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公開番号2025077000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2024167097
出願日2024-09-26
発明の名称重合性液晶組成物、光学異方性膜、積層体、偏光板および画像表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250509BHJP(光学)
要約【課題】熱による位相差変化を抑制できる光学異方性膜、積層体、および前記光学異方性膜を含む偏光板、さらにこれらを有する画像表示装置を提供する。
【解決手段】下記式(1)を満たす、光学異方性膜。
ОSC≧1.1 (1)
[式(1)中、ОSは光学異方性膜のフィルム表面から10nm地点における酸素原子比率であり、ОCは光学異方性膜の中央部分の酸素原子比率を表す。]
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)を満たす、光学異方性膜。
О

/О

≧1.1 (1)
[式(1)中、О

は光学異方性膜のフィルム表面から10nm地点における酸素原子比率であり、О

は光学異方性膜の中央部分の酸素原子比率を表す。]
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
下記式(2)を満たす、光学異方性膜。
0.95≦A1/A2≦1.06 (2)
[式(2)中、A1は面内方向に対してある角度から測定した際の300nm~400nmの範囲における吸光度、A2はA1測定時の角度から面内方向に90度回転させて測定した際の300nm~400nmの範囲における吸光度を表す。]
【請求項3】
下記式(3)を満たす、請求項1または請求項2に記載の光学異方性膜。
nx≒ny<nz (3)
[式(3)中、nxは、位相差層が形成する屈折率楕円体における、フィルム平面に対して平行な方向の主屈折率を表す。nyは、位相差層が形成する屈折率楕円体における、フィルム平面に対して平行であり、且つ、該nxの方向に対して直交する方向の屈折率を表す。nzは、位相差層が形成する屈折率楕円体における、フィルム平面に対して垂直な方向の屈折率を表す。)]
【請求項4】
厚みが0.1μm以上、3μm以下である、請求項1または請求項2に記載の光学異方性膜。
【請求項5】
下記式(4)を満たす、請求項1または請求項2に記載の光学異方性膜。
-180nm≦RthC(550)≦-30nm (4)
[式(4)中、RthC(550)は波長550nmにおける厚み方向の位相差値を表す。]
【請求項6】
下記式(5)を満たす、請求項1または請求項2に記載の光学異方性膜。
RthC(450)/RthC(550)≦1.04 (5)
[式(5)中、RthC(450)は波長450nmにおける厚み方向の位相差値を表し、RthC(550)は波長550nmにおける厚み方向の位相差値を表す。]
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の光学異方性膜と、光学異方性層とを含む積層体。
【請求項8】
偏光フィルムと、請求項1または請求項2に記載の光学異方性膜とを含む偏光板。
【請求項9】
請求項8に記載の偏光板を含む、画像表示装置。
【請求項10】
少なくとも1種以上の重合性液晶化合物と、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基から選択される少なくとも1種の反応性基を有する反応性基含有非液晶化合物を全重合性液晶化合物100質量部に対して3~18質量部有する重合性液晶組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重合性液晶組成物、光学異方性膜、光学異方性層を含む積層体、前記光学異方性膜を含む偏光板および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、イオンプレーンスイッチング(IPS)方式の液晶表示装置は、偏光子の吸収軸に対して45度の角度において斜め方向から視認した場合に、黒表示の光漏れが大きく、コントラストの低下やカラーシフトが生じやすいことが知られている。この現象は、液晶セルの表側と裏側に配置されている偏光子の吸収軸のなす角度が、見かけ上90度にならないため生じている。
【0003】
前記斜め方向からの視認時の光漏れの低減を目的とし、液晶セルと偏光子の間に位相差フィルムを配する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、nx>ny>nzの屈折率異方性を有する延伸位相差フィルムと、nz>nx>nyの屈折率異方性を有する延伸位相差フィルムを配することにより、IPS方式の液晶表示装置の光漏れを低減する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-139747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている偏光子と位相差フィルムとを積層した偏光板は、IPS方式の液晶表示装置の光漏れ低減に好適に用いられるが、この構成の液晶表示装置では、画像表示装置の使用環境の過酷化に伴い、用いられる位相差層についても位相差変化のさらなる抑制が求められている。
【0006】
本発明は上記問題に対して新規な解決手段、すなわち、新規重合性液晶組成物からなる新たな光学異方性膜を提供することを目的とする。さらに、本発明は、熱による位相差変化を抑制できる光学異方性膜、積層体、および前記光学異方性膜を含む偏光板、さらにこれらを有する画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]下記式(1)を満たす、光学異方性膜。
О

/О

≧1.1 (1)
[式(1)中、О

は光学異方性膜のフィルム表面から10nm地点における酸素原子比率であり、О

は光学異方性膜の中央部分の酸素原子比率を表す。]
[2]下記式(2)を満たす、光学異方性膜。
0.95≦A1/A2≦1.06 (2)
[式(2)中、A1は面内方向に対してある角度から測定した際の300nm~400nmの範囲における吸光度、A2はA1測定時の角度から面内方向に90度回転させて測定した際の300nm~400nmの範囲における吸光度を表す。]
[3]下記式(3)を満たす、前記[1]または[2]に記載の光学異方性膜。
nx≒ny<nz (3)
[式(3)中、nxは、位相差層が形成する屈折率楕円体における、フィルム平面に対して平行な方向の主屈折率を表す。nyは、位相差層が形成する屈折率楕円体における、フィルム平面に対して平行であり、且つ、該nxの方向に対して直交する方向の屈折率を表す。nzは、位相差層が形成する屈折率楕円体における、フィルム平面に対して垂直な方向の屈折率を表す。)]
[4]厚みが0.1μm以上、3μm以下である、前記[1]または[2]に記載の光学異方性膜。
[5]下記式(4)を満たす、前記[1]または[2]に記載の光学異方性膜。
-180nm≦RthC(550)≦-30nm (4)
[式(4)中、RthC(550)は波長550nmにおける厚み方向の位相差値を表す。]
[6]下記式(5)を満たす、前記[1]または[2]に記載の光学異方性膜。
RthC(450)/RthC(550)≦1.04 (5)
[式(5)中、RthC(450)は波長450nmにおける厚み方向の位相差値を表し、RthC(550)は波長550nmにおける厚み方向の位相差値を表す。]
[7]前記[1]または[2]に記載の光学異方性膜と、光学異方性層とを含む積層体。
[8]偏光フィルムと、前記[1]または[2]に記載の光学異方性膜とを含む偏光板。
[9]前記[8]に記載の偏光板を含む、画像表示装置。
[10]少なくとも1種以上の重合性液晶化合物と、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基から選択される少なくとも1種の反応性基を有する反応性基含有非液晶化合物を全重合性液晶化合物100質量部に対して3~18質量部有する重合性液晶組成物。
[11]反応性基含有非液晶化合物の重量平均分子量が1200以下である、前記[10]に記載の重合性液晶組成物。
[12]さらに溶媒を有する、前記[10]に記載の重合性液晶組成物。
[13]さらに重合開始剤を有する、前記[10]に記載の重合性液晶組成物。
[14]さらにレベリング剤を有する、前記[10]に記載の重合性液晶組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、熱による位相差変化が小さな光学異方性膜、積層体、および当該積層体を含む偏光板、さらにこれらを有する画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の光学異方性膜の層構成の一例を示す概略断面図である。
本発明の積層体の層構成の一例を示す概略断面図である。
本発明の偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔光学異方性膜〕
以下、本発明の光学異方性膜を図1に基づいて説明するが、本発明はこれらの態様に限定されるものではない。
本発明の光学異方性膜は、下記式(1)を満たす。
О

/О

≧1.1 (1)
[式(1)中、О

は光学異方性膜のフィルム表面から10nm地点における酸素原子比率であり、О

は光学異方性膜の中央部分の酸素原子比率を表す。]
(【0011】以降は省略されています)

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