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公開番号
2025076826
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188722
出願日
2023-11-02
発明の名称
水圧計測装置、設置治具及び水圧計測方法
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
1/00 20060101AFI20250509BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】配置された位置における水圧を精度よく計測するための水圧計測装置、設置治具及び水圧計測方法を提供する。
【解決手段】ボーリング孔11の鉛直方向における複数箇所の水圧を計測するための水圧計測装置20は、水圧を計測する層別水圧計30と、層別水圧計30を固定した円筒形状の設置治具21とを備える。設置治具21には、層別水圧計30の水圧計測位置に対して、設置治具21の軸方向の両側に、配置後に膨張可能な止水部材25,26が設けられている。水圧計測装置20は、ボーリング孔11の計測位置に配置された後、止水部材25,26が吸水することにより膨張する。これにより、ボーリング孔11の空間S1を、その上方及び下方から隔離し、その状態において水圧計測装置20が計測を行なう。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
鉛直方向における複数箇所の水圧を計測するための水圧計測装置であって、
前記水圧を計測する層別水圧計と、
前記層別水圧計を固定した円筒形状の設置治具と、を備え、
前記設置治具には、前記層別水圧計の水圧計測位置に対して、前記設置治具の軸方向の両側に、収縮状態から膨張可能な膨張部が設けられていることを特徴とする水圧計測装置。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
鉛直方向における複数箇所の水圧を計測する層別水圧計を固定する設置治具であって、
前記層別水圧計を固定する円筒形状の本体部を備え、
前記本体部には、前記層別水圧計の水圧計測位置に対して、軸方向の両側に、収縮状態から膨張可能な膨張部が設けられていることを特徴とする設置治具。
【請求項3】
鉛直方向に延在する孔内において、鉛直方向における複数箇所の水圧を計測するための水圧計測方法であって、
前記孔の設置位置に、前記水圧を計測する水圧計測装置を配置した後、前記水圧計測装置の水圧計測位置の上方及び下方に設けられた膨張部を膨らますことにより、前記孔内における前記水圧計測位置の空間を、その上方及び下方から隔離し、その状態において前記水圧計測装置により計測を行なうことを特徴とする水圧計測方法。
【請求項4】
前記孔内には、複数の水圧計測装置が設けられ、
前記孔内には、前記鉛直方向に延在するように固定されたロッドが立設されており、
前記水圧計測装置の円筒形状の本体部が前記ロッドに挿通した状態で、他の前記水圧計測装置と鉛直方向に離間して配置されることを特徴とする請求項3に記載の水圧計測方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、鉛直方向の複数箇所における水圧を計測する水圧計測装置、設置治具及び水圧計測方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
被圧帯水層の上にある難透水層において根切り工事を行なうことがある。この場合、掘削底面(根切り底)に生じた鉛直変位の原因としては、掘削の応力解放によるリバウンドだけでなく、地下水による盤ぶくれが考えられる。リバウンドによる鉛直変位に対し、盤ぶくれによる鉛直変位は掘削底面地盤の破壊に繋がる可能性があるため、被圧水頭を低下させる必要がある。
【0003】
そこで、掘削底面に生じる鉛直変位挙動の原因を区別して管理するための掘削底面の変位管理方法及び計測装置が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の計測装置は、鉛直変位量を計測する沈下計と、間隙水圧を計測する間隙水圧計とを備える。そして、掘削底面の下方において、少なくとも被圧帯水層の上部、この被圧帯水層の上方に位置する難透水層の下部及び上部で、鉛直変位量と間隙水圧とを計測する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-125818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術においては、鉛直変位量を計測する沈下計と、間隙水圧を計測する間隙水圧計とを備えた計測装置を配置する。この場合、ボーリング孔においては地下水が交じり合うため、ボーリング孔に配置した複数の間隙水圧計は、設置した位置(深さ)における水圧を精度よく計測することが難しかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する水圧計測装置は、鉛直方向における複数箇所の水圧を計測するための水圧計測装置であって、前記水圧を計測する層別水圧計と、前記層別水圧計を固定した円筒形状の設置治具と、を備え、前記設置治具には、前記層別水圧計の水圧計測位置に対して、前記設置治具の軸方向の両側に、収縮状態から膨張可能な膨張部が設けられている。
また、上記課題を解決する設置治具は、鉛直方向における複数箇所の水圧を計測する層別水圧計を固定する設置治具であって、前記層別水圧計を固定する円筒形状の本体部を備え、前記本体部には、前記層別水圧計の水圧計測位置に対して、軸方向の両側に、収縮状態から膨張可能な膨張部が設けられている。
【0007】
更に、上記課題を解決する水圧計測方法は、鉛直方向に延在する孔内において、鉛直方向における複数箇所の水圧を計測するための水圧計測方法であって、前記孔の設置位置に、前記水圧を計測する水圧計測装置を配置した後、前記水圧計測装置の水圧計測位置の上方及び下方に設けられた膨張部を膨らますことにより、前記孔内における前記水圧計測位置の空間を、その上方及び下方から隔離し、その状態において前記水圧計測装置により計測を行なう。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、配置された位置における水圧を精度よく計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態における水圧計測システムの構成を説明する説明図。
実施形態における水圧計測装置を説明する斜視図。
実施形態における水圧計測装置を説明する正面図。
実施形態における水圧計測装置を説明する断面図。
実施形態における水圧計測装置の間隙水圧計の斜視図。
実施形態における水圧計測方法を説明する説明図であって、(a)は、ボーリング孔にロッドを配置した状態、(b)は、ボーリング孔の下端部に水圧計測装置を配置した状態を示す。
実施形態における水圧計測方法を説明する説明図であって、(a)は、ボーリング孔に水圧計測装置を配置した直後の状態、(b)は、水圧計測装置の止水材を膨張させた状態を示す。
実施形態における水圧計測方法を説明する説明図であって、水圧計測装置の直上まで沈下計測装置を降下して固定した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図8を用いて、水圧計測装置、設置治具及び水圧計測方法を具体化した一実施形態を説明する。ここでは、根切り工事によって、被圧帯水層の上の難透水層に形成した根切り底が盤ぶくれにより膨れ上がっているか否かを判定するために、水圧を計測する。
(【0011】以降は省略されています)
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