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公開番号
2025112942
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007511
出願日
2024-01-22
発明の名称
粘着テープ
出願人
マクセル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250725BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】貼着時に物品を速やかに固定するために十分なタックと、物品を確実に固定するために十分な粘着力を示し、剥離時に被着物に糊残し難い粘着テープを提供すること。
【解決手段】基材と前記基材の上に形成された粘着剤層とを有する粘着テープであって、前記粘着剤層は、天然ゴム、架橋剤、粘着付与樹脂および軟化剤を含み、周波数1Hzで測定された150℃おける貯蔵弾性率G’が17,000Pa以上55,000Pa以下の範囲であり、前記架橋剤は、硫黄または硫黄供与剤を含む架橋剤であり、前記粘着テープは、SUS板に対する180°ピール粘着力が0.9N/10mm以上、傾斜角30度におけるタックが17以上である粘着テープ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と前記基材の上に形成された粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着剤層は、天然ゴム、架橋剤、粘着付与樹脂および軟化剤を含み、周波数1Hzで測定された150℃おける貯蔵弾性率G’が17,000Pa以上55,000Pa以下の範囲であり、
前記架橋剤は、硫黄または硫黄供与剤を含む架橋剤であり、
前記粘着テープは、SUS板に対する180°ピール粘着力が0.9N/10mm以上、傾斜角30度におけるタックが17以上である粘着テープ。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記架橋剤は、天然ゴム100質量部に対して0.85質量部以上2.8質量部以下の量で含まれる、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記粘着付与樹脂は、天然ゴム100質量部に対して80質量部以上175質量部以下の量で含まれる、請求項1又は2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着付与樹脂は、110℃以上140℃以下の軟化点および7.5以上8.4以下の溶解度パラメータ(SP値)を有する、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記軟化剤は、天然ゴム100質量部に対して36質量部以上44質量部以下の量で含まれる、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記粘着剤層の周波数1Hzで測定された150℃における貯蔵弾性率G’が20,000Pa以上52,000Pa以下の範囲である、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記硫黄供与剤は、チウラム系化合物である、請求項1に記載の粘着テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は粘着テープに関し、特に、可塑剤を含有する物品を仮固定する用途に使用される粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
映像作品の制作現場、コンサートホール、劇場および災害避難所等の一時的に利用される施設では、必要に応じて設備が施設される。設備の機能を維持し、利用者の安全を図るために、種々の装置および電力・情報通信用ケーブルが所定の位置に固定される。この場合、作業負担を軽く、短時間で、確実に固定する目的で、粘着テープを使用して、装置および電力・情報通信用ケーブルが床等に接着される。その後、施設の利用が終了した後は、設備が解体され、粘着テープが装置、電力・通信用ケーブルおよび床等から剥離される。上記粘着テープとしては、例えば、ゴム系粘着剤層を有する布基材の粘着テープが好適に用いられている。
【0003】
一般に、電力・情報通信用ケーブルはポリ塩化ビニル樹脂で被覆されている。ポリ塩化ビニル樹脂は、ジ(2-エチルヘキシル)フタレート、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジイソブチルフタレート、フタル酸ジイソノニル等のフタル酸エステル類やジブチルアジペート等のアジピン酸エステル類等の可塑剤を含んでいる。可塑剤を含む樹脂の表面に対し粘着テープを貼着した場合、粘着テープの粘着剤層に可塑剤が移行し、その可塑剤の溶媒和や潤滑作用等により粘着剤層のポリマー分子鎖の可動性が助長され、その結果、粘着剤層の凝集力が低下し、粘着テープ剥離時に粘着剤層の一部が樹脂の表面に残存し、樹脂の表面が汚染される等の問題点を有する。
【0004】
特許文献1には、多層粘着剤層が形成された粘着テープにおいて、露出粘着剤層が、窒素含有塩基性アクリル系モノマーを特定の割合で(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーと共重合したアクリル系共重合体を主体とする粘着剤からなることを特徴とするアクリル系粘着テープが記載されている。特許文献1のアクリル系粘着テープは、初期粘着力と凝集力のいずれも充分な値を示し、両者が調和して可塑化塩化ビニル樹脂に対する可塑剤等の移行のない優れた接着性能を示すものとされている。
【0005】
特許文献2には、天然ゴム、スチレン-ブタジエン共重合ゴムおよびポリイソブチレンを含有するベースポリマーに対して、粘着付与樹脂、チウラム系化合物等を含有せしめてなるマスキングテープ用感圧接着剤組成物が記載されている。自動車のバンパーや外板等の塗り分け塗装に際し、各種のマスキングテープが使用されているが、マスキングテープには、粘着性、耐熱性、テープ剥離面に粘着剤が残留しないこと、マスキング部の塗膜の見切りラインが鮮明に出せること等の性能が要求される。特許文献2のマスキングテープ用感圧接着剤組成物は、塗装マスキングの見切り性に優れ、かつ、感圧接着剤の残留(貼り跡)の無いマスキングテープを提供できるものとされている。
【0006】
特許文献3には、天然ゴムと架橋剤と粘着付与樹脂と架橋調整剤を含む粘着組成物であり、該粘着組成物の硬化後の損失正接の極小温度が78.7℃以上で極小値が0.20以下であり、かつ該損失正接の極大温度が25.0℃以下で極大値が1.15以下であることを特徴とする粘着組成物が記載されている。特許文献3の粘着組成物は、ゴム系粘着剤を使用し、物品の製造・組立段階や輸送段階において高温や高温多湿環境にさらされても再剥離後の被着体の汚染が少なく、優れた粘着力を有するために細幅でも十分に物品の仮固定が可能である仮固定用粘着テープを提供できるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平8-311414号公報
特開平6-87978号公報
国際公開第2022/208814号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の粘着テープは、貼着時に物品を速やかに固定するためのタックと、物品を確実に固定するための粘着力と、剥離時に被着物に糊残し難い性能を並立することに未だ改善の余地があり、特に、可塑剤を含む樹脂の表面に対し粘着テープを貼着した場合、剥離時に粘着剤層の一部が樹脂の表面に残存する問題を未だ有している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下の態様を提供する。
本発明の粘着テープの第1の形態は、
基材と前記基材の上に形成された粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着剤層は、天然ゴム、架橋剤、粘着付与樹脂および軟化剤を含み、周波数1Hzで測定された150℃における貯蔵弾性率G’が17,000Pa以上55,000Pa以下、好ましくは20,000Pa以上52,000Pa以下、より好ましくは23,000Pa以上42,000Pa以下、更に好ましくは27,000Pa以上40,000Pa以下であり、
前記架橋剤は、硫黄または硫黄供与剤を含む架橋剤であり、
前記粘着テープは、SUS板に対する180°ピール粘着力が0.9N/10mm以上、好ましくは1.3N/10mm以上7.7N/10mm以下、より好ましくは1.7N/10mm以上6.0N/10mm以下、更に好ましくは2.9N/10mm以上4.0N/10mm以下、傾斜角30度におけるタックが17以上、好ましくは18以上24以下、より好ましくは20以上23以下である粘着テープである。
【0010】
本発明の粘着テープの第2の形態は、
前記架橋剤が天然ゴム100質量部に対して0.85質量部以上2.8質量部以下、好ましくは1.4質量部以上2.7質量部以下、更に好ましくは1.6質量部以上2.2質量部以下の量で含まれる、第1の形態の粘着テープである。
(【0011】以降は省略されています)
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