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公開番号2025084069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2024179363
出願日2024-10-11
発明の名称熱転写プリントシートの作製方法、及び印刷方法
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人ITOH
主分類G03G 15/01 20060101AFI20250526BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】濃色被転写材において彩度の低下がなく、凸凹が大きい可撓性のある被転写材に定着し、十分な可撓性及び強度を有するトナー画像を高い印刷再現性で印刷できる熱転写プリントシートの作製方法を提供する。
【解決手段】転写基材と、カラー画像層形成装置と、電子写真方式の被転写材接着層形成装置と、を用いる熱転写プリントシート作製方法で、前記カラー画像層形成装置によってカラー画像層を形成するカラー画像層形成工程と、前記被転写材接着層形成装置によって1回の印刷で厚さ40μm以上120μm以下の被転写材接着層を形成する被転写材接着層形成工程と、を含み、前記被転写材接着層形成装置は複数の現像器を有し、前記複数の現像器のうち、2以上の現像器が、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、及び離型剤を含む白色の被転写材接着層用トナーを備え、前記被転写材接着層の形成に使用される現像器である、熱転写プリントシートの作製方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
転写基材と、カラー画像層形成装置と、電子写真方式の被転写材接着層形成装置と、を用いる熱転写プリントシート作製方法であって、
前記カラー画像層形成装置によってカラー画像層を形成するカラー画像層形成工程と、
前記被転写材接着層形成装置によって1回の印刷で厚さ40μm以上120μm以下の被転写材接着層を形成する被転写材接着層形成工程と、を含み、
前記被転写材接着層形成装置は複数の現像器を有し、
前記複数の現像器のうち、2以上の現像器が、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、及び離型剤を含む白色の被転写材接着層用トナーを備え、前記被転写材接着層の形成に使用される現像器である、熱転写プリントシートの作製方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記被転写材接着層形成装置が、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、及び離型剤を含む透明の被転写材接着層用トナーを備え、前記被転写材接着層の形成に使用される現像器をさらに有する、請求項1に記載の熱転写プリントシートの作製方法。
【請求項3】
前記被転写材接着層における白色層の厚さが40μm以上である、請求項1又は2に記載の熱転写プリントシートの作製方法。
【請求項4】
前記カラー画像層形成工程において、前記転写基材の上に前記カラー画像層を形成した後、
前記被転写材接着層形成工程において、前記カラー画像層上に前記被転写材接着層を形成する、請求項1又は2に記載の熱転写プリントシートの作製方法。
【請求項5】
前記被転写材接着層形成工程において、前記カラー画像層上に透明の被転写材接着層を形成し、
前記透明の被転写材接着層上に白色の被転写材接着層を形成する、請求項4に記載の熱転写プリントシートの作製方法。
【請求項6】
前記被転写材接着層用トナーの体積平均粒径が10μm以上20μm以下である、請求項1又は2に記載の熱転写プリントシートの作製方法。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の熱転写プリントシートの作製方法により作製された熱転写プリントシートを、熱転写装置を用いて、可撓性被転写材に印刷する、印刷方法。
【請求項8】
前記可撓性被転写材は、布、革、又はプラスチックフィルムである、請求項7に記載の印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱転写プリントシートの作製方法、及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
静電潜像を現像剤により現像して可視画像を形成する電子写真方式は、光導電性物質を含む静電潜像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を、トナーを含む現像剤で現像してトナー画像とし、紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱及び加圧により定着して定着画像を形成するものである。
電子写真方式によりフルカラー画像を形成するには、3色プロセスカラーであるシアン、マゼンタ、イエロートナーに、ブラックトナーを組み合わせたトナーセットを用いることが一般的である。
【0003】
近年、電子写真方式のカラー画像形成装置が広く普及するに従い、その印刷物の用途も多種多様に広がってきている。特にオーダーメイドデザインの一般消費財分野などでは、紙媒体への印刷を目的とした従来の電子写真用トナーでは定着しないため印刷できない材料に対する、電子写真法による印刷のニーズが高まっており、具体的には、スポーツチームのユニホーム、シューズ、又はバッグ等の布生地媒体、革媒体への印刷のニーズが高まっている。
【0004】
特許文献1には、Tシャツなどの布製品に、図案をインクジェットプリンタを用いて直接プリントする衣服類プリント装置が記載されている。
特許文献2には、布地、木材あるいは金属板などに、所望の画像情報をインクジェットプリンタを用いて直接プリントするインクジェットプリント方法およびその装置が記載されている。
特許文献3には、熱転写装置により、衣類等の布地に直接プリントするプリント装置が記載されている。
特許文献4には、感熱溶融転写インクリボンを用い、カラーサーマルプリンタを使用して、3種類の転写媒体に図柄をプリントし、転写媒体とTシャツの綿地を密着して加熱した後、該転写媒体を剥離したことが記載されている。
特許文献5には、2種類の熱転写シートを使用し、片方のシートをコピーしてトナー層を形成すると共に、両シートを重ね合わせて加熱密着させた後で剥すと、該トナー層の上には色彩層と接着層が形成され、そのシートをTシャツ等に押し当てて加熱プリントすることが記載されている。
また、特許文献6には、また、離型性表面を有する剥離性シートと、前記剥離性シート上に形成された、被転写媒体に熱転写可能なプリント画像と、前記プリント画像上に、特殊な白色トナー層を転写及び定着することで、黒色無地のTシャツへ転写可能な熱転写プリントシートが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3では、同一形状の印刷物を数多く作製する場合やサイズの大きい印刷物を作製する場合には有効であるが、印刷対象物である布帛または革等のサイズが、例えば衣類くらい小さく、形状も異なるものを多品種少量ずつ作製する場合には、印刷対象物をプリンタに搬送する方法が印刷対象物ごとにそれぞれ異なってくるため、印刷物の作製に手間がかかってしまう。
また、濃色の印刷対象物に対しての印刷では、白色インクを使用する必要があるが、インクジェット方式のプリントであると、白色顔料の沈降、ヘッド詰まりなどにより、プリント装置のメンテナンス性が大きく低下する。また、濃色の印刷対象物であると、白色隠蔽層を厚く付ける必要があるため、白色、淡色の印刷対象物に対する印刷に比べて印刷速度が遅くなってしまう。
【0006】
また、特許文献4では、転写媒体に図柄をプリントした後、Tシャツ等の印刷対象物に熱転写する方法であり、印刷対象物の形状を選ばない点では前述の方法の問題はないが、転写媒体のサイズは定型(例えばA4判やA3判が多い)であるため、印刷対象物へ転写する形状を別途作製しなければならない。
【0007】
特許文献5の方法は2枚の熱転写シートを用い形状も作製してTシャツ等の印刷対象物へ加熱プリントする方法であり、前述の問題を解決した方法である。しかしながら、熱転写シートを2枚用い、加熱プリント作業を2回行う必要があるという面倒がある。また実際には作製サンプルごとに加熱プリント時の温度や押し当て圧力などが異なり、作業に技術を要する。
【0008】
特許文献6の印刷方法は上記の問題を解決するものであるが、白色トナーの生産性が低く、濃色被転写材への隠蔽性を得るには至らず、白色隠蔽性が不十分であり、被転写材が露出しカラー画像の彩度明度が低下する。また十分な隠蔽性を得ようと白色隠蔽層を厚く付けようと繰り返し印刷する場合、複数回のプリントでは生産性が低下し、更に印刷を重ねるたびに転写基材にカールが発生しやすくなり、装置内での搬送不良、位置ずれが発生し再現性のある印刷は困難となる。
【0009】
本発明の一実施形態は、濃色被転写材において彩度の低下がなく、凸凹が大きい可撓性のある被転写材へ十分に定着し、十分な可撓性及び強度を有するトナー画像を高い印刷再現性で印刷できる熱転写プリントシートの作製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態は、
転写基材と、カラー画像層形成装置と、電子写真方式の被転写材接着層形成装置と、を用いる熱転写プリントシート作製方法であって、
前記カラー画像層形成装置によってカラー画像層を形成するカラー画像層形成工程と、
前記被転写材接着層形成装置によって1回の印刷で厚さ40μm以上120μm以下の被転写材接着層を形成する被転写材接着層形成工程と、を含み、
前記被転写材接着層形成装置は複数の現像器を有し、
前記複数の現像器のうち、2以上の現像器が、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、及び離型剤を含む白色の被転写材接着層用トナーを備え、前記被転写材接着層の形成に使用される現像器である、熱転写プリントシートの作製方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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