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公開番号2025085523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199457
出願日2023-11-24
発明の名称拡大鏡
出願人有限会社金沢製作所
代理人個人
主分類G02B 21/00 20060101AFI20250529BHJP(光学)
要約【課題】 小型軽量で操作性に優れ、小径穴の深部を照明しながら鮮明に、しかも効率的に観察できる拡大鏡を提供する。
【解決手段】 光軸11上の鏡筒10を有し、前記鏡筒10内の対物端12の前記光軸11上に配されたレンズ2としての対物レンズ2を有し、前記鏡筒10内の接眼端13の前記光軸11上に開口部32を配した接眼部3を有し、前記鏡筒10内の対物端12と接眼端13との間に照明ユニット4を有し、前記照明ユニット4は、前記鏡筒10内の前記開口部32の周囲に配された遮光筒部51と、前記鏡筒10内の前記対物レンズ2の口径内であって、前記遮光筒部51の周囲に等角度α(90°又は120°)を隔てて配された複数(4又は3)個の照明素子40としてのLED40とを有し、前記各LED40は、前記光軸11に対し、0~45°の角度βに傾斜して固定された拡大鏡1である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
光軸が内在する鏡筒と、
前記鏡筒内の対物端の前記光軸上に配されたレンズと、
前記鏡筒内の接眼端に、前記光軸を内在する開口部を備えた開口部接眼部と、
前記鏡筒内の対物端と接眼端との間に配された照明ユニットと
を備え、
前記照明ユニットは、
前記鏡筒内の前記開口部の周囲に配された遮光筒と、当該遮光筒と前記鏡筒との間に配置されて、対物端側に向かって光を照射する照明素子と
を有し、
前記光軸の中心と、照明素子の中心との距離が25mm以下であることを特徴とする拡大鏡。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記開口部は、内径15mmであり、
前記照明素子は、前記鏡筒内の前記レンズの口径内であって、前記遮光筒の周囲に等角度を隔てて配置されて、前記複数の照明素子から照射される光が、前記レンズを透過、屈折し、前記光軸の延長上を照明する請求項1記載の拡大鏡。
【請求項3】
前記照明ユニットは、
前記照明素子が、前記光軸に向けて0~45°の角度に傾斜され、
互いの照明光の中心が、前記レンズの前記光軸の延長上で交叉する、
請求項1記載の拡大鏡。
【請求項4】
前記照明ユニットは、
前記照明素子が、LED素子であり、
前記照明素子の電源回路を有し、
前記電源回路が、各照明素子に電力を供給する電源部と、前記照明素子の少なくとも点灯、消灯を操作するスイッチと
を備えた請求項1記載の拡大鏡。
【請求項5】
更に焦点調節機構を有し、
前記焦点調節機構は、
前記接眼部の前記光軸上に設けられ、前記遮光筒の接眼端側より進退自在に緩挿された光路筒部と、
前記光路筒部内の接眼端に配された接眼レンズと、
前記鏡筒と前記接眼部との間に配された光軸方向の進退機構と
を備えた請求項1記載の拡大鏡。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物を拡大して観察する光学機器に関し、特に、小径の穴の中を照明して観察可能とする拡大鏡に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋳造製品の小径穴の内壁面や底面、特に段状に形成されている底面の巣(鋳巣など)、バリ或いはキズなどの欠陥の有無を検査する際、深部が暗く従来型のルーペ等の拡大鏡では、鮮明に確認できなかった。特に、穴径10mm以下、深さ15mm以上の穴内の前記欠陥を正確に検査するのは困難であった。小径穴の内部に向け照明灯を照射し、拡大鏡で観察しようとすると、拡大鏡自体の鏡筒が照明を遮り、光りが小径穴の深部に届かず、観察できなかった。
【0003】
斯かる事情に関連する技術として、特許文献1(特開2001-296114号公報)の表面観察装置がある。該表面観察装置は、透明パイプと、前記透明パイプにレンズ系を介して連結されたCCDカメラと、を具備し、前記透明パイプの先端部の外周面には、先端に向けて縮径するテーパ面が形成され、前記透明パイプの先端部の内周面には、先端に向けて拡径する逆テーパ面が形成され、前記透明パイプの基端部の外周面には、先端に向けて拡径する逆テーパ面が形成され、前記透明パイプの基端部の外周面の逆テーパ面には、照明用の光源が設けられ、孔の内側や棒状の物の表面を観察する。
【0004】
また、特許文献2(特開2013-164406号公報)には、面光源及びレンズの前記噴射ノズルに対する位置を、前記面光源の結像する結像面が前記深穴の底部の近傍にあるように設定する結像位置設定ステップと、前記結像面の外縁部に入射する検査光で規定される照射立体角の中心軸が、前記光軸に対して平行となる、又は、光軸からずれるとともに所定量だけ傾くように、前記第1絞りの前記レンズに対する位置を設定する照射立体角傾き調節ステップと、を備えた検査方法及び検査装置が示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-296114号公報
特開2013-164406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に示された表面観察装置は、透明パイプが挿入可能な直径及び深さの穴の観察には適するが、小径穴の場合には、透明パイプも小径化しなければならない。細径化された透明パイプは、穴周壁への接触等によって損傷や破損し易い。このためより慎重な操作が必要となり、観察作業の効率が悪化する虞がある。
【0007】
前記特許文献2の検査方法及び検査装置は、光源からの光りを、撮像装置の光軸上に配したハーフミラーで反射し観察対象物に照射する。このため検査装置が大型化し、高価なものとなる上、検査作業の作業性及び作業効率を悪化する。
【0008】
本発明は、斯かる実情に鑑み、小型軽量で操作性に優れ、小径穴の深部を照明しながら鮮明に、しかも効率的に観察できる拡大鏡を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、光軸が内在する鏡筒と、前記鏡筒内の対物端の前記光軸上に配されたレンズと、前記鏡筒内の接眼端に、前記光軸を内在する開口部(例えば「アパーチャ」であっても良い)を配した接眼部と、前記鏡筒内の対物端と接眼端との間に配された照明ユニットとを備え、前記照明ユニットは、前記鏡筒内の前記開口部の周囲に配された遮光筒と、当該遮光筒と前記鏡筒との間に配置されて、対物把持側に向かって光を照射する照明素子とを有し、前記光軸の中心と、照明素子の中心との距離が25mm以下である拡大鏡にかかる。
【0010】
前記鏡筒は、本発明の拡大鏡の各構成部品を内包し、一体のものとする。前記鏡筒は、内蔵する光学系の光軸上の筒体とできる。前記鏡筒は、前記対物端と前記接眼端とを有し、対物端及び/又は接眼端の内側にレンズを装着できる。前記鏡筒は、前記接眼端の内側に前記接眼部を装着できる。前記鏡筒は、その内側の対物端と接眼端との間に照明ユニットを内蔵できる。
(【0011】以降は省略されています)

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