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公開番号
2025084165
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023197830
出願日
2023-11-22
発明の名称
窒化ケイ素質焼結体、および窒化ケイ素質放熱基板
出願人
日本特殊陶業株式会社
代理人
弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類
C04B
35/587 20060101AFI20250527BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】高い熱伝導率を維持しつつ、より高強度化をした窒化ケイ素質焼結体及び窒化ケイ素質放熱基板を提供する。
【解決手段】窒化ケイ素質粒子と前記窒化ケイ素質粒子を取り囲む粒界相から主に成る窒化ケイ素質焼結体であって、少なくとも希土類元素を合計で1.0~7.5wt%、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素を合計で0.25~2.0wt%、Fe,Ni,CoおよびAlから選ばれる1種類以上の元素を合計で0.010~0.30wt%、4族元素を合計で0.30~3.0wt%含有し、前記4族元素は、少なくとも一部が窒素または炭素の少なくとも一方を含む化合物を1種類以上形成し、前記化合物を合計で0.30~3.0wt%含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化ケイ素質粒子と前記窒化ケイ素質粒子を取り囲む粒界相から主に成る窒化ケイ素質焼結体であって、
少なくとも希土類元素を合計で1.0~7.5wt%、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素を合計で0.25~2.0wt%、Fe,Ni,CoおよびAlから選ばれる1種類以上の元素を合計で0.010~0.30wt%、4族元素を合計で0.30~3.0wt%含有し、
前記4族元素は、少なくとも一部が窒素または炭素の少なくとも一方を含む化合物を1種類以上形成し、前記化合物を合計で0.30~3.0wt%含有することを特徴とする、窒化ケイ素質焼結体。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記化合物の粒子の平均粒径は、8.0μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の窒化ケイ素質焼結体。
【請求項3】
前記化合物の粒子同士の連結は、3個よりも少ないことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の窒化ケイ素質焼結体。
【請求項4】
前記4族元素は、ZrおよびHfから選ばれる1種類以上の元素を含有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の窒化ケイ素質焼結体。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の窒化ケイ素質焼結体からなることを特徴とする、窒化ケイ素質放熱基板。
【請求項6】
曲げ強度が650MPa以上であることを特徴とする、請求項5に記載の窒化ケイ素質放熱基板。
【請求項7】
熱伝導率が85W/mK以上であることを特徴とする、請求項5に記載の窒化ケイ素質放熱基板。
【請求項8】
前記窒化ケイ素質放熱基板の一方の主面に垂直な方向の厚みは、220μm以上690μm以下であることを特徴とする、請求項5に記載の窒化ケイ素質放熱基板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化ケイ素質焼結体、および窒化ケイ素質放熱基板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ケイ素は高い熱伝導率と強度を有する事から、EV(Electric Vehicle)やHV(Hybrid Vehicle)に搭載されるインバーター用パワーモジュールの絶縁性放熱基板として注目されている。従来、絶縁性の放熱基板材料としては窒化アルミニウムが多く用いられてきたが、EVなどの大電流用パワーモジュールの場合、250℃程度まで高温化し、接合された銅などの金属との熱膨張差から基板に大きな熱応力が発生し、強度の低い窒化アルミニウムはクラックや割れが発生してしまっていた。その為、熱伝導は窒化アルミニウムには劣るものの、一般的な絶縁性セラミックスの中では高熱伝導であり、更に高い強度を有する窒化ケイ素の採用が進んでいる。
【0003】
特許文献1には、実質的に窒化ケイ素からなり、不純物として含有されるアルミニウムおよび酸素が共に3.5重量%以下であり、密度が3.15g/cm^3以上であって、40W/mK以上の熱伝導率を有する窒化ケイ素焼結体が開示されている。
【0004】
特許文献2には、酸素、Al、Ca、Feの含有量の合計が1500ppm以下であり、短軸径が2μm以上である窒化珪素粒子を有することを特徴とする窒化珪素焼結体および、窒化珪素粉末にイットリウムおよび/またはランタノイド族元素の1種以上の酸化物を添加してなる原料粉末を成形後に焼結する窒化珪素焼結体の製造方法であって、Alを300ppm以下、酸素を1重量%以下含有し、α化率が70%以下である窒化珪素粉末を用いる前記窒化珪素焼結体の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平4-175268号公報
特開2001-19557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている窒化ケイ素焼結体は、50W/mKの熱伝導率を有する窒化ケイ素焼結体であり、従来の絶縁性セラミックスの中では高熱伝導であるが、放熱基板として重要な強度の値が不明であった。また、焼成温度2000℃、保持時間20hr、プレス力200kg/cm
2
という工業的に非常に負荷のかかる工程で作製されている点も問題であった。
【0007】
特許文献2に記載されている製造方法は、材料中の不純物量を低減する事で基板の高熱伝導化を狙っているが、焼結の為に1900℃で8~48時間焼成と比較的長時間な焼成が必要なため、粒成長し易く、残留気孔の発生により比較的低強度であった。
【0008】
このようなことから、パワーデバイスの絶縁性放熱基板として窒化ケイ素焼結体を使用する場合、高い熱伝導率を維持したまま、基板としての信頼性を高めるために、更なる高強度化が必要とされていた。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高い熱伝導率を維持しつつ、より高強度化をした窒化ケイ素質焼結体および窒化ケイ素質放熱基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記の目的を達成するため、本発明の窒化ケイ素質焼結体は、以下の手段を講じた。すなわち、本発明の適用例の窒化ケイ素質焼結体は、窒化ケイ素質粒子と前記窒化ケイ素質粒子を取り囲む粒界相から主に成る窒化ケイ素質焼結体であって、少なくとも希土類元素を合計で1.0~7.5wt%、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属元素を合計で0.25~2.0wt%、Fe,Ni,CoおよびAlから選ばれる1種類以上の元素を合計で0.010~0.30wt%、4族元素を合計で0.30~3.0wt%含有し、前記4族元素は、少なくとも一部が窒素または炭素の少なくとも一方を含む化合物を1種類以上形成し、前記化合物を合計で0.30~3.0wt%含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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