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公開番号2025022451
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127035
出願日2023-08-03
発明の名称ストラップの保護カバー
出願人藤井電工株式会社
代理人
主分類A62B 35/00 20060101AFI20250206BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】加工性と耐久性に優れた構造を有し、ストラップの末端を適切に保護し得る、ストラップの保護カバーを提供する。
【解決手段】ストラップ2の末端を保護する保護カバー10であって、シンブル12と縫製カバー14とを備え、シンブルは、内部に貫通孔20が設けられた内筒16と、内筒の側面の外方に間隔をあけて設けられた外壁18とを備え、縫製カバーは、被覆部34と、シンブルと重なり合う重合部36とを備え、重合部には挿通孔40が設けられており、シンブルと縫製カバーとを重合配置したときに、貫通孔と挿通孔とが連通する位置に配置されたことを特徴とする。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
ストラップの末端を保護する保護カバーであって、
シンブルと縫製カバーとを備え、
前記シンブルは、内部に貫通孔が設けられた内筒と、前記内筒の側面の外方に間隔をあけて設けられた外壁とを備え、
前記縫製カバーは、被覆部と、前記シンブルと重なり合う重合部とを備え、前記重合部には挿通孔が設けられており、
前記シンブルと前記縫製カバーとを重合配置したときに、前記貫通孔と前記挿通孔とが連通する位置に配置された
ことを特徴とするストラップの保護カバー。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記外壁が、スリットと、前記スリットから離れた位置に形成された曲面部と、前記曲面部と前記スリットとの間に位置する平面部とで構成され、
前記重合部は、前記被覆部から離れる方向に向かって両側面の間隔が拡がる形状であり、前記内筒の底面方向から見た平面視で、前記平面部が形成されている傾斜角度と略同じ角度に形成されている
請求項1に記載のストラップの保護カバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業者が墜落防止のため身体に装着する墜落制止用器具におけるストラップの末端を保護する保護カバーに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
高所での作業現場では、作業者が万一落下したときにその墜落を阻止するため、作業者には墜落制止用器具を装着して作業を行うことが義務付けられている。作業者はランヤードの一端を自分の身体に装着したハーネス又は胴ベルトと接続し、他端に具備されたフック等を親綱や堅固な構造物等に掛止することにより万一足を踏み外した場合等の墜落を防止している。
【0003】
ランヤードとしては、ロープ式ランヤードやストラップ巻取式ランヤード等が使用されている。このうち、ストラップ巻取式ランヤードは、通常、ストラップをフックの連結孔に挿入して折り返し、この折り返し部分をストラップ本体に重ね合わせ、縫製することでフックとストラップとの連結が行われている。この連結ではストラップの末端にアイ部が形成される。
アイ部にはフックとの接触による摩耗防止のため袋織ベルトが通されている。また、縫製された領域には、熱収縮チューブが被せられることで紫外線劣化や構造物等の擦れから縫糸の糸切れやほつれを防止している。
【0004】
一般的に熱収縮チューブは熱収縮後肉厚化して硬くなるため、熱収縮チューブで覆われている領域ではストラップは屈曲し難い。一方で、熱収縮チューブで覆われていない領域のうち、熱収縮チューブとの境界部分では集中的な屈曲が加えられることになる。このような集中的な屈曲が加えられるとストラップが強度低下することが考えられる。
また、縫製された領域に被せていた熱収縮チューブがその領域から外れて、巻取器の内部に入り込んでしまうことがあった。
更に、摩耗防止として使用されている袋織ベルト自体も、フックなどに接触し続けると激しく摩耗することが考えられる。
【0005】
上記の袋織ベルトや熱収縮チューブに代えて保護カバーを用いた技術が開発されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1では、フックの連結孔に取り付けられ、ストラップが巻き回されたシンブルに、フック側からU字形の外カバーを、ストラップ側から縫製カバーをそれぞれ装着している。そして、縫製カバーに形成された係合爪を外カバー及びシンブルに形成された爪挿入孔に挿入して、この係合爪をシンブルに係合させることで、シンブルと外カバーと縫製カバーとを連結している。
【0006】
また、特許文献2では、フックの連結孔に取り付けられ、ストラップが巻き回されたシンブルに、ストラップ側からカバー筒を装着している。そして、カバー筒に形成された係止片の先端をシンブルの先端部に掛止することで、シンブルとカバー筒とを接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-72525号公報
特開2016-67483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1,2の構造では、シンブルにストラップを巻き回ししてから縫製する作業工程となるため、加工性が悪く手間がかかっていた。また、各部材同士を接続している部位が保護カバーの外方側に位置しているため、高所作業時や移動時に親綱や手摺りなどの構造物にぶつかって接続が外れたり、接続部位が破損したりするおそれがある。この場合、係合が解除されてシンブルと縫製カバー(カバー筒)とが分離し、ストラップ末端のアイ部や縫製部が露出する問題が生じる。
【0009】
本発明の目的は、加工性と耐久性に優れた構造を有し、ストラップの末端を適切に保護し得る、ストラップの保護カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のストラップの保護カバーは、ストラップの末端を保護する保護カバーであって、シンブルと縫製カバーとを備え、前記シンブルは、内部に貫通孔が設けられた内筒と、前記内筒の側面の外方に間隔をあけて設けられた外壁とを備え、前記縫製カバーは、被覆部と、前記シンブルと重なり合う重合部とを備え、前記重合部には挿通孔が設けられており、前記シンブルと前記縫製カバーとを重合配置したときに、前記貫通孔と前記挿通孔とが連通する位置に配置されたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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