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公開番号
2025085240
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023198966
出願日
2023-11-24
発明の名称
二軸延伸ポリエチレンフィルム、包装材および包装体
出願人
アールエム東セロ株式会社
代理人
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250529BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】成膜性および熱寸法安定性の性能バランスが向上した二軸延伸ポリエチレンフィルムを提供する。
【解決手段】エチレン系重合体(A)を含む二軸延伸フィルム層(101)を備える二軸延伸ポリエチレンフィルム(100)であって、前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算のz平均分子量(Mz)が、800,000以上4,000,000以下である、二軸延伸ポリエチレンフィルム(100)。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エチレン系重合体(A)を含む二軸延伸フィルム層を備える二軸延伸ポリエチレンフィルムであって、
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算のz平均分子量(Mz)が、800,000以上4,000,000以下である、二軸延伸ポリエチレンフィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、130,000以上1,000,000以下である、請求項1に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項3】
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が、5,000以上200,000以下である、請求項1または2に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項4】
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が、30.0以下である、請求項1~3のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項5】
JIS K 7112:1999に準拠して測定される、前記エチレン系重合体(A)の密度が0.937g/cm
3
以上0.970g/cm
3
以下である、請求項1~4のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項6】
JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、2160g荷重の条件で測定される、前記エチレン系重合体(A)のメルトマスフローレート(MFR)が0.1g/10分以上5.0g/10分以下である、請求項1~5のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項7】
前記エチレン系重合体(A)は、高密度ポリエチレンを含み、
前記二軸延伸フィルム層の全体を100質量%としたとき、前記二軸延伸フィルム層中の前記高密度ポリエチレンの含有量が60質量%以上である、請求項1~6のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項8】
JIS K7127:1999に準拠し、引張試験機を用いて測定温度23±2℃、50±5%RH、引張速度5mm/minの条件で測定される、MD方向の引張弾性率T
1
とTD方向の引張弾性率T
2
との合計値が、2500MPa以上9000MPa以下である、請求項1~7のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項9】
JIS C2151:2019に準拠して測定される、100℃で15分間加熱処理した際の、MD方向の熱収縮率が4.0%以下である、請求項1~8のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
【請求項10】
JIS C2151:2019に準拠して測定される、100℃で15分間加熱処理した際の、TD方向の熱収縮率が7.0%以下である、請求項1~9のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二軸延伸ポリエチレンフィルム、包装材および包装体に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
二軸延伸ポリエチレンフィルムは、例えば、包装フィルムとして用いられている。
【0003】
特許文献1には、延伸ポリエチレンフィルムと、接着層と、ヒートシール性ポリエチレン層とを少なくとも備え、接着層が、無溶剤型接着剤を含むことを特徴とする、包装材料用ポリエチレン積層体が記載されている。そして、特許文献1には、環境への負荷を顕著に低減することができると共に、高い印刷適性及び強度を有する、包装材料用ポリエチレン積層体を提供できることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、ポリエチレン及び石油樹脂を含有するポリエチレン系樹脂組成物からなり、一軸延伸フィルム又は二軸延伸フィルムであり、延伸倍率の面倍率が3倍以上である、延伸ポリエチレンフィルムが記載されている。そして、特許文献2には、高い延伸倍率としても破断することがなく、高強度である延伸ポリエチレンフィルムを提供できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-079510号公報
特開2023-031061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、成膜性および熱寸法安定性の性能バランスが向上した二軸延伸ポリエチレンフィルムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、二軸延伸ポリエチレンフィルムに含まれるエチレン系重合体のz平均分子量(Mz)を所定の範囲とすることで、成膜性および熱寸法安定性の性能バランスが向上することを見出した。
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下に示す二軸延伸ポリエチレンフィルム、包装材および包装体が提供される。
【0009】
[1]
エチレン系重合体(A)を含む二軸延伸フィルム層を備える二軸延伸ポリエチレンフィルムであって、
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算のz平均分子量(Mz)が、800,000以上4,000,000以下である、二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[2]
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、130,000以上1,000,000以下である、[1]に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[3]
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が、5,000以上200,000以下である、[1]または[2]に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[4]
前記エチレン系重合体(A)の、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が、30.0以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[5]
JIS K 7112:1999に準拠して測定される、前記エチレン系重合体(A)の密度が0.937g/cm
3
以上0.970g/cm
3
以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[6]
JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、2160g荷重の条件で測定される、前記エチレン系重合体(A)のメルトマスフローレート(MFR)が0.1g/10分以上5.0g/10分以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[7]
前記エチレン系重合体(A)は、高密度ポリエチレンを含み、
前記二軸延伸フィルム層の全体を100質量%としたとき、前記二軸延伸フィルム層中の前記高密度ポリエチレンの含有量が60質量%以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[8]
JIS K7127:1999に準拠し、引張試験機を用いて測定温度23±2℃、50±5%RH、引張速度5mm/minの条件で測定される、MD方向の引張弾性率T
1
とTD方向の引張弾性率T
2
との合計値が、2500MPa以上9000MPa以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[9]
JIS C2151:2019に準拠して測定される、100℃で15分間加熱処理した際の、MD方向の熱収縮率が4.0%以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[10]
JIS C2151:2019に準拠して測定される、100℃で15分間加熱処理した際の、TD方向の熱収縮率が7.0%以下である、[1]~[9]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[11]
JIS C2151:2019に準拠して測定される、120℃で15分間加熱処理した際の、MD方向の熱収縮率が9.0%以下である、[1]~[10]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[12]
JIS C2151:2019に準拠して測定される、120℃で15分間加熱処理した際の、TD方向の熱収縮率が30.0%以下である、[1]~[11]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[13]
JIS Z 0208:1976に準拠して測定される透湿度が、12.0g/(m
2
・day)以下である、[1]~[12]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[14]
JIS K7127:1999に準拠して測定されるTD方向の破断点応力とMD方向の破断点応力との合計が、210MPa以上である、[1]~[13]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[15]
JIS K7127:1999に準拠して測定されるTD方向の破断点伸度とMD方向の破断点伸度との合計が、200%以下である、[1]~[14]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[16]
前記二軸延伸フィルム層の少なくとも一方の面に表面樹脂層をさらに備える、[1]~[15]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[17]
前記表面樹脂層がエチレン系重合体を含む、[16]に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[18]
前記表面樹脂層中の前記エチレン系重合体の含有量が、前記表面樹脂層の全体を100質量%としたとき、75質量%以上100質量%以下である、[17]に記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[19]
前記表面樹脂層の厚みが0.1μm以上10μm以下である、[16]~[18]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[20]
前記二軸延伸フィルム層の厚みが5μm以上100μm以下である、[1]~[19]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[21]
前記二軸延伸ポリエチレンフィルムの全体の厚みに対する前記二軸延伸フィルム層の厚みの割合が50%以上100%以下である[1]~[20]のいずれかに記載の二軸延伸ポリエチレンフィルム。
[22]
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、成膜性および熱寸法安定性の性能バランスが向上した二軸延伸ポリエチレンフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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