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公開番号
2025082992
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196600
出願日
2023-11-20
発明の名称
船舶
出願人
三菱造船株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63B
19/08 20060101AFI20250523BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】船首にバウバイザを備えつつ、推進性能を向上させることができる船舶を提供する。
【解決手段】船舶は、一対の舷側、及び車両乗込甲板を有する船体を有し、船体は、船底から鉛直方向上方に延びる前縁形状を有する船首バルブと、船首バルブの上端からさらに鉛直方向上方に延びて上端が満載喫水線よりも上方に位置する前縁形状を有するとともに、船首バルブよりも船幅方向の寸法が小さい第一船首部、及び、第一船首部の上端から上方に延びる前縁形状を有するとともに、上方に向かうに従って船幅方向の寸法が大きくなる第二船首部を有する船首上部と、船首上部に開閉可能に設けられ、車両乗込甲板を船体外に開放可能な扉体を有するバウバイザと、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の舷側、及び車両乗込甲板を有する船体を有し、
前記船体は、
船底から鉛直方向上方に延びる前縁形状を有する船首バルブと、
前記船首バルブの上端からさらに鉛直方向上方に延びて上端が満載喫水線よりも上方に位置する前縁形状を有し、前記船首バルブよりも船幅方向の寸法が小さい第一船首部、及び、前記第一船首部の上端から上方に延びる前縁形状を有するとともに、上方に向かうに従って船幅方向の寸法が大きくなる第二船首部を有する船首上部と、
前記船首上部に開閉可能に設けられ、前記車両乗込甲板を前記船体外に開放可能な扉体を有するバウバイザと、
を備える船舶。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記第二船首部は、前記第一船首部の上端から鉛直方向上方に延びる前縁形状を有する
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記バウバイザは、前記第二船首部の前縁を挟んで船幅方向両側に設けられた一対の前記扉体を備える
請求項2に記載の船舶。
【請求項4】
前記第二船首部は、前記第一船首部の上端から上方に向かって前方に傾斜して延びる前縁形状を有する
請求項1に記載の船舶。
【請求項5】
前記扉体の上端部が、船幅方向に延びる水平軸回りに回動可能に支持されている
請求項4に記載の船舶。
【請求項6】
前記扉体の下端は、前記第二船首部の下端以上の高さに配置されている
請求項1又は2に記載の船舶。
【請求項7】
前記扉体の下端は、前記車両乗込甲板よりも下方に配置されている
請求項1又は2に記載の船舶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、船舶に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、船舶の船首に、車両の搬出入が行われる搬出入口を開閉させるバウバイザを備えた構成が開示されている。この特許文献1に開示された船舶の船首形状は、満載喫水線よりも下方に設けられた船首バルブ(球状船首、バルバスバウ)と、船首バルブの上端から上方に向かって斜め前方に延びる傾斜ステムと、を有した、いわゆるバルブ付傾斜ステムとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-193182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のようなバウバイザを備える船舶においては、推進性能を向上することが望まれている。
ここで、船舶の推進性能を向上する手法の一つに、船体抵抗を低下させる手法がある。船体抵抗の一つの抵抗成分として、剰余抵抗がある。剰余抵抗は、船舶の全抵抗から摩擦抵抗を除いた抵抗成分である。さらに、剰余抵抗は、造波抵抗と粘性圧力抵抗とに分類できる。
造波抵抗を低減するための船首形状として、特許文献1に開示されたような、船首バルブを備えることが知られている。船首バルブは、船体が作る波と逆位相の波を意図的に発生させる。船首バルブが作る波は、船体が作る波を打ち消す方向に作用し、造波抵抗を低減させる。
一方で、剰余抵抗は、船舶の幅寸法に対する長さ寸法の比率が大きくなるほど低減される傾向がある。これは、船舶の長さが長くなることで船体が痩せることによる粘性圧力抵抗の低下や、船舶の水線長が長くなることによる造波抵抗の低減によるものである。しかしながら、船舶の全長は、岸壁設備等の条件に応じて制限されてしまう。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、船首にバウバイザを備えつつ、推進性能を向上させることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係る船舶は、船体を有している。前記船体は、一対の舷側、及び車両乗込甲板を有している。前記船体は、船首バルブと、船首上部と、バウバイザと、を備えている。前記船首バルブは、船底から鉛直方向上方に延びる前縁形状を有している。前記船首上部は、前記船首バルブの上端からさらに鉛直方向上方に延びて上端が満載喫水線よりも上方に位置する前縁形状を有している。前記船首上部は、第一船首部、及び第二船首部を有している。前記第一船首部は、前記船首バルブよりも船幅方向の寸法が小さい。前記第二船首部は、前記第一船首部の上端から上方に延びる前縁形状を有している。前記第二船首部は、上方に向かうに従って船幅方向の寸法が大きくなる。前記バウバイザは、前記船首上部に開閉可能に設けられ、前記車両乗込甲板を前記船体外に開放可能な扉体を有している。
【発明の効果】
【0007】
本開示の船舶によれば、船首にバウバイザを備えつつ、推進性能を向上させることができる船舶を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第一実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の実施形態に係る船体の船首部分を示す拡大図である。
図2のIII-III線断面図である。
図2のIV-IV線断面図である。
本開示の第一実施形態の変形例における、扉体の開閉部分を示す平断面図である。
本開示の第二実施形態に係る船舶の側面図である。
本開示の第二実施形態における、扉体が設けられた部分の平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る船舶について、図1~図7を参照して説明する。
<第一実施形態>
図1に示すように、第一実施形態の船舶1Aは、船体2Aと、バウバイザ50Aと、を少なくとも備えている。船舶1Aの船種は、車両を搭載可能なものであれば、特定のものに限られない。船舶1Aの船種は、例えば。車両を運搬可能なフェリー、RORO船(Roll-on/Roll-off船)、PCTC(Pure Car and Truck Carrier)等の自動車運搬船等である。
以下の説明において、船体2Aの船首2aと船尾2bとを結ぶ方向を船首尾方向FAとし、船首尾方向FAにおいて船首2a側を「前方」、船首尾方向FAにおいて船尾2b側を「後方」と適宜称する。
【0010】
船体2Aは、その外殻をなす、一対の舷側3A,3Bと、船底4と、を有している。舷側3A,3Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を有する。船底4は、これら舷側3A,3Bを接続する船底外板を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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