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公開番号2025086269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023200211
出願日2023-11-27
発明の名称テント
出願人株式会社ゼインアーツ
代理人個人,個人
主分類E04H 15/58 20060101AFI20250530BHJP(建築物)
要約【課題】テント本体および前室シートを備えるテントにおいて、前室シートを変形させて、側方側をある程度カバーする庇を容易に形成可能なテントを提供する。
【解決手段】このテント1は、テントフレーム21およびテントシート22から構成されるテント本体2と、テント本体2と連結するフロントパネル31、および、分離部4を境に分離可能にテント本体2とフロントパネル31との間に配置されたサイドパネル32を有し、分離部4で分離させていない閉じた形態1Aではフロントパネル31とサイドパネル32とで囲う前室空間を画定し、分離部4で分離させた開いた形態1Bではフロントパネル31が跳ね上げられることで庇を形成可能な前室シート3と、を備える。サイドパネル32は、分離部4として、テント本体2側の側縁に沿って、テント本体2から分離可能としているシート分離部4Aを有する。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項１】
骨格となるテントフレーム、および、開口を含む開口面を有するとともに、前記テントフレームに架け渡されて前記開口から出入り可能な居室空間を画定するテントシートから構成されるテント本体と、
前記テント本体の前記開口面の上縁と連結するシート状のフロントパネル、および、側縁に沿った分離部を有するとともに、前記分離部を境に分離可能に前記テント本体の前記開口面の側縁と前記フロントパネルの側縁との間に配置されたシート状のサイドパネルを有し、前記分離部で分離させていない閉じた形態では前記テント本体の前記開口面側に前記フロントパネルと前記サイドパネルとで囲う前室空間を画定し、前記分離部で分離させた開いた形態では少なくとも前記フロントパネルが上縁側を軸に跳ね上げられることで前記テント本体から張り出す庇を形成可能な前室シートと、
を備え、
前記サイドパネルは、前記分離部として、前記テント本体側の側縁に沿って、前記テント本体から分離可能としているシート分離部を有する、
ことを特徴とするテント。
続きを表示（約 570 文字）【請求項２】
請求項１に記載のテントにおいて、
前記前室シートは、前記開いた形態において、前記フロントパネルと前記サイドパネルとが一体で跳ね上げられることで上方側だけでなく側方側もカバーする庇を形成可能である、
テント。
【請求項３】
請求項１に記載のテントにおいて、
前記サイドパネルは、三角形形状で形成されている、
テント。
【請求項４】
請求項３に記載のテントにおいて、
前記サイドパネルは、前記分離部として、前記フロントパネル側の側縁に沿って、前記フロントパネルから分離可能としているパネル分離部を更に有する、
テント。
【請求項５】
請求項４に記載のテントにおいて、
前記シート分離部は、前記フロントパネルの側縁近傍の上端位置から下縁の下端位置まで延びており、
前記パネル分離部は、前記シート分離部の上端位置よりも低く前記シート分離部から離れている上端位置から、下縁の下端位置まで延びている、
テント。
【請求項６】
請求項１～５のいずれか一項に記載のテントにおいて、
前記分離部は、線ファスナー、面ファスナー、フック、またはボタンにより構成されている、
テント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、テントに関し、更に詳しくは、開口を有し、内部に開口から出入り可能な居室空間を画定するテント本体と、テント本体の開口面側に前室空間（土間空間）を画定する前室シートとを備えるテントに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、キャンプ等のアウトドアブームに伴い、様々なタイプのテントが登場してきており、開口を有し、内部に開口から出入り可能な居室空間を画定するテント本体と、テント本体の開口面側に前室空間（土間空間）を画定する前室シートとを備えるテントの人気も高い。このような、前室シートを備えるテントには、前室シートの少なくとも一部をテント本体から張り出す庇に変形させることが可能なタイプもある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
特許文献１に記載のテント（Ｔ１）は、開口を有するテント本体（１００）とテント本体（１００）の上端部（１１１ａ）に連結されてテント本体（１００）の開口（Ｏ）を開閉可能な庇シート（２００）を備えている。テント本体（１００）を構成するテントシート（１１０）の側面には、テントフレームで支持される部分から延長して第１延長シート（１３０ａ）が延びており、庇シート（２００）は、側縁を第１延長シート（１３０ａ）の側縁と結合することが可能で、開口（Ｏ）を閉じて、第１延長シート（１３０ａ）とともに前室空間を画定する（特許文献１の図２参照。）。また、庇シート（２００）は、第１延長シート（１３０ａ）から分離されてテント本体（１００）の上端部（１１１ａ）を軸に跳ね上げられることで、テント本体（１００）の開口面側の上方側をカバーする庇を形成することもできる（特許文献１の図５参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－０２１２４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従来、前室空間を画定する前室シートの少なくとも一部が庇に変形可能なテントでは、前室シートは、前壁面を構成するフロントパネル（特許文献１に記載のテントＴ１では庇シート２００に相当する。）と側壁面を構成するサイドパネル（特許文献１に記載のテントＴ１では第１延長シート１３０ａに相当する。）との間で分離して、跳ね上げられたフロントパネルがテント本体の開口面側の上方側のみをカバーする庇を形成する。
【０００６】
この庇の下の空間については、側方側の上方範囲（少なくとも使用者の顔が位置する程度の高さよりも上方の範囲）から吹き込む風を適度に防止したい、および側方側の目隠しをしたいとの要望がある。従来においては、この要望を満たすために、跳ね上げたフロントパネルとサイドパネルとの間を繋ぐ側面シート（特許文献１に記載のテントＴ１では第１側面シート５１０ａに相当する。）を追加で連結する手法もあるが、この手法だと設営に手間がかかるとともに、追加した側面シートが庇の下の空間の側方側を完全に覆ってしまうことで開放感が犠牲になってしまう。
【０００７】
本発明の目的は、この点に鑑みてなされたものであり、居室空間を画定するテント本体およびその開口面側に前室空間を画定する前室シートを備えるテントにおいて、前室シートを変形させて、上方側だけでなく側方側の上方範囲をカバーする開放感のある庇を容易に形成可能なテントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決すべく、本発明に係るテントは、
骨格となるテントフレーム、および、開口を含む開口面を有するとともに、テントフレームに架け渡されて開口から出入り可能な居室空間を画定するテントシートから構成されるテント本体と、
テント本体の開口面の上縁と連結するシート状のフロントパネル、および、側縁に沿った分離部を有するとともに、分離部を境に分離可能にテント本体の開口面の側縁とフロントパネルの側縁との間に配置されたシート状のサイドパネルを有し、分離部で分離させていない閉じた形態ではテント本体の開口面側にフロントパネルとサイドパネルとで囲う前室空間を画定し、分離部で分離させた開いた形態では少なくともフロントパネルが上縁側を軸に跳ね上げられることでテント本体から張り出す庇を形成可能な前室シートと、
を備え、
サイドパネルは、分離部として、テント本体側の側縁に沿って、テント本体から分離可能としているシート分離部を有する、
ことを特徴とする。
【０００９】
本発明に係るテントにおいては、前室シートは、開いた形態において、フロントパネルとサイドパネルとが一体で跳ね上げられることで上方側だけでなく側方側もカバーする庇を形成可能である。
【００１０】
このテントにおいては、サイドパネルは、三角形形状で形成されていることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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