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公開番号2025077490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189714
出願日2023-11-07
発明の名称放水ヘッド用キャップ
出願人能美防災株式会社
代理人個人
主分類A62C 31/02 20060101AFI20250512BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】交換作業が容易な放水ヘッド用キャップを提供する。
【解決手段】本発明に係る放水ヘッド用キャップ1は、先端に放水口を有すると共に、基端側に周面が多角形に形成されたフランジ部35とこれに連続するねじ部とを有し、給水管に接続された継手部33に前記ねじ部をねじ込んで取り付けられる放水ヘッド31、32の前記放水口に着脱可能に装着されるものであって、前記放水口を覆うキャップ本体3と、キャップ本体3と紐状部5を介して接続され、放水ヘッド31、32を継手部33に取り付けた状態で前記ねじ部に挿入されてキャップ本体3を保持する樹脂からなる保持リング7と、を備え、保持リング7を変形させることでフランジ部35を通過して前記ねじ部に挿入可能であることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
先端に放水口を有すると共に、基端側に周面が多角形に形成されたフランジ部とこれに連続するねじ部とを有し、給水管に接続された継手部に前記ねじ部をねじ込んで取り付けられる放水ヘッドの前記放水口に着脱可能に装着される放水ヘッド用キャップであって、
前記放水口を覆うキャップ本体と、該キャップ本体と紐状部を介して接続され、前記放水ヘッドを前記継手部に取り付けた状態の前記ねじ部が挿入されて前記キャップ本体を保持する樹脂からなる保持リングと、を備え、
前記保持リングは、変形させることで前記フランジ部を通過して前記ねじ部に挿入可能であることを特徴とする放水ヘッド用キャップ。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記保持リングにおけるリング内周形状は、
前記フランジ部における多角形の各頂点に対応した数の頂点を有すると共に隣合う頂点間に内径側に突出する突片部を有し、これら隣り合う頂点を仮想線で結んで形成される多角形は前記フランジ部の多角形以上の大きさ、かつ前記放水口が通過可能な大きさであり、前記突片部に辺が内接する多角形は前記フランジ部の多角形より小さくなっており、
前記保持リングを装着する際には、前記放水口を通過させた後、前記リング内周形状の頂点と前記多角形の頂点の位置を合わせて押し込むことで、前記突片部が変形して前記フランジ部を通過して前記ねじ部に挿入可能であることを特徴とする請求項1に記載の放水ヘッド用キャップ。
【請求項3】
前記突片部の内周形状は、円弧状であることを特徴とする請求項2に記載の放水ヘッド用キャップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放水ヘッドの放水口に着脱可能に装着される放水ヘッド用キャップに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
道路のトンネル内には、防災設備として、水噴霧設備が設けられることがある。水噴霧設備は、トンネルの天井又は側壁上方等の高所に、トンネル長手方向に数m毎に放水ヘッドが設置され、火災発生時、その放水ヘッドから霧状の水を放水し、火勢の抑制及び延焼の防止等をする。
【0003】
放水ヘッドとしては、トンネルの側壁上方の片側のみに設置されていることが多く、その場合、ヘッドが設置される側の一方の側壁側から天井側を含めて他方の側壁側に至るまでの防護区画に均一に放水することができるように、放水距離や放水パターンを異にする複数種類のノズル(近投ノズル、遠投ノズル等)を有するタイプのものが用いられている。
【0004】
放水ヘッドには、自動車の排気ガスに由来する煤等による汚れの付着を防ぐために、放水ヘッドのノズル先端部の放水口を覆う放水ヘッド用キャップが取り付けられている。
放水ヘッド用キャップの機能としては、常時は放水口を覆い、放水時には水圧で放水口を開放できること、および定期点検等により放水した後には、復旧することができること、が挙げられる。
【0005】
このような機能を発揮する従来の放水ヘッド用キャップとしては、例えば、特許文献1に開示されたもののように、放水口に被せた蓋部に中心から外方に放射状の切り込み入れてフラップ状にしたノズルキャップがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-99238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1のものでは、フラップを通過して放水が行われるため、フラップが存在しない場合に比較すると、フラップによって放水が阻害されるという問題がある。
そこで、図8において斜線を付して示す放水ヘッド用キャップ21のように、放水ヘッド31、32の放水口(キャップ本体23に覆われて見えない)を覆うキャップ本体23と、キャップ本体23と紐状部25を介して接続されて、キャップ本体23を保持する保持リング27から構成したものがある。
【0008】
図8に示した例は、1個の継手部33に一つの近投用の放水ヘッド31と二つの遠投用の放水ヘッド32が設けられている例である。
なお、放水ヘッド用キャップ21は、近投用の放水ヘッド31と遠投用の放水ヘッド32に設けられるもので、キャップ本体23の形状が相違するが、その他の点に大きな違いがないので、本明細書においては、符号等を異ならせることなく説明する(後述の実施の形態において同じ)。
【0009】
放水ヘッド31、32は、先端に放水口を有すると共に、基端側に周面が多角形(本例では六角形)に形成されたフランジ部35とこれに連続するねじ部(図示なし)とを有している。そして、給水管(図示なし)に接続される継手部33にねじ部をねじ込んで取り付けられる。
フランジ部35は、放水ヘッド31、32をねじ込んだり取り外したりする際にスパナをくわえ込ませる部位であり、放水ヘッド31、32において最大径を有する部位である。
【0010】
放水ヘッド用キャップ21の保持リング27は、図8の拡大図に示すように、円形穴27aを有する円環状であり、円形穴27aは、フランジ部35の六角形(図中、粗い破線で示す六角形(b))の角の頂点を結ぶ円(図中点線で示す円(d))よりも小さく設定されている。
そして、放水ヘッド用キャップ21の取付は、放水ヘッド31、32のねじ部に保持リング27を挿入した状態で、放水ヘッド31、32のねじ部を継手部33のネジ孔にねじ込み、フランジ部35をスパナで締めるようにする。
この状態で、保持リング27は、フランジ部35を通過できないので、放水ヘッド用キャップ21を放水ヘッド31、32に保持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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