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公開番号2025073330
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184006
出願日2023-10-26
発明の名称ゴム組成物及びタイヤブラダー
出願人デンカ株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20250502BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】従来よりも高度に優れた高温時の切断時伸び及び高度に優れた耐屈曲疲労性を有する加硫物及び加硫成形体を得ることができるゴム組成物を提供する。
【解決手段】本発明によれば、クロロプレン系ゴム及びブチル系ゴムを含むゴム組成物であって、前記クロロプレン系ゴムは、不飽和ニトリル単量体単位を含むクロロプレン系ゴムを含み、前記ゴム組成物は、加工助剤、カーボンブラック、可塑剤、金属酸化物、加硫促進剤を含み、JIS K 6251に基づき、190℃で測定した前記ゴム組成物の加硫成形体の切断時伸びが500%以上である、タイヤブラダー用のゴム組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クロロプレン系ゴム及びブチル系ゴムを含むゴム組成物であって、
前記クロロプレン系ゴムは、不飽和ニトリル単量体単位を含むクロロプレン系ゴムを含み、
前記ゴム組成物は、加工助剤、カーボンブラック、可塑剤、金属酸化物、加硫促進剤を含み、
JIS K 6251に基づき、190℃で測定した前記ゴム組成物の加硫成形体の切断時伸びが500%以上である、タイヤブラダー用のゴム組成物。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記ゴム組成物は、前記ゴム組成物の加硫成形体を用いて、JIS K 6260に基づき、ストローク58mm、速度300±10rpm、23℃の条件下で、デマッチャ屈曲疲労試験を行ったとき、亀裂が発生した時点における屈曲疲労試験の回数が、200万回以上である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記ゴム組成物は、前記ゴム組成物に含まれるゴム100質量部に対して、前記不飽和ニトリル単量体単位を含むクロロプレン系ゴムを1~30質量部含む、請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記加硫促進剤は、アルキルフェノール構造を有する化合物を含み、
前記ゴム組成物は、前記ゴム組成物に含まれるゴム100質量部に対して、前記アルキルフェノール構造を有する化合物を、1~10質量部を含む、請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物。
【請求項5】
JIS K 6253に基づき測定される、前記ゴム組成物の加硫成形体のタイプAデュロメータ硬度が、68未満である、請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物の加硫成形体を含む、タイヤブラダー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物及びタイヤブラダーに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ゴム組成物は、その特性を活かして、例えば、一般産業用の伝動ベルトやコンベアベルト、自動車用空気バネ、防振ゴム、ホース、ワイパー、浸漬製品、シール部品、接着剤、ブーツ、ゴム引布、ゴムロール等広範囲な分野に用いられている。また、近年、ゴム部品に要求される特性が著しく高まっている。
【0003】
特許文献1には、ブチルゴムおよび/またはハロゲン化ブチルゴムからなるブチル系ゴムを90質量部以上含むゴム成分100質量部に対し、アルキルフェノールホルムアルデヒド縮合体を1~20質量部およびシトラコンイミド化合物を0.1~10質量部配合してなることを特徴とするタイヤ加硫ブラダー用ゴム組成物が開示されている。また、特許文献2には、ブチル系ゴムを含有するゴム成分と平均一次粒子径が15~190nmの酸化亜鉛とを含有するブラダー用ゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-098294号公報
特開2010-285525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のゴム組成物から得られる加硫物及び加硫成形体は、高温時の切断時伸び及び耐屈曲疲労性に改善の余地があり、具体的には、100℃を上回る環境下での切断時伸びをさらに向上させることや、同時に耐屈曲疲労性をさらに高度に高めることについて十分な検討がなされていなかった。また、例えば、タイヤブラダー等の高温下で繰り返しストレスがかかる極めて過酷な環境下での使用には耐えられない場合があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、従来のゴム組成物では困難であった従来よりも高度に優れた高温時の切断時伸び及び高度に優れた耐屈曲疲労性を有する加硫物及び加硫成形体を得るすることができるタイヤブラダー用のゴム組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、クロロプレン系ゴム及びブチル系ゴムを含むゴム組成物であって、前記クロロプレン系ゴムは、不飽和ニトリル単量体単位を含むクロロプレン系ゴムを含み、前記ゴム組成物は、加工助剤、カーボンブラック、可塑剤、金属酸化物、加硫促進剤を含み、JIS K 6251に基づき、190℃で測定した前記ゴム組成物の加硫成形体の切断時伸びが500%以上である、タイヤブラダー用のゴム組成物が提供される。
【0008】
本発明者は、鋭意検討を行ったところ、ゴムとして、クロロプレン系ゴム及びブチル系ゴムを含むゴム組成物において、クロロプレン系ゴムの種類を特定し、かつ、該ゴム組成物から得られる加硫成形体の高温時切断時伸びが一定以上の値となるように、ゴムの種類及び量、並びに添加剤の種類及び量を調整することで、従来よりも高度に優れた高温時の切断時伸び及び高度に優れた耐屈曲疲労性を有する加硫物及び加硫成形体を得るすることができるタイヤブラダー用のゴム組成物となることを見出し、本発明の完成に至った。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
[1]クロロプレン系ゴム及びブチル系ゴムを含むゴム組成物であって、前記クロロプレン系ゴムは、不飽和ニトリル単量体単位を含むクロロプレン系ゴムを含み、前記ゴム組成物は、加工助剤、カーボンブラック、可塑剤、金属酸化物、加硫促進剤を含み、JIS K 6251に基づき、190℃で測定した前記ゴム組成物の加硫成形体の切断時伸びが500%以上である、タイヤブラダー用のゴム組成物。
[2]前記ゴム組成物は、前記ゴム組成物の加硫成形体を用いて、JIS K 6260に基づき、ストローク58mm、速度300±10rpm、23℃の条件下で、デマッチャ屈曲疲労試験を行ったとき、亀裂が発生した時点における屈曲疲労試験の回数が、200万回以上である、[1]に記載のゴム組成物。
[3]前記ゴム組成物は、前記ゴム組成物に含まれるゴム100質量部に対して、前記不飽和ニトリル単量体単位を含むクロロプレン系ゴムを1~30質量部含む、[1]又は[2]に記載のゴム組成物。
[4]前記加硫促進剤は、アルキルフェノール構造を有する化合物を含み、前記ゴム組成物は、前記ゴム組成物に含まれるゴム100質量部に対して、前記アルキルフェノール構造を有する化合物を、1~10質量部を含む、[1]~[3]のいずれかに記載のゴム組成物。
[5]JIS K 6253に基づき測定される、前記ゴム組成物の加硫成形体のタイプAデュロメータ硬度が、68未満である、[1]~[4]のいずれかに記載のゴム組成物。
[6][1]~[5]のいずれかに記載のゴム組成物の加硫成形体を含む、タイヤブラダー。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るゴム組成物によれば、従来よりも高度に優れた高温時の切断時伸び及び高度に優れた耐屈曲疲労性を有する加硫物及び加硫成形体を得ることができる。さらに、得られた加硫物及び加硫成形体は、その特性を活かし、高温下で繰り返しストレスがかかるような極めて過酷な環境下での使用される部材として用いることができる。具体的には、タイヤブラダーとして利用することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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