TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025078209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023190624
出願日
2023-11-08
発明の名称
ケミカルルーピング燃焼システムおよびケミカルルーピング燃焼システムの制御方法
出願人
株式会社豊田中央研究所
代理人
個人
,
個人
主分類
F23C
10/10 20060101AFI20250513BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約
【課題】ケミカルルーピング燃焼システムの出力を安定させて制御する。
【解決手段】ケミカルルーピング燃焼システムは、酸素キャリア粒子を酸化する酸化塔と、酸化塔から供給されるガスと酸化された酸素キャリア粒子とを分離し、分離したガスを排出するサイクロンと、サイクロンから供給される酸化された酸素キャリア粒子を、炭素を含む燃料によって還元し、酸素キャリア粒子と二酸化炭素を含むガスとを分離して、分離されたガスを排出する燃料塔と、サイクロンから排出されるガスの圧力と、燃料塔から排出されるガスの圧力との少なくとも一方を調整する圧力調整部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ケミカルルーピング燃焼システムであって、
酸素キャリア粒子を酸化する酸化塔と、
前記酸化塔から供給されるガスと酸化された前記酸素キャリア粒子とを分離し、分離したガスを排出するサイクロンと、
前記サイクロンから供給される酸化された前記酸素キャリア粒子を、炭素を含む燃料によって還元し、前記酸素キャリア粒子と二酸化炭素を含むガスとを分離して、分離されたガスを排出する燃料塔と、
前記サイクロンから排出されるガスの圧力と、前記燃料塔から排出されるガスの圧力との少なくとも一方を調整する圧力調整部と、
を備える、ケミカルルーピング燃焼システム。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のケミカルルーピング燃焼システムであって、
前記圧力調整部は、
前記サイクロンから排出されるガスの圧力を調整する第1圧力調整弁と、
前記燃料塔から排出されるガスの圧力を調整する第2圧力調整弁と、
前記第1圧力調整弁の開度と、前記第2圧力調整弁の開度との少なくとも一方を調整する開度調整部と、
を有する、ケミカルルーピング燃焼システム。
【請求項3】
請求項2に記載のケミカルルーピング燃焼システムであって、
前記開度調整部は、前記サイクロンから排出されるガスの圧力と、前記燃料塔から排出されるガスの圧力との差を用いて、前記第1圧力調整弁の開度と、前記第2圧力調整弁の開度との少なくとも一方を調整する、ケミカルルーピング燃焼システム。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載のケミカルルーピング燃焼システムであって、さらに、
前記サイクロンの温度を取得する温度取得部を備え、
前記開度調整部は、前記サイクロンから排出されるガスの圧力と、前記燃料塔から排出されるガスの圧力とに加えて、前記サイクロンの温度を用いて、前記第1圧力調整弁の開度と、前記第2圧力調整弁の開度との少なくとも一方を調整する、ケミカルルーピング燃焼システム。
【請求項5】
ケミカルルーピング燃焼システムの制御方法であって、コンピュータが、
酸素キャリア粒子を酸化する酸化塔からガスと酸化された前記酸素キャリア粒子が供給されるサイクロンにより、前記酸素キャリア粒子から分離されて排出されるガスの圧力を取得する第1取得工程と、
前記サイクロンから供給される酸化された前記酸素キャリア粒子を、炭素を含む燃料によって還元する燃料塔により、前記酸素キャリア粒子から分離されて排出される二酸化炭素を含むガスの圧力を取得する第2取得工程と、
取得された前記サイクロンから排出されるガスの圧力と、前記燃料塔から排出されるガスの圧力との少なくとも一方を調整する圧力調整工程と、
を実行する、制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケミカルルーピング燃焼システムおよびケミカルルーピング燃焼システムの制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
二酸化炭素を本質的に分離可能なケミカルルーピング燃焼(CLC:Chemical Looping Combustion)システムが知られている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照)。特許文献1に記載されたケミカルループ燃焼装置は、酸化された酸素キャリア粒子を搬送ガスによって鉛直下方から鉛直上方へと移動させるライザーを備えている。この装置では、ライザー内の搬送ガスの圧力損失を用いて、搬送ガスの流量が調整されている。非特許文献1には、酸素キャリア粒子を酸化する酸化塔と、酸素キャリア粒子を還元する燃料塔とを一体に形成したCLC装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-80238号公報
特許5071473号公報
【非特許文献】
【0004】
Osman, Mogahid, et al. "Experimental demonstration of pressurized chemical looping combustion in an internally circulating reactor for power production with integrated CO2 capture." Chemical Engineering Journal Volume 401, December 2020, 125974
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
CLCシステムで発生する熱量は、酸化塔および燃料塔に単位時間当たりに供給される酸素キャリア粒子の循環量によって決定する。すなわち、CLCシステムの運転出力は、酸素キャリア粒子の循環量によって制御される。特許文献1に記載されたように、酸素キャリア粒子の搬送ガスの流量が制御されることにより、酸素キャリア粒子の循環量は変化する。しかしながら、搬送ガスの流量が変化すると、酸素キャリア粒子の運動状態が変化し、かつ、化学反応における量論バランスも変化してしまう。そのため、酸素キャリア粒子の搬送ガスの流量制御によるCLCシステムの出力制御は容易ではなかった。
【0006】
特許文献2には、酸素キャリア粒子を酸化させる酸化塔と、酸素キャリア粒子を還元させる燃料塔との2塔構成のCLCシステムと異なり、空気を吹き込んで粒子を循環させる粒子循環制御装置が記載されている。この装置では、分離器からガスと分離された粒子が流動ガス化炉に供給される。流動ガス化炉の下部にはガス化剤が供給され、流動ガス化炉内の粒子は、燃焼炉に繋がる傾斜管へと送られる。すなわち、流動ガス化炉は、ループシールとして機能している。特許文献2に記載された技術では、流動ガス化炉の前後の差圧を制御することで、粒子の循環流量が制御されている。しかしながら、流動ガス化流路の下流側で圧力が測定される傾斜管との接続空間では、供給されたガス化剤により多量の粒子が舞っている。そのため、接続空間内の圧力を測定することは容易ではない。
【0007】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、ケミカルルーピング燃焼システムの出力を安定させて制御することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
【0009】
(1)本発明の一形態によれば、ケミカルルーピング燃焼システムが提供される。このケミカルルーピング燃焼システムは、酸素キャリア粒子を酸化する酸化塔と、前記酸化塔から供給されるガスと酸化された前記酸素キャリア粒子とを分離し、分離したガスを排出するサイクロンと、前記サイクロンから供給される酸化された前記酸素キャリア粒子を、炭素を含む燃料によって還元し、前記酸素キャリア粒子と二酸化炭素を含むガスとを分離して、分離されたガスを排出する燃料塔と、前記サイクロンから排出されるガスの圧力と、前記燃料塔から排出されるガスの圧力との少なくとも一方を調整する圧力調整部と、を備える。
【0010】
この構成によれば、サイクロンからの排出ガスの圧力と、燃料塔からの排出ガスの圧力とが調整される。例えば、燃料塔からの排出ガスの圧力が高く設定されることで、燃料塔内の圧力も増加する。燃料塔内の圧力が増加することで、ケミカルルーピング燃焼システム内を循環する酸素キャリア粒子の循環量が増加する。一方で、燃料塔からの排出ガスの圧力が低く設定されることで、酸素キャリア粒子の循環量が減少する。本構成では、ケミカルルーピング燃焼システム内に供給されるガス流量が変化しないため、ガス流量の変化に応じた酸素キャリア粒子の流動状態の変化が抑制される。また、ガス流量が変化しないため、酸化塔内および燃料塔内において、ガスに含まれる化学物質量に見合った酸素キャリア粒子の循環量を容易に設定できる。すなわち、本構成では、ガス流量を変化させずに、サイクロンおよび燃料塔の背圧が制御されることで、ケミカルルーピング燃焼システムの出力が安定して制御される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
たき火台
2か月前
三浦工業株式会社
ボイラ
2か月前
株式会社ノーリツ
燃焼装置
2か月前
株式会社トヨトミ
固体燃料燃焼器
2日前
個人
燃焼装置
2か月前
株式会社オメガ
熱風発生装置
9日前
三浦工業株式会社
ボイラ
2か月前
株式会社カトー
火葬設備
2か月前
リンナイ株式会社
燃焼装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
燃焼器
2か月前
大陽日酸株式会社
バーナ
5日前
大陽日酸株式会社
バーナ
11日前
大陽日酸株式会社
バーナ
5日前
中外炉工業株式会社
アンモニア燃焼設備
2か月前
中外炉工業株式会社
蓄熱式水素燃焼設備
2か月前
リンナイ株式会社
予混合装置
1か月前
リンナイ株式会社
全一次燃焼式バーナ
1か月前
株式会社パロマ
燃焼装置
3か月前
京セラ株式会社
ヒータ
1か月前
株式会社ノーリツ
予混合装置およびこれを備えた燃焼装置
2か月前
株式会社新越ワークス
燃焼装置
3日前
株式会社タクマ
固体炭素製造装置、及び固体炭素製造方法
22日前
リンナイ株式会社
ガスバーナ並びにガスコンロ
2か月前
株式会社新越ワークス
燃焼装置
3日前
株式会社ナリタテクノ
燃焼装置
1か月前
川崎重工業株式会社
バーナ及び燃焼炉
3か月前
JX金属株式会社
燃焼処理施設の運転方法
1か月前
三菱重工パワーインダストリー株式会社
燃焼設備
2か月前
三菱重工業株式会社
燃料加熱システムの充圧方法
1か月前
株式会社アイシン
燃焼器ユニット
24日前
三菱重工業株式会社
ガスバーナ及びこれを備えたボイラ
2か月前
東京瓦斯株式会社
水素燃焼式ダクトバーナ
1か月前
東京瓦斯株式会社
水素燃焼式ダクトバーナ
1か月前
三菱重工業株式会社
付着物除去装置および付着物除去方法
8日前
メタウォーター株式会社
焼却システム
2か月前
三菱重工業株式会社
付着物除去装置および付着物除去方法
5日前
続きを見る
他の特許を見る