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公開番号2025086541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200585
出願日2023-11-28
発明の名称測定ピン設置用治具および測定ピン設置方法
出願人倉敷紡績株式会社
代理人個人
主分類E04G 21/18 20060101AFI20250602BHJP(建築物)
要約【課題】被覆材の厚さを計測するために用いる測定ピンを対象面に設置するにあたり、測定ピンを設置すべき場所が高所にあっても、脚立や可搬式作業台を用いることなく、測定ピンを容易に設置可能とする。
【解決手段】対象面に施工された被覆材の厚さを計測するために用いる測定ピン60を前記対象面に設置するための治具であって、棹部11と、前記棹部の先端に設けられ、磁力によって前記測定ピンを保持可能な保持部20とを有する測定ピン設置用治具10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象面に施工された被覆材の厚さを計測するために用いる測定ピンを前記対象面に設置するための治具であって、
棹部と、
前記棹部の先端に設けられ、磁力によって前記測定ピンを保持可能な保持部と、
を有する測定ピン設置用治具。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記保持部は平面状の保持面を備え、前記測定ピンを前記保持面に吸着して保持する、
請求項1に記載の測定ピン設置用治具。
【請求項3】
前記保持部は、前記棹部と成す角度が異なる複数の前記保持面を備える、
請求項2に記載の測定ピン設置用治具。
【請求項4】
前記保持部は、接続角度を調節可能な接続部によって前記棹部に接続されている、
請求項1~3のいずれかに記載の測定ピン設置用治具。
【請求項5】
前記棹部は、連結角度を調節可能な連結部によって連結された複数の棒状部材からなる、
請求項1~3のいずれかに記載の測定ピン設置用治具。
【請求項6】
前記棹部の傾きを計測可能に装着された角度計をさらに有する、
請求項1~3のいずれかに記載の測定ピン設置用治具。
【請求項7】
前記棹部の後部に、前記保持部による前記測定ピンの保持を作動、解除するための操作部をさらに有する、
請求項1~3のいずれかに記載の測定ピン設置用治具。
【請求項8】
前記棹部が伸縮機構を備える、
請求項1~3のいずれかに記載の測定ピン設置用治具。
【請求項9】
プレート状の押圧部と、前記押圧部と垂直に該押圧部の片側に延びる支持部とを有する測定ピンを準備する工程と、
測定ピン設置用治具の棹部の先端に設けられた保持部に前記測定ピンの前記押圧部を磁力により吸着して保持する工程と、
前記測定ピン設置用治具の前記棹部の後部を把持して、前記測定ピンの前記支持部を対象面に施工された被覆材に、前記対象面に垂直に刺すことにより、前記測定ピンを前記対象面に設置する工程と、
を有する測定ピン設置方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁、天井等の対象面に施工された被覆材の厚さを計測するために用いる測定ピンを対象面に設置するための治具および方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建築物の壁や天井に断熱材を設ける方法として、主原料に発泡材を加えた発泡原液を作業者が対象面に吹き付けて、発泡固化させる方法が知られている。このような断熱材は、その厚さによって断熱効果が大きく左右されるため、均一な厚さにすることが求められ、厚さの誤差を0~20mm、厳しい場合には0~5mmに抑えることが求められる。吹き付け施工された断熱材の厚さの均一性は作業者の熟練度に負うところが大きい。そのため、従来から、吹き付け作業をしながら、発泡固化した断熱材の各所に針状の測定ゲージを刺して厚さを計測し、厚すぎる部位については余剰分を切削し、薄すぎる部位については追加する仕上げ処理が行われてきた。断熱材の厚さを確認する作業は、煩雑な作業であった。また、この厚さ確認作業では測定ゲージを刺した飛び飛びの位置での計測値しか得ることができず、十分な品質管理ができないという問題があった。
【0003】
これに対して、本出願人は、被覆材を施工後の対象面に、施工前の対象面からの距離が既知で同じである3点以上のマーカを設置し、被覆材の表面およびマーカを含む施工形状を3次元計測し、被覆材の表面とマーカに基づいて算出した仮想平面から、対象面の全域における被覆材の厚さを算出する、被覆材の厚さの計測方法を提案してきた(特許文献1~4)。特許文献2では、そのような計測方法に適したいくつかの測定ピンを提案した。特許文献2に記載された測定ピンは、具体的には、中心線に沿って延びる支持部と、支持部の頭部に該支持部と直交して設けられたプレート状の押圧部とを有する測定ピンで、その押圧部をマーカとするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/179336号
特開2020-143965号公報
特開2021-152497号公報
特開2021-152309号公報
特開平5-161424号公報
特開平5-227841号公報
特開平6-062664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~4に記載された厚さ計測方法によれば、施工した被覆材の厚さの分布を一度の計測で取得できるので、作業者の負担を大幅に軽減することができる。しかし、測定ピンの設置は依然として作業者が行う必要があった。特に、天井や壁の上部など手の届かない高所への測定ピンの設置は、脚立や可搬式作業台(立馬(登録商標)とも呼ばれる)などに乗って行う必要があり、これは、転落事故が頻発する危険な作業であった。
【0006】
本発明は、上記を考慮してなされたものであり、被覆材の厚さを計測するために用いる測定ピンを対象面に設置するにあたり、測定ピンを設置すべき場所が高所にあっても、脚立や可搬式作業台を用いることなく、測定ピンを容易に設置可能とする治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の測定ピン設置用治具は、対象面に施工された被覆材の厚さを計測するために用いる測定ピンを前記対象面に設置するための治具であって、棹部と、前記棹部の先端に設けられ、磁力によって前記測定ピンを保持可能な保持部とを有する。
【0008】
上記測定ピン設置用治具において、好ましくは、前記保持部は平面状の保持面を備え、前記測定ピンを前記保持面に吸着して保持する。これにより、測定ピン設置用治具の構造が単純になり、測定ピン設置用治具に測定ピンを保持させる作業が簡単になる。
【0009】
上記測定ピン設置用治具の保持部が平面状の保持面を備える場合、さらに好ましくは、前記保持部は、前記棹部と成す角度が異なる複数の前記保持面を備える。これにより、壁の上部などへ測定ピンを水平に、すなわち壁に対して垂直に刺して設置することが容易になる。
【0010】
上記いずれかの測定ピン設置用治具において、好ましくは、前記保持部は、接続角度を調節可能な接続部によって前記棹部に接続されている。あるいは、好ましくは、前記棹部は、連結角度を調節可能な連結部によって連結された複数の棒状部材からなる。これにより、壁の上部などへ測定ピンを水平に刺して設置することが容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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