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公開番号
2025093763
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209608
出願日
2023-12-12
発明の名称
掘削時のリバウンド抑制方法、リバウンド抑制構造および設計方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E02D
29/05 20060101AFI20250617BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】地下工事の着工後に低コストでリバウンド対策を行える掘削時のリバウンド抑制方法、リバウンド抑制構造および設計方法を提供する。
【解決手段】遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制する方法であって、前記地盤に難透水層まで到達する遮水壁を前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けるステップS1と、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水して前記領域内の有効応力を増加させるステップS2とを有するようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制する方法であって、
前記地盤に難透水層まで到達する遮水壁を前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けるステップと、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水して前記領域内の有効応力を増加させるステップとを有することを特徴とする掘削時のリバウンド抑制方法。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制するためのリバウンド抑制構造であって、
前記地盤に難透水層まで到達し、前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けられる遮水壁と、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水する揚水設備とを備えることを特徴とする掘削時のリバウンド抑制構造。
【請求項3】
請求項2に記載の掘削時のリバウンド抑制構造を設計する方法であって、
前記山留め壁の背面側の地盤に設けられる既設構造物の許容変位量を設定するステップと、掘削側の前記地盤の床付け面のリバウンド量を算定するステップと、算定した前記床付け面のリバウンド量に基づいて、背面側の前記地盤のリバウンド量を算定するステップと、算定した前記地盤のリバウンド量と、設定した前記許容変位量に基づいて、前記既設構造物の必要沈下量を算定するステップと、算定した前記必要沈下量と、前記地盤の変形係数と、地下水位に基づいて、必要水位低下量を算定するステップと、算定した前記必要水位低下量を実現可能な揚水設備を設計するステップとを有することを特徴とする掘削時のリバウンド抑制構造の設計方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削時のリバウンド抑制方法、リバウンド抑制構造および設計方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、掘削時の応力解放に伴って、周辺地盤および既設構造物のリバウンド(浮上り)が生じることが知られている(例えば、特許文献1を参照)。図6に示すように、近接施工(掘削工事)に伴う既設構造物のリバウンドの影響が懸念される場合、事前に数値解析(例えば、FEM解析)によって既設構造物の変位が許容値以内に収まることを確認する。既設構造物に有害な影響が生じる(例えば、管理値を超過する等)と判断された場合には、工事計画の抜本的な見直しが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-266903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、数値解析によって周辺地盤の変状を事前に予測することは困難であった。また、地下工事の着工後、既設構造物のリバウンドに対して低コストかつ有効な対策工が存在しないという問題があった。このため、地下工事の着工後に低コストでリバウンド対策を行える技術が求められていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、地下工事の着工後に低コストでリバウンド対策を行える掘削時のリバウンド抑制方法、リバウンド抑制構造および設計方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る掘削時のリバウンド抑制方法は、遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制する方法であって、前記地盤に難透水層まで到達する遮水壁を前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けるステップと、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水して前記領域内の有効応力を増加させるステップとを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る掘削時のリバウンド抑制構造は、遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制するためのリバウンド抑制構造であって、前記地盤に難透水層まで到達し、前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けられる遮水壁と、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水する揚水設備とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る掘削時のリバウンド抑制構造の設計方法は、上述した掘削時のリバウンド抑制構造を設計する方法であって、前記山留め壁の背面側の地盤に設けられる既設構造物の許容変位量を設定するステップと、掘削側の前記地盤の床付け面のリバウンド量を算定するステップと、算定した前記床付け面のリバウンド量に基づいて、背面側の前記地盤のリバウンド量を算定するステップと、算定した前記地盤のリバウンド量と、設定した前記許容変位量に基づいて、前記既設構造物の必要沈下量を算定するステップと、算定した前記必要沈下量と、前記地盤の変形係数と、地下水位に基づいて、必要水位低下量を算定するステップと、算定した前記必要水位低下量を実現可能な揚水設備を設計するステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る掘削時のリバウンド抑制方法によれば、遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制する方法であって、前記地盤に難透水層まで到達する遮水壁を前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けるステップと、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水して前記領域内の有効応力を増加させるステップとを有するので、地下工事の着工後に低コストでリバウンド対策を行うことができるという効果を奏する。
【0010】
また、本発明に係る掘削時のリバウンド抑制構造によれば、遮水性を有する山留め壁の掘削側の地盤を掘削するときのリバウンドを抑制するためのリバウンド抑制構造であって、前記地盤に難透水層まで到達し、前記山留め壁から所定の距離を隔てて設けられる遮水壁と、前記遮水壁と前記山留め壁との間の領域から地下水を揚水する揚水設備とを備えるので、地下工事の着工後に低コストでリバウンド対策を行うことができるという効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)
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