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公開番号2025076184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187986
出願日2023-11-01
発明の名称セメント組成物の製造方法
出願人株式会社大林組,国立大学法人広島大学
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類C04B 28/02 20060101AFI20250508BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】製造されるセメント組成物の強度を低下させることなくCO2をより低減化することが可能なセメント組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】カルシウム源と水を混合し、CO2を注入した溶液を練混ぜ水として用いてセメント組成物を製造するセメント組成物の製造方法であって、アルカノールアミンを添加する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
カルシウム源と水を混合し、CO

を注入した溶液を練混ぜ水として用いてセメント組成物を製造するセメント組成物の製造方法であって、アルカノールアミンを添加することを特徴とするセメント組成物の製造方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のセメント組成物の製造方法であって、
前記アルカノールアミンの添加量は、前記セメント組成物の0.01~0.10%であることを特徴とするセメント組成物の製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のセメント組成物の製造方法であって、
前記水酸化カルシウム溶液は、2.0モル/L未満であることを特徴とするセメント組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カルシウム源と水を混合し、CO

を注入した溶液を練混ぜ水として用いてセメント組成物を製造するセメント組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、コンクリート(セメント組成物の一例)の製造時における二酸化炭素の排出量を削減する方法として、コンクリートの中に二酸化炭素を吸収又は混和させることで固定化する技術が提案されている。例えば、特許文献1では、コンクリートの材料である水(練混ぜ水)にあらかじめ水酸化カルシウム等を添加した後、炭酸ガス(気体の二酸化炭素)を注入して二酸化炭素を含有させている。この二酸化炭素として、コンクリート製造時の排ガスから分離回収されたものを用いることにより、二酸化炭素の排出量を低減できることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特願2022-201204
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CO

は更なる低減化が求められており、CO

を更に低減する方法として、単位セメント量を少なくすることが考えられる。しかしながら、単位セメント量を少なくすると、セメント組成物の強度が低下するという課題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造されるセメント組成物の強度を低下させることなくCO

をより低減化することが可能なセメント組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するために本発明のセメント組成物の製造方法は、カルシウム源と水を混合し、CO

を注入した溶液を練混ぜ水として用いてセメント組成物を製造するセメント組成物の製造方法であって、アルカノールアミンを添加することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、製造されるセメント組成物の強度を低下させることなくCO

をより低減化することが可能なセメント組成物の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態のコンクリートの生成方法を示すフロー図である。
図1を材料毎に分けて示したフロー図である。
コンクリートの生成方法の第1変形例を材料毎に分けて示したフロー図である。
コンクリートの生成方法の第2変形例を材料毎に分けて示したフロー図である。
実施例に用いた練混ぜ水の種類を示す図である。
TIPAの添加量が異なる練混ぜ水による供試体の圧縮強度を示す図である。
練混ぜ水としてLSP溶液(濃度1.0mol/L)+TIPAを用いた場合とCa(OH)

溶液(濃度1.0mol/L)+CO

+TIPAを用いた場合における圧縮強度の増加効果の比較を示す図である。
Wmix/C比の相違による圧縮強度の増進効果の比較を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1:カルシウム源と水を混合し、CO

を注入した溶液を練混ぜ水として用いてセメント組成物を製造するセメント組成物の製造方法であって、アルカノールアミンを添加することを特徴とするセメント組成物の製造方法である。
【0010】
態様1のセメント組成物の製造方法によれば、アルカノールアミンを添加することにより製造されるセメント組成物の強度を増進することが可能となる。このセメント組成物の製造には、練混ぜ水として、カルシウム源と水を混合しCO

を注入した溶液を用いているので、より多くのCO

を固定化することが可能である。また、アルカノールアミンを添加することで、強度が増進されているので、所定の強度を確保するために必要な単位セメント量を少なくすることも可能であり、さらなるCO

の削減が期待できる。
(【0011】以降は省略されています)

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