート画像内のホログラム形状に対する一致度を、本人確認証の真らしさの度合いを示す判定値として算出する真贋判定手段と、
を有する真贋判定装置として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、真贋判定装置とそのプログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
犯罪収益移転防止法により、金融機関や携帯キャリアで契約を行う際は本人確認を行うことが義務付けられている。例えば銀行で口座を開設する場合、銀行側は申請者に対し運転免許証などのIDカード(本人確認証)の提出を要求し、提出されたIDカードと本人の目視により本人確認が行われる。
【0003】
特殊詐欺などの犯罪目的から別人になりすまして口座開設を行うために、IDカードが偽造、変造等されるケースもあるが、対面による本人確認ではIDカードをじっくりと観察でき、カードの触感でも不自然さを検出できる。
【0004】
一方、現在ではeKYC(electronic Know Your Customer)によるオンラインでの本人確認も導入され、IDカードの画像からIDカードの真贋判定を行う需要が高まっている。特許文献1には、スマートフォンなどのカメラで撮影された画像からIDカードの真贋判定を行う際に、IDカード上のホログラムによる判定精度の低下を防止する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-38534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、IDカード上のホログラムは、IDカードの画像を用いた真贋判定の精度を低下させる要因となることが多い。しかしながら、ホログラムは偽造防止のため特殊な形状を有していることが多く、ホログラムそのものを用いることも、本人確認証の真贋判定を行う上で有効な手段として考えられる。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、本人確認証の真贋判定を好適に行うことのできる真贋判定装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、ホログラムが形成される本人確認証の真贋判定装置であって、本人確認証を赤外線照明下で可視光カメラにより撮影した撮影画像から、当該本人確認証のホログラムが形成される範囲を切り出してホログラム画像を取得する取得手段と、前記ホログラム画像のホログラム部分と背景部分とを二値で示すホログラム二値画像を作成する二値化手段と、正のホログラムについてホログラム部分と背景部分とを二値で示したテンプレート画像を用い、前記ホログラム二値画像内のホログラム形状の前記テンプレート画像内のホログラム形状に対する一致度を、本人確認証の真らしさの度合いを示す判定値として算出する真贋判定手段と、を有することを特徴とする真贋判定装置である。
【0009】
本発明では、本人確認証に形成されたホログラムを正のホログラムと比較し、その形状の一致度を真贋判定の判定値として算出する。ホログラムの形状は、その二値画像により表現できる。これにより、ホログラムが持つ特殊な形状を利用し、これと異なる形状のホログラムを有する本人確認証を偽の本人確認証と見破ることができる。また本人確認証のホログラムは、本人確認証を赤外線照明下で可視光カメラにより撮影した撮影画像で明確に現れ、真贋判定は、その撮影画像から取得したホログラム画像を利用して行うことができる。
【0010】
前記一致度は、前記ホログラム二値画像と前記テンプレート画像を重ね合わせた時に、前記ホログラム二値画像内のホログラム部分の画素であって、前記テンプレート画像内で当該画素と対応する座標にある対応画素もホログラム部分である画素の総数の、前記ホログラム二値画像内のホログラム部分の画素の総数に対する割合により算出されることが望ましい。
本人確認証の撮影時の照明ムラなどの要因により、本人確認証の撮影画像からホログラムの一部しか抽出できないケースもあるが、本発明では、上記のように一致度を求めることで、抽出できたホログラム部分に限定して(抽出できなかった部分は考慮せずに)正のホログラムに対する一致度の評価を行うことができ、上記のようなケースでも真贋判定を好適に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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