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公開番号2025077310
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189399
出願日2023-11-06
発明の名称車両用変速機
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F16H 61/02 20060101AFI20250512BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】パーキングロックの解除時に、オイルポンプを利用して動力伝達軸が急激に回転することを抑制でき、車両のドライバビリティが悪化することを抑制できる車両用変速機を提供すること。
【解決手段】変速機3は、カウンタ軸11に設けられたパーキングギヤ32と、パーキングギヤ32に係合することにより、カウンタ軸11の回転を規制し、パーキングギヤ32から係合が解除されたときにカウンタ軸11の回転を許容するパーキングポール33とを備えている。カウンタ軸11にオイルポンプ40が取付けられており、パーキングギヤ32とパーキングポール33との係合を解除するときに、オイルポンプ40がカウンタ軸11の回転の抵抗となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
動力伝達軸に設けられたパーキングギヤと、前記パーキングギヤに係合することにより、前記動力伝達軸の回転を規制し、前記パーキングギヤから係合が解除されたときに前記動力伝達軸の回転を許容するパーキングポールとを備え、
前記パーキングポールが前記パーキングギヤに係合されたときに、前記動力伝達軸に連動するドライブシャフトを介して駆動輪の回転を規制する車両用変速機であって、
前記動力伝達軸にオイルポンプが取付けられており、
前記パーキングギヤと前記パーキングポールとの係合を解除するときに、前記オイルポンプが前記動力伝達軸の回転の抵抗となることを特徴とする車両用変速機。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記オイルポンプからオイルが吐出される吐出油路の開度を調整する調整部を有し、
少なくとも前記パーキングギヤと前記パーキングポールとの係合を解除するときに、前記調整部によって前記吐出油路の開度を絞ることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用変速機に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるパーキングロック機構は、駆動源から駆動輪までの間の動力伝達経路上の動力伝達軸にパーキングギヤを有し、パーキングギヤの歯にパーキングポールを係合させて動力伝達軸の回転を規制することにより、駆動輪の回転を規制している。
【0003】
このパーキングロック機構において、駆動輪が輪止めに乗り上げた状態や坂道で他のシフトポジションからパーキングポジションに切替え、パーキングロック機構を作動してフットブレーキを解除した状態では、駆動輪のドライブシャフトに掛かる回転力によってドライブシャフトが捩れた状態となる。
【0004】
このため、ドライブシャフトの捩れがパーキングギヤを有する動力伝達軸まで伝達され、ドライブシャフトから動力伝達軸までの駆動系が捩れ、捩れトルクを蓄積した状態になる。
【0005】
このため、発進時にパーキングポジションから他のシフトポジションにシフトポジションを切替えてパーキングロック機構を解除した際に、駆動系の捩れトルクが開放されて車両が振動し、あるいは変速機内のガタによる打音が発生することにより、車両のドライバビリティが悪化するおそれがある。
【0006】
従来、パーキングロック状態を解除したときに、車両のドライバビリティが悪化することを抑制するものとして、特許文献1に記載の車両用変速機や特許文献2に記載される自動変速機の制御装置が知られている。
【0007】
特許文献1に記載の車両用変速機は、パーキングロック状態において、パーキング解除レンジが選択されてパーキングロック状態を解除する際に、車両の駐車路の傾斜が大きく、傾斜センサの検出角度が所定の閾値を超えるときは、ギヤ列を確立させた後、パーキングロック機構のロックを解除する。
【0008】
このため、車両の駐車路の傾斜が大きく、駆動輪と出力要素との間に大きな捩れが発生している場合にパーキングロック状態を解除したとき、捩れが解放されたことによる反力が、確立させたギヤ列の摩擦(フリクション)によって低減される。
【0009】
したがって、パーキングロック状態を解除したときに、変速機内のガタ部で生じる打音を抑制することができ、車両のドライバビリティが悪化することを抑制できる。
【0010】
特許文献2に記載の自動変速機の制御装置は、パーキングレンジが選択されることにより、ロック手段が動作して出力軸の回転を止めると同時に、摩擦係合装置(ブレーキ)が係合して出力軸の回転を止める。
(【0011】以降は省略されています)

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