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公開番号
2025075698
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187053
出願日
2023-10-31
発明の名称
人工毛髪用繊維、及び頭髪装飾製品
出願人
デンカ株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
A41G
3/00 20060101AFI20250508BHJP(衣類)
要約
【課題】 本発明は、光沢度が低減された人工毛髪用繊維を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明の一態様は、人工毛髪用繊維であって、上記人工毛髪用繊維が、長手方向に延在する複数の中空部を備える、人工毛髪用繊維である。上記複数の中空部のうち第1中空部が、上記人工毛髪用繊維の上記長手方向に垂直な繊維断面において略中心に存在し、上記複数の中空部のうち一又は複数の第2中空部が、それぞれ、上記繊維断面において上記第1中空部より上記人工毛髪用繊維の外縁方向に存在することが好ましい。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
人工毛髪用繊維であって、
前記人工毛髪用繊維が、長手方向に延在する複数の中空部を備える、人工毛髪用繊維。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記複数の中空部のうち第1中空部が、前記人工毛髪用繊維の前記長手方向に垂直な繊維断面において略中心に存在し、
前記複数の中空部のうち一又は複数の第2中空部が、それぞれ、前記繊維断面において前記第1中空部より前記人工毛髪用繊維の外縁方向に存在する、請求項1に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項3】
前記複数の中空部のうち最大の中空部が、前記長手方向に垂直な繊維断面において5%~50%の面積を占め、
それ以外の一又は複数の中空部が、平均して、前記繊維断面において0.1%~4%の面積を占める、請求項1に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項4】
前記最大の中空部が、前記人工毛髪用繊維の前記長手方向に垂直な繊維断面において略中心に存在し、
前記それ以外の一又は複数の中空部が、それぞれ、前記繊維断面において前記最大の中空部より前記人工毛髪用繊維の外縁方向に存在する、請求項3に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項5】
前記複数の中空部のうち最大の中空部の前記長手方向に垂直な繊維断面における面積をS
M
とし、
それ以外の一又は複数の中空部の前記繊維断面における面積の合計値をS
O
としたとき、
S
M
/S
O
が、5~40である、請求項1に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項6】
前記複数の中空部のうち最大の中空部の前記長手方向に垂直な繊維断面における外縁の長さをL
M
とし、
それ以外の一又は複数の中空部の前記繊維断面における外縁の長さの合計値をL
O
としたとき、
L
M
/L
O
が、1.3~3.8である、請求項1に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項7】
前記複数の中空部のうち、互いに隣り合う中空部の外縁の最短距離が3μm~30μmである、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項8】
前記繊維断面において、前記複数の中空部のうちの一の中空部に向かってそれ以外の一又は複数の中空部から突出する内側突出部及び前記人工毛髪用繊維の外縁に向かって前記複数の中空部のうちの一又は複数の中空部から突出する外側突出部のうち少なくとも1つを備える、請求項2~請求項6のいずれか1項に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項9】
前記複数の中空部の数が、3個以上である 、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の人工毛髪用繊維。
【請求項10】
塩化ビニル系樹脂を含む、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の人工毛髪用繊維。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、人工毛髪用繊維、及び頭髪装飾製品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
かつら、ヘアウィッグ、付け毛、ヘアーバンド、ドールヘアーなどの頭飾製品においては人毛に代わる人工毛髪の重要性が高まってきている。人工毛髪用繊維を構成する素材としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、又はポリエステル系樹脂があり、これらの樹脂からなる人工毛髪用繊維が市販されている。
【0003】
特許文献1には、中空率が10~50%である中空部を有する中空繊維を含有することを特徴とする人工毛髪が開示されている。また、特許文献2には、繊維断面の中央部に空隙を有し、前記繊維断面の全体面積に対する前記空隙の面積の割合は5%以上50%以下であり、前記繊維断面の断面形状は、扁平多葉形であり、前記空隙は、前記繊維断面の長軸に対して70度以上110度以下の傾きである第1の辺と第2の辺を有することを特徴とする人工毛髪用繊維が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-285772号公報
WO2014/196642
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、人工毛髪用繊維には、軽量化が求められており、例えば、特許文献1及び特許文献2には、中空部を有する人工毛髪用繊維が開示されている。しかしながら、従来の人工毛髪用繊維は、光沢度が高いため人工的な光沢感があり、人毛に近い自然な外観になりにくいという課題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光沢度が低減された人工毛髪用繊維を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、人工毛髪用繊維において、特定の中空部の構造を設けることで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明によれば、以下が提供される。
[1]人工毛髪用繊維であって、上記人工毛髪用繊維が、長手方向に延在する複数の中空部を備える、人工毛髪用繊維。
[2]上記複数の中空部のうち第1中空部が、上記人工毛髪用繊維の上記長手方向に垂直な繊維断面において略中心に存在し、上記複数の中空部のうち一又は複数の第2中空部が、それぞれ、上記繊維断面において上記第1中空部より上記人工毛髪用繊維の外縁方向に存在する、[1]に記載の人工毛髪用繊維。
[3]上記複数の中空部のうち最大の中空部が、上記長手方向に垂直な繊維断面において5%~50%の面積を占め、それ以外の一又は複数の中空部が、平均して、上記繊維断面において0.1%~4%の面積を占める、[1]に記載の人工毛髪用繊維。
[4]上記最大の中空部が、上記人工毛髪用繊維の上記長手方向に垂直な繊維断面において略中心に存在し、上記それ以外の一又は複数の中空部が、それぞれ、上記繊維断面において上記最大の中空部より上記人工毛髪用繊維の外縁方向に存在する、[3]に記載の人工毛髪用繊維。
[5]上記複数の中空部のうち最大の中空部の上記長手方向に垂直な繊維断面における面積をS
M
とし、それ以外の一又は複数の中空部の上記繊維断面における面積の合計値をS
O
としたとき、S
M
/S
O
が、5~40である、[1]~[4]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
[6]上記複数の中空部のうち最大の中空部の上記長手方向に垂直な繊維断面における外縁の長さをL
M
とし、それ以外の一又は複数の中空部の上記繊維断面における外縁の長さの合計値をL
O
としたとき、L
M
/L
O
が、1.3~3.8である、[1]~[5]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
[7]上記複数の中空部のうち、互いに隣り合う中空部の外縁の最短距離が3μm~30μmである、[1]~[6]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
[8]上記繊維断面において、上記複数の中空部のうちの一の中空部に向かってそれ以外の一又は複数の中空部から突出する内側突出部及び上記人工毛髪用繊維の外縁に向かって上記複数の中空部のうちの一又は複数の中空部から突出する外側突出部のうち少なくとも1つを備える、[1]~[7]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
[9]上記複数の中空部の数が、3個以上である 、[1]~[8]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
[10]塩化ビニル系樹脂を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維。
[11][1]~[10]のいずれかに記載の人工毛髪用繊維を備える、頭髪装飾製品。
[12][11]に記載の頭髪装飾製品であって、ブレードを含む、頭髪装飾製品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、光沢度が低減された人工毛髪用繊維を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態に係る人工毛髪用繊維の長手方向に垂直な繊維断面を示す断面図である。
図2は、本発明の一実施態様における人工毛髪用繊維の長手方向に垂直な繊維断面を示す断面図である。人工毛髪用繊維の繊維断面の形状は、それぞれ、図2Aは、2つのC型が接合した2葉形状、図2Bは、3つのC型が接合した3葉形状、図2Cは略三角形状、図2Dは略四角形状である。
図3は、本発明の一実施態様における人工毛髪用繊維の長手方向に垂直な繊維断面を示す断面図である。図3Aは内側突出部及び外側突出部のいずれも備えない人工毛髪用繊維、図3Bは外側突出部のみを備える人工毛髪用繊維、図3Cは内側突出部及び外側突出部を両方備える人工毛髪繊維を示す。
図4は、一実施例の人工毛髪用繊維の繊維断面の拡大写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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