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公開番号2025083104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196792
出願日2023-11-20
発明の名称顔認証式扉制御システムのインターフェース装置
出願人株式会社ゴール
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E05B 49/00 20060101AFI20250523BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】顔認証失敗の原因を報知することにより原因解消をユーザに促し、顔認証による円滑な扉の施解錠等を実現し得る顔認証式扉制御システムのインターフェース装置を提供する。
【解決手段】顔認証を用いて扉の施解錠などを行う扉制御システムにおいて、扉制御システムとユーザのインターフェースを構成する装置であって、顔認証用の顔画像を撮像する赤外線カメラユニット2と、赤外線カメラの近傍に配置されて周囲の明るさを検出する環境光センサユニット3と、音声メッセージを出力する音声メッセージユニット6と、これらの制御部8とを有し、制御部8は、顔認証が成功しない場合に、その原因を特定し、特定した原因に対応する音声メッセージを音声メッセージユニット6から出力させて、顔認証が成功しない原因の解消をユーザに促す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
顔認証を用いて扉の施解錠および／または扉の開閉制御を行う扉制御システムにおいて、前記扉制御システムとユーザとのインターフェースを構成する装置であって、
前記顔認証用の顔画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の近傍に配置されて周囲の明るさを検出する照度検出手段と、
所定の音声メッセージを出力する音声出力手段と、
制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記顔認証において認証が成功しない場合に、その原因を特定し、特定した原因に対応する音声メッセージを前記音声出力手段から出力させる制御構成を有している
ことを特徴とする顔認証式扉制御システムのインターフェース装置。
続きを表示（約 570 文字）【請求項２】
前記音声メッセージは、特定した原因を解消する対処法を含んでいる
ことを特徴とする請求項１に記載の顔認証式扉制御システムのインターフェース装置。
【請求項３】
表示手段を有し、
前記制御手段は、前記音声メッセージの出力とともに、前記特定した原因に対応する表示を前記表示手段に表示させる制御構成を有している
ことを特徴とする請求項１または２に記載の顔認証式扉制御システムのインターフェース装置。
【請求項４】
前記制御手段は、前記撮像手段で撮像された画像データから被認証者の顔の位置を解析し、被認証者の顔の位置が所定の撮影ポジションから外れているときは顔の位置の修正を促す音声メッセージを出力させる制御構成を有する
ことを特徴とする請求項２に記載の顔認証式扉制御システムのインターフェース装置。
【請求項５】
前記制御手段は、前記撮像手段の露光時間および／または前記照度検出手段の検出値から前記撮像手段への光の照射状況を解析し、前記撮像手段に照射される光が所定条件を超えるときは前記撮像手段に照射される光を遮ることを促す音声メッセージを出力させる制御構成を有する
ことを特徴とする請求項２に記載の顔認証式扉制御システムのインターフェース装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、顔認証式扉制御システムのインターフェース装置に関し、より詳細には、顔認証を用いて扉の施解錠および／または扉の開閉制御を行う扉制御システムにおけるユーザとのインターフェース装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、顔認証を用いて扉の施解錠を行う扉制御システムが提供されている（たとえば、特許文献１参照）。
図６は、このような扉制御システムにおける顔認証の手順の一例を示している。この扉制御システムでは、図示しないインターフェース装置に備えられた起動ボタンの操作によって顔認証処理が始動する（図６ステップＳ１，Ｓ２参照）。ユーザ（被認証者）は、扉の施解錠に際し、この起動ボタンを操作して顔認証処理を始動させる。
【０００３】
顔認証処理が始動すると、インターフェース装置に備えられた撮像手段による撮像が行われる。この撮像は被認証者の顔画像を取得するために行われるもので、撮像後、撮像された画像に人の顔が含まれているか否か（顔検出の有無）が判断される（図６ステップＳ３参照）。この判断は、顔が検出されるまで一定時間繰り返し行われ、一定時間内に顔が検出されなかった場合、インターフェース装置は顔認証失敗と判定する（図６ステップＳ４，Ｓ５参照）。
【０００４】
一方、一定時間内に顔が検出されると、インターフェース装置は、検出された顔の画像が生体の画像であるか否かを判断する（図６ステップＳ６，Ｓ７参照）。この判断は、写真など生体以外の画像に基づいて顔認証が行われるのを防止するためのものであり、この判断が否定的であった場合には、顔が検出されなかった場合と同様、図６ステップＳ５に移行して顔認証失敗と判定する。
【０００５】
これに対し、判断が肯定的であった場合、インターフェース装置は、撮像された顔の画像が登録ユーザのものであるか否かを判断する（図６ステップＳ８，Ｓ９参照）。この判断は、公知の顔認証技術を用いて行われる。たとえば、撮像された顔画像から顔の特徴点（目・鼻・口の位置や輪郭など）を検出し、事前に登録された登録ユーザの顔の特徴点データとのマッチングを行なうことによって、撮像された画像が登録ユーザのものであるか否かを判断する。
【０００６】
そして、この判断が否定的であった場合には、インターフェース装置は、撮像された画像は未登録ユーザの画像であると判定し、未登録ユーザである旨のエラーをユーザに報知する（図６ステップＳ１０，Ｓ１１参照）。一方、この判断が肯定的であった場合、インターフェース装置は、顔認証合格と判定して扉の施錠／解錠を行い、顔認証に成功した旨をユーザに報知する（図６ステップＳ１２，Ｓ１３参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
特開２０１７－２１８８０１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
このように、顔認証を用いて扉の施解錠を行う扉制御システムは、キーレスで扉の施解錠が行えるので利便性に優れているが、なんらかの原因で顔認証に失敗した場合、ユーザは何が原因で顔認証に失敗したかを認識することができない。たとえば、逆光など外乱光の影響によって顔画像の撮像に失敗したような場合、原因が判明していれば、ユーザは手をかざすなどして外乱光を遮ることで容易に顔画像の撮像を成功させ、顔認証による扉の施解錠を行うことができるが、原因が判らないままだと顔認証以外の方法で（たとえば、暗証番号の入力や物理的な鍵を用いて）扉の施解錠を行わねばならなくなり、利便性が損なわれる。
【０００９】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、顔認証失敗の原因を報知することにより原因解消をユーザに促し、顔認証による円滑な扉の施解錠等を実現し得る顔認証式扉制御システムのインターフェース装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するため、本発明に係る顔認証式扉制御システムのインターフェース装置は、顔認証を用いて扉の施解錠および／または扉の開閉制御を行う扉制御システムにおいて、上記扉制御システムとユーザとのインターフェースを構成する装置であって、上記顔認証用の顔画像を撮像する撮像手段と、上記撮像手段の近傍に配置されて周囲の明るさを検出する照度検出手段と、所定の音声メッセージを出力する音声出力手段と、制御手段と、を有し、上記制御手段は、上記顔認証において認証が成功しない場合に、その原因を特定し、特定した原因に対応する音声メッセージを上記音声出力手段から出力させる制御構成を有していることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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