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公開番号2025085301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199083
出願日2023-11-24
発明の名称毛乳頭細胞の増殖活性化剤
出願人オリザ油化株式会社
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250529BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 新規な毛乳頭細胞の増殖活性化剤を提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.紫茶抽出物,マウンテンキャビア抽出物およびジュンサイ抽出物から選ばれる少なくとも1種を有効成分とする毛乳頭細胞の増殖活性化剤。
2.Junsainoside A,Tiliroside,Quercetin,及び没食子酸エチルから選ばれる少なくとも1種を有効成分とする毛乳頭細胞の増殖活性化剤。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
紫茶抽出物,マウンテンキャビア抽出物およびジュンサイ抽出物から選ばれる少なくとも1種を有効成分とする毛乳頭細胞の増殖活性化剤。
続きを表示(約 95 文字)【請求項2】
Junsainoside A,Tiliroside,Quercetin,及び没食子酸エチルから選ばれる少なくとも1種を有効成分とする毛乳頭細胞の増殖活性化剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は,毛乳頭細胞の増殖活性化剤に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
毛髪は,大半の哺乳類に存在し,様々な役割を持っている。ヒトにおいて,毛髪の種類は生えている部位によって名称が変わり,頭髪,髭,眉毛や睫毛などが挙げられる。これらの毛髪は,組織構造および形成メカニズムが同じであることが報告されている。毛髪には,温度調節,物理・化学的障害からのバリア機能,センサー,臭いやフェロモンの拡散など様々な機能があると考えられている。例えば,重要器官である脳を保護するために頭部では,他の部位と比較して毛髪が多く生えている。また,腋窩や陰部においても重要器官であると同時に,フェロモンの拡散を目的として存在していることが報告されている(非特許文献1)。
毛髪の伸長は,頭皮に存在する毛母細胞が成長・増殖することである。その成長因子は,肝細胞成長因子(HGF)やインスリン様成長因子(IGF)や種々のアミノ酸などの栄養素などが挙げられる(非特許文献2~4)。その供給者が毛乳頭細胞であり,毛髪の司令塔として知られている。また毛乳頭細胞の周囲には毛細血管が張り巡らされているため,頭皮の血流を促すことで毛髪の伸長が促される。
しかし,毛髪はホルモン,加齢,ストレスおよび遺伝的要因などによって軟毛化や脱毛してしまうことが知られている。中でも,頭髪においては紫外線から頭部を守るだけでなく,他者からの見た目・印象に深く影響を与え,生活の質(QOL)を下げる。
これにより,毛乳頭細胞の増殖を活性化することは,発毛,育毛を促進するために重要な役割を果たす。
【0003】
松崎貴:毛髪を科学する,岩波書店,pp.1-105 (1998).
P. Philpott et al : J. Invest. Dermatol., 102, pp.857-861 (1994).
D. M. Danilenko et al : Am. J. Pathol., 147, pp.145-154 (1995).
T. Jindo et al : J. Invest. Dermatol., 103, pp.306-309 (1994).
特開2014-181187
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような背景の下,本発明者は,紫茶エキス,マウンテンキャビアエキス,並びにジュンサイエキス及びジュンサイエキスの構成成分に毛乳頭細胞の増殖活性作用を有することを見出し,本発明を完成させた。
すなわち,本発明は,新規な毛乳頭細胞の増殖活性化剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1.紫茶抽出物,マウンテンキャビア抽出物およびジュンサイ抽出物から選ばれる少なくとも1種を有効成分とする毛乳頭細胞の増殖活性化剤。
2.Junsainoside A,Tiliroside,Quercetin,及び没食子酸エチルから選ばれる少なくとも1種を有効成分とする毛乳頭細胞の増殖活性化剤。
【図面の簡単な説明】
【0006】
Junsainoside Aの主なHMBC相関を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明は紫茶抽出物,マウンテンキャビア抽出物およびジュンサイ抽出物から選ばれる少なくとも1種を有効成分とすることを特徴とする。
【0008】
紫茶抽出物は,ケニア産紫茶(学名:Camellia sinensis,品種名TRFK306)由来のものをも用いることが好ましい。上記GHG含有組成物は,ケニア産紫茶から得られた抽出物であって,GHGを3~99質量%の含有量で含有する。その形状は液状,固形状,半固形状,ゲル状などであってよく,そのGHGの固形分換算含有量としては,3~99質量%であることが好ましいが,飲食品や化粧料の素材として使用する場合には,その生産性を良好にするため,3~30質量%であることが好ましく,さらには3~10質量%であることが好ましい。
【0009】
上記ケニア産紫茶は,ケニア政府により交配によって開発されたチャノキであり,品種名TRFK306と名づけられている。ケニア産紫茶の茶葉はアントシアニンを含有し,これにより紫色をしているため,通称「紫茶(パープルティー)」と呼ばれている。紫茶にはTRFK306以外にも農研機構 (国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)が開発したサンルージュ等が知られるが,ケニア産紫茶には他の紫茶には存在しない特異成分であるGHGが高濃度に含まれる。
【0010】
上記ケニア産紫茶(以下,単に「紫茶」という)の部位は特に限定されず,葉,茎,根,花,種子等を使用することができ,特に葉を用いることが好ましい。より高濃度のGHGを得ることができるからである。なお,ケニア産紫茶を使用した紫茶抽出物として市販品を用いることができる。これは,例えば,オリザ油化株式会社製の「紫茶エキス」を使用することができる。より高濃度のGHGを含有しているからである。
(【0011】以降は省略されています)

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