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公開番号2025078031
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2024189539
出願日2024-10-29
発明の名称コンクリート圧送方法
出願人株式会社サンライズ
代理人個人
主分類E04G 21/04 20060101AFI20250512BHJP(建築物)
要約【課題】コンクリート打設工事において先行モルタルを利用することなくコンクリート輸送管の閉塞を防ぐことができるコンクリート圧送技術を提供する。
【解決手段】コンクリート打設工事の際にポンプを利用してホッパ内の生コンクリートをコンクリート輸送管を通じて圧送するコンクリート圧送方法が、コンクリート輸送管の先端に、吐出された生コンクリートの飛散を抑制するコンクリート受け具を装着する工程と、先行モルタルを使用することなく生コンクリートを前記ホッパに投入して前記ポンプによって圧送すると共に、コンクリート輸送管における前記ホッパと連結される基端部の近傍に設けられたエア注入部からコンクリート輸送管内に圧縮エアを注入する工程と、コンクリート輸送管の先端から生コンクリートが吐出した後、前記ポンプによる圧送を継続させつつ、前記圧縮エアの注入を停止する工程と、を含む。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート打設工事の際にポンプを利用してホッパ内の生コンクリートをコンクリート輸送管を通じて圧送するコンクリート圧送方法であって、
コンクリート輸送管の先端に、吐出された生コンクリートの飛散を抑制するコンクリート受け具を装着する工程と、
先行モルタルを使用することなく生コンクリートを前記ホッパに投入して前記ポンプによって圧送すると共に、コンクリート輸送管における前記ホッパと連結される基端部の近傍に設けられたエア注入部からコンクリート輸送管内に圧縮エアを注入する工程と、
コンクリート輸送管の先端から生コンクリートが吐出した後、前記ポンプによる圧送を継続させつつ、前記圧縮エアの注入を停止する工程と、
を含むコンクリート圧送方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記コンクリート受け具は、
コンクリート輸送管の先端に脱着自在の装着部と、
前記装着部によりコンクリート輸送管の先端に装着された状態において、コンクリート輸送管の先端のコンクリート吐出口と対向しつつそのコンクリート吐出口から所定距離離れた位置に配置される防御壁と、
前記防御壁が前記位置に固定されるよう前記防御壁と前記装着部とを連結しつつ、前記コンクリート吐出口から吐出された生コンクリートが通過し得る間隙を有する連結部と、
を備える、
請求項1に記載のコンクリート圧送方法。
【請求項3】
前記コンクリート受け具は、前記連結部の前記間隙を覆い、伸縮自在の被覆部材を更に備える、
請求項2に記載のコンクリート圧送方法。
【請求項4】
前記エア注入部は、エアコンプレッサから供給される圧縮エアを輸送するエア輸送管とコンクリート輸送管とを連通させ、コンクリート輸送管に注入された圧縮エアが螺旋状にコンクリート輸送管の先端方向に進むように構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート圧送方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート圧送方法で利用されるコンクリート受け具であって、
コンクリート輸送管の先端に脱着自在の装着部と、
前記装着部によりコンクリート輸送管の先端に装着された状態において、コンクリート輸送管の先端のコンクリート吐出口と対向しつつそのコンクリート吐出口から所定距離離れた位置に配置される防御壁と、
前記防御壁が前記位置に固定されるよう前記防御壁と前記装着部とを連結しつつ、前記コンクリート吐出口から吐出された生コンクリートが通過し得る間隙を有する連結部と、
を備えるコンクリート受け具。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか一項に記載のコンクリート圧送方法で利用され、コンクリート輸送管における前記ホッパと連結される基端部の近傍に設けられるエア注入装置であって、
前記コンクリート輸送管を構成する先端側の部分配管と前記ホッパ側の部分配管とに連結され、両部分配管の中空を連通させ得る中継通路を有するボディ部と、
エアコンプレッサから供給される圧縮エアを輸送するエア輸送管の中空が前記中継通路と連通する状態とエア輸送管の中空が前記中継通路から遮断された状態との切り替えを可能とする弁体と、
を備えるエア注入装置。
【請求項7】
前記ボディ部から突設されており、前記ボディ部の前記中継通路と連通するエア通路を内部に有する注入管部と、
前記注入管部と前記エア輸送管とに連結されるエア注入バルブと、
を更に備え、
前記エア注入バルブは、前記エア輸送管から送り込まれる前記圧縮エアの前記注入管部の前記エア通路への流量の調整及び遮断を可能とする、
請求項6に記載のエア注入装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート打設工事の際にポンプを利用してホッパ内の生コンクリートをコンクリート輸送管を通じて圧送する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート打設工事を行う際には、生コンクリートは、ミキサー車によって工事現場まで搬送され、ミキサー車のドラム内からポンプを搭載する車両のホッパ内に移され、当該ポンプによってホッパ内からコンクリート輸送管を経由して所望の打設場所まで圧送される。
このようなコンクリート打設工事の際のコンクリートポンプによるコンクリート圧送においては、コンクリート輸送管内において閉塞やコンクリートの成分分離等のような様々な問題が生じ得る。
【0003】
そこで、コンクリート打設工事では、生コンクリートの圧送前に骨材を含まないセメントペーストやモルタルを配管に流すことで配管の内壁面をセメントペーストで被覆させ、配管の閉塞を防ぐことが慣例的に行われている。このように利用されるセメントペースト或いはモルタルは、先行モルタルと呼ばれる。
【0004】
下記特許文献1には、生コンクリートが圧送される配管の閉塞監視を行う装置が開示されている。この装置は、内部を生コンクリートが圧送される配管の外壁側に取り付けられ、圧送中の生コンクリートと配管の内壁との摩擦音を検出する音センサと、音センサが検出した摩擦音から生コンクリートの材料が分離しているか否かを判断する手段と、この手段の判断結果を出力する監視結果出力手段とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-218183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先行モルタルには、1:3モルタル或いは1:2モルタルと呼ばれる配合比(セメント1kgに対して砂3kg又は2kg)のモルタルが利用されることが一般的である。このため、先行モルタルは、打設用の生コンクリートに要求される強度(JISで規定)を担保できず、生コンクリートと一緒に打設することは許されない。よって、先行モルタルは、産業廃棄物として廃棄されるわけだが、先行モルタルの廃棄は、資源の無駄であるだけでなく、コストも無駄にかかることになる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、コンクリート打設工事において先行モルタルを利用することなくコンクリート輸送管の閉塞を防ぐことができるコンクリート圧送技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面は、コンクリート打設工事の際にポンプを利用してホッパ内の生コンクリートをコンクリート輸送管を通じて圧送するコンクリート圧送方法であって、コンクリート輸送管の先端に、吐出された生コンクリートの飛散を抑制するコンクリート受け具を装着する工程と、先行モルタルを使用することなく生コンクリートを前記ホッパに投入して前記ポンプによって圧送すると共に、コンクリート輸送管における前記ホッパと連結される基端部の近傍に設けられたエア注入部からコンクリート輸送管内に圧縮エアを注入する工程と、コンクリート輸送管の先端から生コンクリートが吐出した後、前記ポンプによる圧送を継続させつつ、前記圧縮エアの注入を停止する工程とを含むコンクリート圧送方法である。
【0009】
また、本発明の他の側面は、上述のコンクリート圧送方法で利用されるコンクリート受け具であって、コンクリート輸送管の先端に脱着自在の装着部と、前記装着部によりコンクリート輸送管の先端に装着された状態において、コンクリート輸送管の先端のコンクリート吐出口と対向しつつそのコンクリート吐出口から所定距離離れた位置に配置される防御壁と、前記防御壁と前記装着部とを連結しつつ、前記コンクリート吐出口から吐出された生コンクリートが通過し得る間隙を有する連結部とを備えるコンクリート受け具である。
【0010】
また、本発明の他の側面は、上述のコンクリート圧送方法で利用され、コンクリート輸送管における前記ホッパと連結される基端部の近傍に設けられるエア注入装置であって、前記コンクリート輸送管を構成する先端側の部分配管と前記ホッパ側の部分配管とに連結され、両部分配管の中空を連通させ得る中継通路を有するボディ部と、エアコンプレッサから供給される圧縮エアを輸送するエア輸送管の中空が前記中継通路と連通する状態とエア輸送管の中空が前記中継通路から遮断された状態との切り替えを可能とする弁体とを備えるエア注入装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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