TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025086460
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023200434
出願日
2023-11-28
発明の名称
建物の柱梁接合構造
出願人
三井住友建設株式会社
代理人
弁理士法人大島特許事務所
主分類
E04B
1/21 20060101AFI20250602BHJP(建築物)
要約
【課題】 柱梁接合構造において、柱部材及び梁部材の解体及び再利用を容易にするとともに、緊張材が破断したときの危険性を低減する。
【解決手段】 柱梁接合構造であって、プレキャストコンクリートからなる梁部材16と、梁部材の長手方向の端部が結合されるべきプレキャストコンクリートからなる柱部材13と、梁部材を柱部材に結合するための複数の緊張材21と、を有し、梁部材は、長手方向の中間部に比べて拡幅した拡幅部19を端部に備え、拡幅部に、複数の緊張材を挿通させるための複数の第1貫通孔23が形成され、複数の第1貫通孔に整合する、柱部材の部分に複数の第2貫通孔25が形成され、緊張材のそれぞれが、互いに連続する第1貫通孔のうちの1つ及び第2貫通孔のうちの1つによって形成された緊張材挿通孔27を貫通するように配置され、複数の緊張材挿通孔の一部に充填材31が充填されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
柱梁接合構造であって、
プレキャストコンクリートからなる梁部材と、
前記梁部材の長手方向の端部が結合されるべきプレキャストコンクリートからなる柱部材と、
前記梁部材を前記柱部材に結合するための複数の緊張材と、を有し、
前記梁部材は、長手方向の中間部に比べて拡幅した拡幅部を前記端部に備え、
前記拡幅部に、前記緊張材を挿通させるための複数の第1貫通孔が形成され、
前記第1貫通孔に整合する前記柱部材の部分に、前記緊張材を挿通させるための複数の第2貫通孔が形成され、
前記緊張材のそれぞれが、互いに連続する前記第1貫通孔のうちの1つ及び前記第2貫通孔のうちの1つによって形成された緊張材挿通孔を貫通するように配置され、
複数の前記緊張材挿通孔の一部に充填材が充填されている、柱梁接合構造。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記充填材が、複数の前記第1貫通孔に充填され、且つ複数の前記第2貫通孔には充填されていない、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項3】
前記複数の緊張材のそれぞれの一端部が前記拡幅部の側端面に設けられる定着部材によって定着され、
前記充填材が、前記複数の第1貫通孔のそれぞれにおける前記側端面の側の部分のみに充填されている、請求項2に記載の柱梁接合構造。
【請求項4】
前記柱部材を介して2つの前記梁部材が設けられ、
前記緊張材挿通孔が、互いに連続する、前記梁部材の一方の前記第1貫通孔のうちの1つ、前記第2貫通孔のうちの1つ及び前記梁部材の他方の前記第1貫通孔のうちの1つによって形成され、
前記複数の緊張材のそれぞれの一端部が、前記梁部材の一方の前記拡幅部の側端面に設けられる定着部材によって定着され、前記複数の緊張材のそれぞれの他端部が、前記梁部材の他方の前記拡幅部の側端面に設けられる定着部材によって定着され、
前記充填材が、それぞれの前記梁部材の前記拡幅部に設けられた前記複数の第1貫通孔のそれぞれにおける前記側端面の側の部分のみに充填されている、請求項3に記載の柱梁接合構造。
【請求項5】
前記充填材が、前記柱部材と前記梁部材との間に形成された空隙に対応する、前記緊張材挿通孔の部分に充填されている、請求項1に記載の柱梁接合構造。
【請求項6】
前記充填材が、複数の前記緊張材挿通孔のうちの1つに充填され、複数の前記緊張材挿通孔のうちの他の1つに充填されていない、請求項1に記載の柱梁接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の柱梁接合構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ラーメン構造の建物の柱や梁に、プレキャストコンクリート製の柱部材や梁部材が用いられることがある。プレキャストコンクリート製の部材は、建物の解体後、部材ごとに再利用されることがある。
【0003】
特許文献1には、プレキャストコンクリート柱梁部材の接合構造が開示されている。この接合構造では、プレキャストコンクリート柱にプレキャストコンクリート梁が固定され、プレキャストコンクリート梁の梁端部からの所定範囲の梁上下面に、通常断面に対して梁成を増加させた拡幅部が設けられている。
【0004】
特許文献2には、プレキャストコンクリート製の柱・梁接合部の圧着接合構造が開示されている。この圧着接合構造では、アンボンドPC鋼材によるプレストレスを導入することによって上下のプレキャストコンクリート柱とプレキャストコンクリート梁とを圧着接合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-12992号公報
特開2008-111249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように拡幅部を備えたプレキャスト製の梁部材とプレキャスト製の柱部材との接合構造において、梁部材及び柱部材の解体及び再利用を容易にすることを目的として、特許文献2のようにアンボンドの緊張材を用いることが考えられる。しかし、特許文献1の接合構造に特許文献2のアンボンドの緊張材を適用すると、引張力が与えられている緊張材が破断したときに、梁部材が落下したり、破断によりエネルギーが急激に解放された緊張材が周囲へ飛散したりする虞がある。
【0007】
本発明は、以上の背景に鑑み、柱梁接合構造において、柱部材及び梁部材の解体及び再利用を容易にするとともに、緊張材が破断したときの危険性を低減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、柱梁接合構造であって、プレキャストコンクリートからなる梁部材(16)と、前記梁部材の長手方向の端部が結合されるべきプレキャストコンクリートからなる柱部材(13)と、前記梁部材を前記柱部材に結合するための複数の緊張材(21)と、を有し、前記梁部材は、長手方向の中間部に比べて拡幅した拡幅部(19)を前記端部に備え、前記拡幅部に、複数の前記緊張材を挿通させるための複数の第1貫通孔(23)が形成され、複数の前記第1貫通孔に整合する前記柱部材の部分に、複数の前記緊張材を挿通させるための複数の第2貫通孔(25)が形成され、前記緊張材のそれぞれが、互いに連続する前記第1貫通孔のうちの1つ及び前記第2貫通孔のうちの1つによって形成された緊張材挿通孔(27)を貫通するように配置され、複数の前記緊張材挿通孔の一部に充填材(31)が充填されている。
【0009】
この態様によれば、緊張材挿通孔の一部に充填材が充填されているため、緊張材が破断した場合であっても、梁部材の落下や破断した緊張材の破片の落下を防止することができる。また、緊張材挿通孔の他の部分には充填材がされていないため、梁部材や柱部材の解体及び再利用が容易である。したがって、柱梁接合構造において、部材の解体及び再利用を容易にするとともに、緊張材が破断したときの危険性を低減することができる。
【0010】
上記の態様において、前記充填材が、複数の前記第1貫通孔に充填され、且つ複数の前記第2貫通孔には充填されていないとよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
住宅
2か月前
個人
キャチクランプ
21日前
個人
水害と共にある家
28日前
個人
津波と共にある漁港
28日前
個人
壁断熱パネル
4日前
積水樹脂株式会社
フェンス
1か月前
個人
パーティション
28日前
GHL株式会社
建物
2か月前
個人
地滑りと共にある山荘
28日前
三協立山株式会社
構造体
今日
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
大成建設株式会社
合成柱
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
2か月前
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
ミサワホーム株式会社
躯体
14日前
個人
ペグ
18日前
鹿島建設株式会社
補強構造
1か月前
ミサワホーム株式会社
建物
27日前
株式会社永徳
建築用下地材
1日前
文化シヤッター株式会社
階段
2か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
2か月前
株式会社竹中工務店
建物構造
19日前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
有限会社守矢建設
建築物
1か月前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
株式会社大林組
制振構造
2か月前
株式会社カネカ
屋根構造
1か月前
ミサワホーム株式会社
連結構造
11日前
株式会社オカムラ
パネル構造体
26日前
株式会社竹中工務店
柱梁仕口構造
14日前
積水ハウス株式会社
建築物
1か月前
トヨタホーム株式会社
建物
1か月前
株式会社大林組
免震構造物
1か月前
積水ハウス株式会社
建築物
1か月前
積水化学工業株式会社
間柱
15日前
続きを見る
他の特許を見る