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公開番号2025075929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187451
出願日2023-11-01
発明の名称施工管理システム及び施工管理方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E02D 13/00 20060101AFI20250508BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】埋戻し状況を効率的に評価するための施工管理システム及び施工管理方法を提供する。
【解決手段】埋戻し部の埋戻し状況の判定を支援する管理装置40は、掘削機10の計測ユニット20及び表示装置に接続された制御部を備える。管理装置40が、埋戻し部の深度を取得し、計測ユニット20から、埋戻し部において、掘削機10による杭孔の施工データを取得する。次に、管理装置40は、埋戻し部の深度における、施工データに含まれる計測値の変化を特定し、変化に応じて、埋戻し部の埋戻し状況の判定結果を表示装置に出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
掘削機の計測ユニット及び表示装置に接続された制御部を備え、埋戻し部の埋戻し状況の判定を支援する施工管理システムであって、
前記制御部が、
埋戻し部の深度を取得し、
前記計測ユニットから、前記埋戻し部において、前記掘削機による杭孔の施工データを取得し、
前記埋戻し部の深度における、前記施工データに含まれる計測値の変化を特定し、
前記変化に応じて、前記埋戻し部の埋戻し状況の判定結果を前記表示装置に出力することを特徴とする施工管理システム。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記埋戻し部は、既設構造物を撤去した領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の施工管理システム。
【請求項3】
掘削機の計測ユニット及び表示装置に接続された制御部を備えた施工管理システムを用いて、埋戻し部の埋戻し状況の判定を支援する方法であって、
前記制御部が、
埋戻し部の深度を取得し、
前記計測ユニットから、前記埋戻し部において、前記掘削機による杭孔の施工データを取得し、
前記埋戻し部の深度における、前記施工データに含まれる計測値の変化を特定し、
前記変化に応じて、前記埋戻し部の埋戻し状況の判定結果を前記表示装置に出力することを特徴とする施工管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、埋戻し部の品質を管理する施工管理システム及び施工管理方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
既存構造物がある場所に、新設構造物を構築する場合、既存構造物を撤去した領域を埋戻すことが多い。例えば、既存杭の撤去後に、埋戻した埋戻し部に、新設杭を構築することがある。この埋戻し部には、流動化処理土やセメントミルク等の埋戻し材を充填する。更に、粉体改良土を転圧して築造される埋戻し部の施工管理方法も検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。この地盤の埋戻し部の施工管理方法においては、地盤にケーシングを建て込んだ後に、ケーシング内を所定の高さまで粉体改良土で埋戻す。そして、投入した粉体改良土を目標強度に基づいて設定した転圧荷重で転圧する。
【0003】
また、新設杭を構築する場合、杭を挿入する杭孔を支持層にまで到達させる。この杭孔の支持層への到達を判定するための支持層到達判定方法も検討されている(例えば、特許文献2を参照。)。特許文献2に記載された削孔管理システムの制御部は、深度-経過時間グラフ、深度-削孔速度グラフ、深度-積分電流値グラフ、深度-振動解析グラフ、削孔速度の判断指標値グラフ、振動の判断指標値グラフを表示する表示領域を含む出力画面を表示する。制御部は、削孔速度の第1統計値である短時間平均を、削孔速度の第2統計値である長時間平均で除算した値を、削孔速度及び振動の判断指標値として算出する。更に、制御部は、削孔時間帯における削孔深度を、深度-経過時間グラフに追加するとともに、削孔深度に関連付けた削孔速度、振動特性値、削孔速度の判断指標値、振動の判断指標値を、それぞれ、各グラフに追加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-002997号公報
特開2019-031839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、埋戻し部において、埋戻し材が適切に充填されないことがある。この場合、十分な強度が発現しないため、埋戻し部の品質を確保できない。埋戻し強度を確認するためには、セメント系改良材が硬化した後でボーリングを行ない、サウンディングまたは一軸圧縮試験などを実施する必要がある。このような工程には時間や手間がかかる。そこで、各埋戻し部の品質を個別に評価する必要があるが、評価するためには、手間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する施工管理システムは、掘削機の計測ユニット及び表示装置に接続された制御部を備える。そして、前記制御部が、埋戻し部の深度を取得し、前記計測ユニットから、前記埋戻し部において、前記掘削機による杭孔の施工データを取得し、前記埋戻し部の深度における、前記施工データに含まれる計測値の変化を特定し、前記変化に応じて、前記埋戻し部の埋戻し状況の判定結果を前記表示装置に出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、埋戻し状況を効率的に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態における施工管理システムの概略構成を説明する説明図である。
実施形態のハードウェア構成の説明図である。
実施形態における施工管理システムの機能の説明図である。
実施形態における施工手順の説明図である。
実施形態における処理手順の説明図である。
実施形態における表示画面の説明図である。
実施形態における杭孔の説明図であって、(a)は杭孔と埋戻し部との配置、(b)は積分電流値の深度依存性の説明図である。
実施形態における杭孔の説明図であって、(a)は杭孔と埋戻し部との配置、(b)は積分電流値の深度依存性の説明図である。
実施形態における杭孔の説明図であって、(a)は杭孔と埋戻し部との配置、(b)は積分電流値の深度依存性の説明図である。
実施形態における杭孔の説明図であって、(a)は杭孔と埋戻し部との配置、(b)は積分電流値の深度依存性の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図10を用いて、本実施形態の施工管理システム及び施工管理方法を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、杭孔の掘削時に、埋戻し部の状況の判定を支援する。
図1に示すように、建物の杭を設置する杭孔h0を掘削する場合、掘削装置としての掘削機10を用いる。掘削機10は、ベースマシン11、マスト14、及びオーガマシン16を備えている。ベースマシン11は、クローラ12を含む下部走行体と、操作室13を含む上部旋回体とを備えている。
【0010】
マスト14は、ベースマシン11に立設されている。マスト14内には、深度・速度計計測用のワイヤが設けられている。マスト14には、オーガマシン16が昇降可能に取り付けられている。オーガマシン16は、ボックス内に収容された駆動モータと、この駆動モータで回転駆動される掘削ロッド17とを備えている。掘削ロッド17の先端(下端)には、掘削ヘッド18が取り付けられている。掘削ヘッド18は、揺動する一対(2つ)の掘削腕の先端に掘削刃が形成されている。なお、掘削ヘッド18の昇降は、操作室13の操作者により制御される。
(【0011】以降は省略されています)

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