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公開番号2025095368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211314
出願日2023-12-14
発明の名称杭の引き抜き方法
出願人日鉄建材株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類E02D 9/02 20060101AFI20250619BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】既設杭が回転杭である場合に、低コストで引き抜き後の杭孔を埋め戻す。
【解決手段】地盤に埋設された鋼管を有する回転杭10の内部に流動性固化材Fを投入する工程と、回転杭10を引き抜きながら、回転杭10の内部に投入した流動性固化材Fを回転杭の先端部に形成された開口13から杭孔H内に落下させる工程とを有する杭の引き抜き方法を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
地盤に埋設された鋼管を有する回転杭の内部に流動性固化材を投入する工程と、
前記回転杭を引き抜きながら、前記回転杭の内部に投入した前記流動性固化材を前記回転杭の先端部に形成された開口から杭孔内に落下させる工程とを有する杭の引き抜き方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記回転杭の引き抜き中に前記回転杭を切断する工程と、
切断後の前記回転杭内に前記流動性固化材を投入する工程とを有する請求項1に記載の杭の引き抜き方法。
【請求項3】
前記流動性固化材を投入する前に前記回転杭の管内土を撤去する工程を有する請求項1または請求項2に記載の杭の引き抜き方法。
【請求項4】
前記管内土をオーガースクリューまたはハンマークラブを用いて撤去する、請求項3に記載の杭の引き抜き方法。
【請求項5】
前記回転杭を引き抜くときに、前記回転杭の羽根の螺旋ピッチと前記回転杭の1回転あたりの移動量とを異ならせることにより地盤を攪拌する、請求項1または請求項2に記載の杭の引き抜き方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、杭の引き抜き方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば構造物の撤去時に実施される既設杭の引き抜き工程では、既設杭の周囲をケーシングで削孔して地盤と既存杭との縁切りを行って既設杭を引き抜いた後に、引き抜きによってできた杭孔にセメントミルクや固化材スラリーなどを注入して周辺土壌と攪拌しながら埋め戻す。このような技術の例が、例えば特許文献1、特許文献2および特許文献3に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-113067号公報
特開2021-169749号公報
特開2017-66721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の文献に記載された技術のように引き抜き後の杭孔に固化材などを投入して埋め戻す場合、特に杭孔が深い場合には固化材の確実な充填のために専用の重機による攪拌などが必要になるため、施工コストが増加するという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、既設杭が回転杭である場合に、低コストで引き抜き後の杭孔を埋め戻すことができる杭の引き抜き方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]地盤に埋設された鋼管を有する回転杭の内部に流動性固化材を投入する工程と、前記回転杭を引き抜きながら、前記回転杭の内部に投入した前記流動性固化材を前記回転杭の先端部に形成された開口から杭孔内に落下させる工程とを有する杭の引き抜き方法。
[2]前記回転杭の引き抜き中に前記回転杭を切断する工程と、切断後の前記回転杭内に前記流動性固化材を投入する工程とを有する[1]に記載の杭の引き抜き方法。
[3]前記流動性固化材を投入する前に前記回転杭の管内土を撤去する工程を有する[1]または[2]に記載の杭の引き抜き方法。
[4]前記管内土をオーガースクリューまたはハンマークラブを用いて撤去する、[3]に記載の杭の引き抜き方法。
[5]前記回転杭を引き抜くときに、前記回転杭の羽根の螺旋ピッチと前記回転杭の1回転あたりの移動量とを異ならせることにより地盤を攪拌する、[1]または[2]に記載の杭の引き抜き方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、回転杭を引き抜きながら杭孔内に流動性固化材を落下させるため、例えば回転杭の管内土を予め撤去しておけば、確実に杭孔の底部に流動性固化材を供給することができる。従って、例えば杭孔の上端から投入した流動性固化材を専用の重機で攪拌したりする工程が不要になり、低コストで引き抜き後の杭孔を埋め戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態で引き抜かれる回転杭の先端部分の斜視図である。
本発明の実施形態に係る杭の引き抜き方法を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、本発明の杭の引き抜き方法において引き抜かれる回転杭10の構成について説明する。図1は、回転杭10の先端部分の斜視図である。回転杭10は開端杭であり、先端部には開口13が形成されている。
回転杭10は、鋼管によって形成された円筒部11と、円筒部11の先端側の端面に接合される羽根12とを有し、施工機械を用いて正回転させながら圧入することによって地盤に回転貫入させられる。羽根12は、円筒部11と同軸状の螺旋形状をなす。回転貫入時に1回転あたりの移動量を羽根12の螺旋ピッチに合わせることによって、地盤を乱さずに回転杭10を地盤に貫入させることができる。
開口13から杭の内部に土砂を取り込むことが可能であることによって、回転貫入時の先端部の抵抗を低減することができる。
【0010】
図2は、図1に示されたような回転杭10を用いた杭の引き抜き方法を概略的に示す図である。図2における回転杭10は、地盤G1に埋設され、円筒部11は例えば5m~70mの長さを有する。回転杭10は、杭径が例えば300mm~1600mmである。
(【0011】以降は省略されています)

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