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公開番号
2025087564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2024079547
出願日
2024-05-15
発明の名称
泡生成・供給装置およびこれを備えたハンマー系作業システム
出願人
FSテクニカル株式会社
代理人
弁理士法人真菱国際特許事務所
主分類
B05C
11/10 20060101AFI20250603BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】泡の生成個所から供給先に至る泡の流路において、圧力損失を極力抑えることができる泡生成・供給装置を提供する。
【解決手段】泡原液Rを貯留すると共に泡原液Rに吹き込まれたエアーにより泡Bを生成する原液タンク6と、エアーチューブ8を介して、原液タンク6にエアーを供給するエアー供給機構7と、原液タンク6と防塵カバー4とを接続する泡送りホース9と、を備え、原液タンク6は、上端部で泡送りホース9の上流端に連通すると共に下端部を泡原液Rに浸漬したパイプ状の泡生成部34と、上流端をエアーチューブ8に連通した状態で泡生成部34に挿入され、泡生成部34内の泡原液Rにエアーを吹き込むチューブ状のエアー吹込み部35と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
泡原液にエアーを吹き込んで泡を生成しながら供給先に連続的に送る泡生成・供給装置であって、
前記泡原液を貯留すると共に前記泡原液に吹き込まれたエアーにより泡を生成する原液タンクと、エアーチューブを介して、前記原液タンクに前記エアーを供給するエアー供給機構と、前記原液タンクと前記供給先とを接続する泡送りホースと、を備え、
前記原液タンクは、
上端部で前記泡送りホースの上流端に連通すると共に下端部を前記泡原液に浸漬したパイプ状の泡生成部と、
上流端を前記エアーチューブに連通した状態で前記泡生成部に挿入され、前記泡生成部内の前記泡原液にエアーを吹き込むチューブ状のエアー吹込み部と、を有していることを特徴とする泡生成・供給装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記原液タンクは、
前記泡原液を貯留すると共に上部に注入口を有するタンク本体と、
前記注入口を開閉す蓋状部材と、を更に有し、
前記泡生成部および前記エアー吹込み部は、前記蓋状部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の泡生成・供給装置。
【請求項3】
前記泡生成部は、下端部に前記泡原液の流入孔を形成した底板部を有し、
前記エアー吹込み部は、前記エアーチューブに連通する吹込みチューブと、前記吹込みチューブの下流端に設けられ側方に向かってエアーを吹き出す発泡ノズルと、を有していることを特徴とする請求項2に記載の泡生成・供給装置。
【請求項4】
前記蓋状部材は、
前記注入口を開閉すると共に前記泡生成部および前記エアー吹込み部が取り付けられた蓋本体と、
前記蓋本体の上側に連結された手持ち部と、を有していることを特徴とする請求項2に記載の泡生成・供給装置。
【請求項5】
前記蓋本体には、前記泡生成部に連通すると共に前記エアー吹込み部の上流部が臨む本体内泡流路と、前記本体内泡流路と外部とを結び前記エアー吹込み部の上流端部が貫通且つ固定される貫通固定孔とが設けられ、
前記手持ち部には、前記泡送りホースの上流端が接続されるホース接続口と、前記本体内泡流路と前記ホース接続口とを連通する手持ち部内泡流路とが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の泡生成・供給装置。
【請求項6】
前記エアーチューブに、エアーの流量を調整する流量調整弁を介設したことを特徴とする請求項1に記載の泡生成・供給装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の泡生成・供給装置と、
穴あけ、ハツリおよび目荒らしのいずれかの作業動作を実施する先端工具が着脱自在に装着されるハンマー系電動工具と、
前記ハンマー系電動工具に取り付けられ、前記作業動作の動作ポイントおよび装着した前記先端工具を覆う防塵カバーと、を備え、
前記泡生成・供給装置で生成した泡の前記供給先が前記防塵カバーであることを特徴とするハンマー系作業システム。
【請求項8】
前記防塵カバーの先端部には、内部に充填した泡を外部に逃がす1以上の切欠き開口が形成され、
前記1以上の切欠き開口の総開口面積が、前記泡送りホースの断面積よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載のハンマー系作業システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡原液にエアーを吹き込んで泡を生成しながら供給先に連続的に送る泡生成・供給装置およびこれを備えたハンマー系作業システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置として、粉塵抑制に好適な泡を起泡するための発泡装置が知られている(特許文献1参照)。
この発泡装置は、起泡剤と空気を混合して泡状物を発生させる発泡容器と、発泡容器に起泡剤を供給する起泡剤供給手段と、発泡容器に空気を供給する空気供給手段と、泡状物の粘性を高めると同時に大きさを微細にするために発泡容器内を加圧する加圧手段と、発泡容器で発生した泡状物を外部に供給する泡状物供給手段と、を備えている。
起泡剤供給手段は、起泡剤タンクと、起泡剤タンク内の起泡剤を発泡容器に供給するポンプと、これらと発泡容器とを接続する供給管とで構成されている。空気供給手段は、泡の粘性を高めると同時に大きさを微細化するものであり、圧縮空気を発泡容器に供給するエアーコンプレッサと、これと発泡容器の下部とを接続する供給管とで構成されている。加圧手段は、ポンプ、エアーコンプレッサ、後述する発泡ホースおよび散布ノズルで構成されている。泡状物供給手段は、発泡容器の上部に接続した発泡ホースと、この先端に接続した散布ノズルとで構成されている。
起泡剤タンク内の起泡剤をポンプで発泡容器に送り込む一方、発泡容器に下部からエアーコンプレッサで送気する。これにより、発泡容器内の起泡剤が発砲して泡が発生する。また、発泡容器をわずかに加圧することにより、泡が加圧されて高粘性化すると共に微細化する。発泡した泡は、発泡容器の上部から発泡ホースおよび散布ノズルを介して外部に対し散布可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-165680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来の発泡装置では、発生容器から発泡ホースおよび散布ノズルを経て供給先に至る泡の流路において、圧力損失を調整すべくポンプやエアーコンプレッサ等の加圧手段を考慮するようにしている。すなわち、粘性の高い微細な泡は、圧縮流体でもあることから流路を流れるときの摩擦損失が大きいため、単純な液体と異なり、ポンプやエアーコンプレッサを出力アップして、圧力損失分を補うように構成されている。よって、装置構成が大型化および複雑化する問題があった。
また、泡の発生部と泡の供給先(大気開放部)との間で圧力差が大きくなるため、泡の大きさを適切にコントロールできなくなる問題があった。
【0005】
本発明は、泡の生成個所から供給先に至る泡の流路において、圧力損失を極力抑えることができる泡生成・供給装置およびこれを備えたハンマー系作業システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の泡生成・供給装置は、泡原液にエアーを吹き込んで泡を生成しながら供給先に連続的に送る泡生成・供給装置であって、泡原液を貯留すると共に泡原液に吹き込まれたエアーにより泡を生成する原液タンクと、エアーチューブを介して、原液タンクにエアーを供給するエアー供給機構と、原液タンクと供給先とを接続する泡送りホースと、を備え、原液タンクは、上端部で泡送りホースの上流端に連通すると共に下端部を泡原液に浸漬したパイプ状の泡生成部と、上流端をエアーチューブに連通した状態で泡生成部に挿入され、泡生成部内の泡原液にエアーを吹き込むチューブ状のエアー吹込み部と、を有していることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、エアー供給機構により原液タンクにエアーが供給されると、供給されたエアーは、エアー吹込み部を介して、下端部を泡原液に浸漬した泡生成部内において泡原液に吹き込まれ泡を生成する。生成された泡は、エアーの送液作用により泡生成部(原液タンク)から泡送りホースを通って供給先に連続的に送り込まれる。
この場合、パイプ状の泡生成部の中で泡が生成され、且つ生成された泡がこれに連通する泡送りホースを介して供給先に送り込まれる。すなわち、泡の生成から泡送りに至る泡の送り流路において、断面積の変化を極力少なくすることができる。これにより、粘性が高く且つ圧縮流体である泡の流路内送りにおいて、流路摩擦損失(圧力損失)極力抑制することができる。単純に、広い断面積の原液タンク内で生成した泡を狭い断面積の泡送りホースに送り込むときの圧力降下(圧力損失)は極端に大きくなるが、狭い断面積の中で泡を発生させる本件の構成は、圧力損失を十分に抑制することができる。
したがって、エアー供給機構を出力アップする等しなくても、生成した泡を円滑且つ連続的に供給先に送ることができる。しかも、この泡送りにおいて圧力変動が少ないため、泡の大きさを容易に制御することができる。
【0008】
この場合、原液タンクは、泡原液を貯留すると共に上部に注入口を有するタンク本体と、注入口を開閉す蓋状部材と、を更に有し、泡生成部およびエアー吹込み部は、蓋状部材に取り付けられていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、泡生成部およびエアー吹込み部が蓋状部材に取り付けられているため、蓋状部材を外してタンク本体に泡原液を注入するときに、泡生成部およびエアー吹込み部が邪魔になることがない。また、泡生成部およびエアー吹込み部のメンテナンス等を簡単に行うことができる。
【0010】
この場合、泡生成部は、下端部に泡原液の流入孔を形成した底板部を有し、エアー吹込み部は、エアーチューブに連通する吹込みチューブと、吹込みチューブの下流端に設けられ側方に向かってエアーを吹き出す発泡ノズルと、を有していることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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