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公開番号2025107806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001258
出願日2024-01-09
発明の名称車両前部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人
主分類B60K 5/12 20060101AFI20250714BHJP(車両一般)
要約【課題】パワーユニットに起因する振動を効率良く抑えることが可能な車両前部構造を提供することを目的とする。
【解決手段】車両前部構造100は、パワーユニット搭載ルームの側部のサイドメンバ102と、サイドメンバ102の上側に設置された第1ブラケット114と、サイドメンバ102の上側における第1ブラケット114の後方に設置された第2ブラケット116と、第1ブラケット114と第2ブラケット116とに差し渡されてパワーユニットを支持するマウント部材112と、サイドメンバ102の内部における第1ブラケット114の下方の範囲に設けられた第1補強部材126および第2ブラケット116の下方の範囲に設けられた第2補強部材128とを備える。第1補強部材126および第2補強部材128は、サイドメンバ102の上面部102a、下面部102c、および車幅方向内側の側面部102bに接合されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前部のパワーユニット搭載ルームに設けられて所定のパワーユニットを支持する車両前部構造において、
当該車両前部構造は、
前記パワーユニット搭載ルームの側部にて車両前後方向に延びるサイドメンバと、
前記サイドメンバの上側に設置された第1ブラケットと、
前記サイドメンバの上側における前記第1ブラケットの後方に設置された第2ブラケットと、
前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとに差し渡されて前記パワーユニットを支持するマウント部材と、
前記サイドメンバの内部における前記第1ブラケットの下方の範囲に設けられた第1補強部材と、
前記サイドメンバの内部における前記第2ブラケットの下方の範囲に設けられた第2補強部材とを備え、
前記第1補強部材および前記第2補強部材それぞれは、少なくとも前記サイドメンバの上面部、下面部、および車幅方向内側の側面部に接合されていることを特徴とする車両前部構造。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
当該車両前部構造はさらに、
前記第1ブラケットの天面に設けられて前記マウント部材が固定されている前側固定部と、
前記第2ブラケットの天面に設けられて前記マウント部材が固定されている後側固定部とを備え、
前記第1補強部材および第2補強部材は、前記サイドメンバの長手方向における前記前側固定部と前記後側固定部との間の範囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
【請求項3】
前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットは、それぞれ前記サイドメンバから上方に膨出した形状になっていて、
前記第1補強部材は、前記第1ブラケットの後側の壁部の延長上に設けられていて、
前記第2補強部材は、前記第2ブラケットの前側の壁部の延長上に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両前部構造。
【請求項4】
当該車両前部構造はさらに、
前記車両の前輪のサスペンションが収容されるストラットタワーと、
前記ストラットタワーから車両前方に延びるフェンダエプロンパネルとを備え、
前記サイドメンバは、前記フェンダエプロンパネルおよび前記ストラットタワーの下部に沿って設けられていて、
前記フェンダエプロンパネルは、
前記サイドメンバから上方に延びるエプロン側壁部と、
前記エプロン側壁部の上端から車幅方向外側に屈曲して延びるエプロンフランジと、
前記エプロン側壁部のうち前記エプロンフランジに沿った所定範囲が車幅方向内側に膨出したエプロン膨出領域とを有し、
当該車両前部構造はさらに、前記フェンダエプロンパネルに前記エプロンフランジおよび前記エプロン膨出領域に跨るように設置されて前記マウント部材が固定されているパッチ部材を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の車両前部構造。
【請求項5】
前記パッチ部材は、前記マウント部材が固定されている上側固定部を有し、
前記上側固定部は、車両前後方向における前記前側固定部と前記後側固定部との間の範囲に設けられることを特徴する請求項4に記載の車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両前部構造に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般的な車両には、パワーユニットであるエンジンやモータを支えるために、車両前部のサイドメンバにエンジンマウントやモータマウントと呼ばれる部材が設置されている。例えば特許文献1の図1には、第1マウントブラケット23、第2マウントブラケット24およびエンジンマウント25が、フロントサイドメンバ21に取り付けられている様子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-225360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在の車両には、エンジン等のパワーユニットの駆動に起因する振動を抑えることができるよう、振動性能の向上が求められている。その点において、サイドメンバは、中空で車両前後方向に長尺な部材であるため、エンジンマウント等が取り付けられる範囲にて、エンジン等の駆動によって車幅方向に振動しやすいことが知られている。サイドメンバの車幅方向の振動は、付近のフェンダエプロンパネル等にも伝搬しやすいため、車両の振動性能に影響を与えるほか、車室内の静音性にも影響しかねない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑み、パワーユニットに起因する振動を効率良く抑えることが可能な車両前部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両前部構造の代表的な構成は、車両の前部のパワーユニット搭載ルームに設けられて所定のパワーユニットを支持する車両前部構造において、当該車両前部構造は、パワーユニット搭載ルームの側部にて車両前後方向に延びるサイドメンバと、サイドメンバの上側に設置された第1ブラケットと、サイドメンバの上側における第1ブラケットの後方に設置された第2ブラケットと、第1ブラケットと第2ブラケットとに差し渡されてパワーユニットを支持するマウント部材と、サイドメンバの内部における第1ブラケットの下方の範囲に設けられた第1補強部材と、サイドメンバの内部における第2ブラケットの下方の範囲に設けられた第2補強部材とを備え、第1補強部材および第2補強部材それぞれは、少なくともサイドメンバの上面部、下面部、および車幅方向内側の側面部に接合されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パワーユニットに起因する振動を効率良く抑えることが可能な車両前部構造を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る車両前部構造を示す図である。
図1(b)の車両前部構造を車幅方向内側から見て示した図である。
図2の第1補強部材を拡大して示した図である。
図2の車両前部構造の各断面図である。
図2のパッチ部材の拡大図である。
図1(b)のフェンダエプロンパネル付近をそれぞれ示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両前部構造は、車両の前部のパワーユニット搭載ルームに設けられて所定のパワーユニットを支持する車両前部構造において、当該車両前部構造は、パワーユニット搭載ルームの側部にて車両前後方向に延びるサイドメンバと、サイドメンバの上側に設置された第1ブラケットと、サイドメンバの上側における第1ブラケットの後方に設置された第2ブラケットと、第1ブラケットと第2ブラケットとに差し渡されてパワーユニットを支持するマウント部材と、サイドメンバの内部における第1ブラケットの下方の範囲に設けられた第1補強部材と、サイドメンバの内部における第2ブラケットの下方の範囲に設けられた第2補強部材とを備え、第1補強部材および第2補強部材それぞれは、少なくともサイドメンバの上面部、下面部、および車幅方向内側の側面部に接合されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、サイドメンバのうちパワーユニットから荷重を受けやすい範囲の剛性を、第1補強部材および第2補強部材によって高めることができる。特に、第1補強部材および第2補強部材は、サイドメンバのうち第1ブラケットおよび第2ブラケットそれぞれの下方に重なる範囲に設けられていて、この範囲におけるサイドメンバの断面の変形を防いでいる。そのため、上記構成によれば、パワーユニットに起因する振動を効率良く抑えることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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