TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025080008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192947
出願日2023-11-13
発明の名称モビリティユニット
出願人ミサワホーム株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/343 20060101AFI20250516BHJP(建築物)
要約【課題】自動車によって牽引・搬送が可能なモビリティユニットを法規制内に収まる大きさに抑えつつ、高い品質を確保できるようにする。
【解決手段】床10と、屋根11と、四面の側壁12~15と、を備えて箱状に形成され、台車2に載せられて自動車によって搬送されるモビリティユニット1であって、四面の側壁は、屋外側面に設けられた外装材16によって被覆され、側壁の屋外側面と外装材との間には通気層Sが形成されており、屋根は、野地板31と、四面の側壁によって支持されるとともに野地板が取り付けられる支持部30と、を備え、野地板は、端縁部31aが支持部の屋外側面よりも屋外側に張り出し、支持部の屋外側面には、屋外空間と外装材の裏側に位置する通気層とを空気流通可能に連通する空気流通部(32,33,34)が、野地板の端縁部よりも屋外側に突出しない範囲で設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
床と、屋根と、前記床と前記屋根との間に設けられた四面の側壁と、を備えて箱状に形成され、台車に載せられて自動車によって搬送されるモビリティユニットであって、
四面の前記側壁は、屋外側面に設けられた外装材によって被覆され、
前記側壁の屋外側面と前記外装材との間には通気層が形成されており、
前記屋根は、野地板と、四面の前記側壁によって支持されるとともに前記野地板が取り付けられる支持部と、を備え、
前記野地板は、端縁部が前記支持部の屋外側面よりも屋外側に張り出し、
前記支持部の屋外側面には、屋外空間と前記外装材の裏側に位置する前記通気層とを空気流通可能に連通する空気流通部が、前記野地板の前記端縁部よりも屋外側に突出しない範囲で設けられていることを特徴とするモビリティユニット。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモビリティユニットにおいて、
前記空気流通部は、
通気が可能な状態で前記支持部の屋外側面に取り付けられた第一胴縁と、
前記第一胴縁の屋外側に配置されたフィルター部と、
前記フィルター部の屋外側に配置された通気口部と、を備え、
前記第一胴縁は前記通気層の直上に位置し、前記フィルター部は前記外装材の直上に位置し、前記通気口部は前記外装材よりも屋外側に位置し、前記通気口部の屋外側面と前記野地板の前記端縁部における屋外側面は同一垂直面上に配置されていることを特徴とするモビリティユニット。
【請求項3】
請求項2に記載のモビリティユニットにおいて、
前記野地板の前記端縁部には水切り部材が設けられ、
前記水切り部材は、
前記野地板の上面に配置固定される固定板部と、
前記固定板部の延長線上に位置し、前記野地板の前記端縁部における屋外側面よりも僅かに屋外側に突出した水切り部と、
前記固定板部と前記水切り部との境界部分から下方に延出する下垂板部と、を備え、
前記下垂板部は、前記通気口部の屋外側面と前記野地板の前記端縁部における屋外側面に沿って、前記通気口部よりも下方に延出していることを特徴とするモビリティユニット。
【請求項4】
請求項2に記載のモビリティユニットにおいて、
前記支持部の屋外側面及び前記側壁の屋外側面に、第二胴縁が、通気が可能な状態で取り付けられるとともに、前記外装材が前記第二胴縁に取り付けられることで前記通気層が形成されており、
前記第一胴縁と前記第二胴縁は等しい厚さ寸法に設定されていることを特徴とするモビリティユニット。
【請求項5】
請求項2に記載のモビリティユニットにおいて、
前記外装材の上端部には、当該外装材の上端部を見切るための見切り材が配置され、
前記見切り材と前記フィルター部との間にはシーリング材が設けられていることを特徴とするモビリティユニット。
【請求項6】
請求項1に記載のモビリティユニットにおいて、
前記屋根における前記支持部の屋外側面と、四面の前記側壁の屋外側面は面一の状態となっていることを特徴とするモビリティユニット。
【請求項7】
請求項1に記載のモビリティユニットにおいて、
前記床と、前記屋根と、四面の前記側壁は、建築用木質パネルによって構成され、
前記建築用木質パネルは、縦横の框材が矩形状に組み立てられた枠体の両面又は片面に面材が貼設されて内部中空な構造であり、その内部中空な部分には断熱材が充填されていることを特徴とするモビリティユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーラーハウス等のモビリティユニットに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、簡易的に移設や設置が可能なモビリティユニットについては、コンテナハウスやトレーラーハウス、キャンピングカー等として広く知られている。また、モビリティユニットは、住居や店舗、事務所として常設されたり、仮設の宿泊施設として利用されたり、自然災害時における仮設住宅としても利用されるなど、近年、需要が高まっている。
特許文献1に記載のトレーラーハウスは、台車に載せられて自動車によって牽引・搬送され、台車に載せられた状態のまま、定置可能な場所に定置可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-181421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トレーラーハウス等のモビリティユニットを、例えば住居や店舗、事務所、災害時の仮設住宅等として利用する場合、モビリティユニットは、定置可能な場所に中長期的に定置されることが考えられる。そのため、少なくともモビリティユニットの外郭部分においては、できる限り通常の建物と同等の性能に近づけられるように工夫し、その結果、モビリティユニットの品質を確保することが求められている。
一方で、モビリティユニットは、自動車によって牽引・搬送されることから法規制(道路運送車両法等)内に収まる大きさにする必要がある。そのため、通常の建物と同等の性能を発揮させたいからといって、通常の建物と同様の構造を採用することが困難な場合がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動車によって牽引・搬送が可能なモビリティユニットを法規制内に収まる大きさに抑えつつ、高い品質を確保できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図5に示すように、床10と、屋根11と、前記床10と前記屋根11との間に設けられた四面の側壁12~15と、を備えて箱状に形成され、台車2に載せられて自動車によって搬送されるモビリティユニット1であって、
四面の前記側壁12~15は、屋外側面に設けられた外装材16によって被覆され、
前記側壁12~15の屋外側面と前記外装材16との間には通気層Sが形成されており、
前記屋根11は、野地板31と、四面の前記側壁12~15によって支持されるとともに前記野地板31が取り付けられる支持部30と、を備え、
前記野地板31は、端縁部31aが前記支持部30の屋外側面よりも屋外側に張り出し、
前記支持部30の屋外側面には、屋外空間と前記外装材16の裏側に位置する前記通気層Sとを空気流通可能に連通する空気流通部(32,33,34)が、前記野地板31の前記端縁部31aよりも屋外側に突出しない範囲で設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、屋根11の野地板31は、端縁部31aが支持部30の屋外側面よりも屋外側に張り出していて、支持部30の屋外側面には、屋外空間と外装材16の裏側に位置する通気層Sとを空気流通可能に連通する空気流通部が、野地板31の端縁部31aよりも屋外側に突出しない範囲で設けられているので、空気流通部を通じた外装材16の裏側に位置する通気層Sへの通気を、野地板31の端縁部31aにおける短い張り出し寸法の範囲で行うことができる。これにより、モビリティユニット1を法規制内に収まる大きさに抑えやすくなる。さらに、外装材16の裏側に位置する通気層Sへの通気を行うことで湿気を取り除くことができるので、側壁12~15の、ひいてはモビリティユニット1の高い品質を確保することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば図3~図5に示すように、請求項1に記載のモビリティユニット1において、
前記空気流通部は、
通気が可能な状態で前記支持部30の屋外側面に取り付けられた第一胴縁32と、
前記第一胴縁32の屋外側に配置されたフィルター部33と、
前記フィルター部33の屋外側に配置された通気口部34と、を備え、
前記第一胴縁32は前記通気層Sの直上に位置し、前記フィルター部33は前記外装材16の直上に位置し、前記通気口部34は前記外装材16よりも屋外側に位置し、前記通気口部34の屋外側面と前記野地板31の前記端縁部31aにおける屋外側面は同一垂直面上に配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、空気流通部は、通気が可能な状態で支持部30の屋外側面に取り付けられた第一胴縁32と、第一胴縁32の屋外側に配置されたフィルター部33と、フィルター部33の屋外側に配置された通気口部34と、を備えているので、第一胴縁32と、フィルター部33と、通気口部34を通じて、屋外空間と通気層Sとを空気流通可能に連通することができる。しかも、第一胴縁32は通気層Sの直上に位置し、フィルター部33は外装材16の直上に位置し、通気口部34は外装材16よりも屋外側に位置し、通気口部34の屋外側面と野地板31の端縁部31aにおける屋外側面は同一垂直面上に配置されているので、空気流通部を構成する第一胴縁32とフィルター部33と通気口部34が、野地板31の端縁部31aにおける屋外側面よりも屋外側に突出しないこととなる。これにより、モビリティユニット1を法規制内に収まる大きさに抑えつつ、高い品質を確保できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば図3~図5に示すように、請求項2に記載のモビリティユニット1において、
前記野地板31の前記端縁部31aには水切り部材37が設けられ、
前記水切り部材37は、
前記野地板31の上面に配置固定される固定板部37aと、
前記固定板部37aの延長線上に位置し、前記野地板31の前記端縁部31aにおける屋外側面よりも僅かに屋外側に突出した水切り部37bと、
前記固定板部37aと前記水切り部37bとの境界部分から下方に延出する下垂板部37cと、を備え、
前記下垂板部37cは、前記通気口部34の屋外側面と前記野地板31の前記端縁部31aにおける屋外側面に沿って、前記通気口部34よりも下方に延出していることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
住宅
1か月前
個人
キャチクランプ
4日前
個人
水害と共にある家
11日前
個人
津波と共にある漁港
11日前
個人
パーティション
11日前
GHL株式会社
建物
1か月前
積水樹脂株式会社
フェンス
22日前
個人
地滑りと共にある山荘
11日前
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
24日前
株式会社オカムラ
ブース
24日前
株式会社オカムラ
ブース
24日前
大成建設株式会社
合成柱
16日前
ミサワホーム株式会社
建物
10日前
個人
ペグ
1日前
鹿島建設株式会社
補強構造
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
1か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
1か月前
株式会社竹中工務店
建物構造
2日前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社オカムラ
パネル構造体
9日前
株式会社大林組
制振構造
1か月前
有限会社守矢建設
建築物
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社大林組
タワーの支持構造
15日前
株式会社大林組
タワーの支持構造
15日前
トヨタホーム株式会社
建物
23日前
ミサワホーム株式会社
ブース家具
1か月前
積水ハウス株式会社
建築物
26日前
株式会社大林組
免震構造物
1か月前
積水ハウス株式会社
建築物
26日前
株式会社伊藤製鐵所
グラウト注入器
9日前
大和ハウス工業株式会社
建物
1か月前
個人
建物内構造及び建物内施工方法
24日前
大和ハウス工業株式会社
建物
1か月前
続きを見る