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公開番号2025085406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199265
出願日2023-11-24
発明の名称車体下部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250529BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】フロアパネルの剛性を高めつつ、フロアパネル下方において電源ユニットを配置するためのスペースを車幅方向及びフロアパネル側に拡張させる。
【解決手段】車体下部において電源ユニットBの上方に配置されたフロアパネル10を含む、車体下部構造1が提供される。この車体下部構造1において、フロアパネル10は、車両上方に隆起した隆起部13と、隆起部13の周囲を囲む平坦部14と、有し、隆起部13は、隆起部13の外縁部を構成し且つ車両上方に突出する縁ビード13aと、隆起部13における縁ビード13aに対して内側の部分を構成し且つ車両下方に膨出した下膨出部13bと、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
車体下部において電源ユニットの上方に配置されたフロアパネルを含む、車体下部構造であって、
前記フロアパネルは、車両上方に隆起した隆起部と、該隆起部の周囲を囲む平坦部と、有し、
前記隆起部は、該隆起部の外縁部を構成し且つ車両上方に突出する縁ビードと、該隆起部における前記縁ビードに対して内側の部分を構成し且つ車両下方に膨出した下膨出部と、を有する、ことを特徴とする車体下部構造。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記フロアパネルに接合され、前記平坦部に対して車両上方に突出して車幅方向に延びる第１フロアクロスメンバと、
前記フロアパネルの上面側で車両前後方向に延び、前記第１フロアクロスメンバ及び前記隆起部に接合される補強部材と、
を更に含み、
前記縁ビードは、車両上下方向視で前記補強部材と重なるとともに車両前後方向に延びる前後ビード部を有する、請求項１に記載の車体下部構造。
【請求項３】
前記隆起部は、前記フロアパネルにおいて互いに車幅方向に間隔を空けて隣り合う第１領域及び第２領域のそれぞれに、設けられており、
前記補強部材は、前記第１領域に設けられた前記隆起部である第１隆起部の前記前後ビード部と、前記第２領域に設けられた前記隆起部である第２隆起部の前記前後ビード部とを車幅方向に跨ぎ、且つ、前記第１隆起部の前記下膨出部及び前記第２隆起部の前記下膨出部に接合される、請求項２に記載の車体下部構造。
【請求項４】
前記第１フロアクロスメンバに対して車両前後方向に離隔した位置で前記フロアパネルに接合され、前記平坦部に対して車両上方に突出して車幅方向に延びる第２フロアクロスメンバを更に含み、
前記補強部材の車両前後方向の一方の端部は前記第１フロアクロスメンバに接合され、前記補強部材の車両前後方向の他方の端部は前記第２フロアクロスメンバに接合されている、請求項３に記載の車体下部構造。
【請求項５】
前記補強部材の車両前後方向の中間部の車両上下方向の全高は、前記補強部材の車両前後方向の端部の車両上下方向の全高に対して高い、請求項１に記載の車体下部構造。
【請求項６】
前記下膨出部は、曲率を有して下方に膨らんでいる、請求項１に記載の車体下部構造。
【請求項７】
前記フロアパネルの車幅方向中間部に設けられ、前記平坦部に対して車両上方に膨出して車両前後方向に延びるフロアトンネルと、
前記フロアパネルの車幅方向外縁に設けられ、車両前後方向に延びるサイドシルと、
を更に含み、
前記フロアパネルは、前記フロアトンネルと前記サイドシルと前記第１フロアクロスメンバと前記第２フロアクロスメンバとによって、複数の区画に区画されており、
前記第１領域及び前記第２領域は、前記複数の区画のうちの少なくとも一つの区画に設定されている、請求項４に記載の車体下部構造。
【請求項８】
前記下膨出部の下端は、車両上下方向について前記平坦部の下面に対して上方に位置している、請求項１から７のいずれか一つに記載の車体下部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車体下部構造に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
車両の車体下部に配置されるフロアパネルが走行時などに振動してしまうと、車室内に騒音が発生するおそれがある。そのため、フロアパネルの振動を抑制すべく、フロアパネルの剛性を高めるための構造が車体下部構造に適用されることが多い。
【０００３】
フロアパネルの剛性を高めるための構造を有する車体下部構造の一例として、特許文献１に開示された構造が知られている。この特許文献１に開示された構造は、車両の床面を形成するフロアパネルと、フロアパネルの下面に接合され車両前後方向に延びるとともに車両下方に突出するフロアサイドメンバと、フロアパネルの上面に接合され車幅方向に延びるとともに車両上方に突出するフロアクロスメンバと、を有しており、フロアパネルには、下方に突出した沈下部が形成されている。このように、特許文献１に開示された構造では、フロアパネルにおいて、下方に突出した沈下部や同じく下方に突出した比較的に大きな断面を有するフロアサイドメンバが、フロアパネルの高剛性化のための構造の一部として設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１５－３６８７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、近年の車両の電動化（ＥＶ化）に伴い、バッテリパックを含む電源ユニットがフロアパネルの下方に配置される場合がある。この場合、車両に要求される最低地上高の確保などの観点から、電源ユニットがフロアパネルの下面にできるだけ近づけて配置されることが求められ、さらに、電源ユニットの大型化に伴い、フロアパネルの下方において大型の電源ユニットを配置するためのスペースを確保することも求められ得る。しかしながら、特許文献１に開示された構造では、フロアパネルにおいて、フロアサイドメンバや沈下部が下方に突出しているため、上記求めに対しては、改善の余地がある。
【０００６】
そこで、本発明は、フロアパネルの剛性を高めつつ、フロアパネル下方において電源ユニットを配置するためのスペースを車幅方向及びフロアパネル側に拡張させることのできる車体下部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するため本発明の一態様によると、車体下部において電源ユニットの上方に配置されたフロアパネルを含む、車体下部構造が提供される。当該車体下部構造において、前記フロアパネルは、車両上方に隆起した隆起部と、該隆起部の周囲を囲む平坦部と、有し、前記隆起部は、該隆起部の外縁部を構成し且つ車両上方に突出する縁ビードと、該隆起部における前記縁ビードに対して内側の部分を構成し且つ車両下方に膨出した下膨出部と、を有する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一態様によれば、フロアパネルの剛性を高めつつ、フロアパネル下方において電源ユニットを配置するためのスペースを車幅方向及びフロアパネル側に拡張させることのできる構造を有する車体下部構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の実施形態に係る車体下部構造の斜視図である。
車体下部構造の要部の拡大上面図である。
車体下部構造の要部の斜視図である。
図２に示されたＡ－Ａ線における断面図である。
図２に示されたＢ－Ｂ線における断面図である。
図２に示されたＣ－Ｃ線におけるカットモデルの部分斜視図である。
図３の要部におけるフロアパネルの形状を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施形態に係る車体下部構造１の斜視図であり、図２及び図３は車体下部構造１の要部を示す図であり、図２は拡大上面図、図３は斜視図である。なお、図において、矢印Ｆｒ方向は車両前後方向で前方を示し、矢印Ｏ方向は車幅方向で車両外方を示し、矢印Ｕ方向は車両上下方向で上方を示している。以下の説明における「前」及び「後」は車両前後方向における前及び後に対応し、「上」及び「下」は車両上下方向における上及び下に対応し、「左」及び「右」は車内の乗員が車両前方を向いた状態での、車幅方向における左及び右に対応している。
（【００１１】以降は省略されています）

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