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公開番号2025090089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205088
出願日2023-12-05
発明の名称画像処理装置
出願人京セラドキュメントソリューションズ株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/10 20060101AFI20250610BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 スペクトラム拡散に起因してアナログフロントエンドの自動黒補正値が変動しても、画像データにおけるスペクトラム拡散に起因する濃度変動を適切に抑制する。
【解決手段】 アナログフロントエンド21は、自動黒補正において、各自動黒補正周期におけるイメージセンサーのOBP領域の出力値の平均値と所定の基準値との差分を導出し、その差分に基づく黒補正値で次の自動黒補正周期における黒補正を行う。そして、データ処理部22は、(a)、照明の消灯時の基準板読取値に基づいて、スペクトラム変調の変調周期分の濃度変動成分を導出し、濃度変動成分に基づいて画像データの補正を行い、(b)自動黒補正周期ごとに、スペクトラム拡散に起因する黒補正値の変動分を相殺するオフセット値で濃度変動成分を補正する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
原稿または基準板の画像を検出するイメージセンサーと、
前記原稿または前記基準板に光を照射する照明と、
基準クロックを所定変調周期のスペクトラム拡散で変調したSSクロックを生成するSSCG回路と、
前記SSクロックから生成されるサンプリングクロックで、前記イメージセンサーの出力信号をサンプルホールドしてサンプリングデータを生成するアナログフロントエンドと、
前記サンプリングデータを画像データに変換するチャンネル合成回路と、
前記SSクロックに基づいて生成された画素クロックで前記画像データを処理するデータ処理部とを備え、
前記アナログフロントエンドは、自動黒補正を行い、前記自動黒補正において、各自動黒補正周期におけるイメージセンサーのOBP領域の出力値の平均値と所定の基準値との差分を導出し、前記差分に基づく黒補正値で次の自動黒補正周期における黒補正を行い、
前記データ処理部は、(a)、前記照明の消灯時の基準板読取値に基づいて、前記スペクトラム変調の変調周期分の濃度変動成分を導出し、前記濃度変動成分に基づいて前記画像データの補正を行い、(b)前記自動黒補正周期ごとに、前記スペクトラム拡散に起因する前記黒補正値の変動分を相殺するオフセット値で前記濃度変動成分を補正すること、
を特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記アナログフロントエンドは、所定のオフセット設定期間において、前記黒補正値を所定値に固定して前記黒補正値を行い、
前記データ処理部は、(a)前記オフセット設定期間における前記基準板読取値に基づいて前記スペクトラム変調に起因する副走査方向変動周期を特定し、(b)前記基準板読取値の各ラインの濃度ピーク値の変動に基づいて前記自動黒補正周期を特定し、(c)前記副走査方向変動周期と前記自動黒補正周期との位相差に対応して、前記オフセット値を設定すること、
を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記データ処理部は、前記自動黒補正周期における前記濃度変動成分の平均値に基づいて前記オフセット値を導出することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ある画像処理装置は、不要輻射を抑制するために、スペクトラム拡散クロックジェネレーター(SSCG)を使用しており、スペクトラム拡散に起因するライン画像データにノイズが発生し画質が低下するため、そのノイズ成分を抽出し、そのノイズ成分の値に基づいて、ノイズ成分が抑制されるように画素データの補正を行っている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
具体的には、当該画像処理装置は、(a)アナログフロントエンドで、スペクトラム拡散で変調されたサンプリングクロックで、イメージセンサーの出力信号をサンプルホールドしてサンプリングデータを生成し、(b)チャンネル合成回路で、そのサンプリングデータを画像データに変換する。そして、当該画像処理装置は、(a)ラインごとに、照明の消灯時の基準板読取値(画像データ)および照明の点灯時の基準板読取値(画像データ)と、黒基準データおよび白基準データとの差分からライン濃度変動成分を導出し、(b)ライン濃度変動成分を白基準データと黒基準データとの差分で除算することでライン濃度変動成分を補正し、(c)所定複数ラインにおける補正後のライン濃度変動成分の平均を導出し、(d)その平均に対して白基準データと前記黒基準データとの差分を乗算することで、画像データの補正値を生成し、(e)その補正値に基づいて画像データを補正している。これにより、照明の不均一な配光の影響を受けずに主走査方向における濃度変動成分の分布が特定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-125823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アナログフロントエンドで自動黒補正が行われる場合、各自動黒補正周期におけるイメージセンサーのOBP(Optical Black Pixel)領域の出力値の平均値と基準値との差分が導出され、その差分で、次の自動黒補正周期における黒補正が行われる。
【0006】
そのため、OBP領域の出力値も上述のスペクトラム拡散に起因して変動するため、スペクトラム拡散の変調周期と自動黒補正周期とが同一ではない場合、スペクトラム拡散に起因して、自動黒補正周期ごとに、OBP領域の出力値の平均値が変動してしまう。
【0007】
図4は、イメージセンサーの水平同期信号の周期とスペクトラム拡散の変調周期の逓倍とが1画素クロックずれている場合に得られるOBP領域の出力値および原稿読取領域の画像データの濃度分布を説明する図である。図5は、イメージセンサーの水平同期信号の周期とスペクトラム拡散の変調周期の逓倍とが2画素クロックずれている場合に得られるOBP領域の出力値および原稿読取領域の画像データの濃度分布を説明する図である。
【0008】
例えば図4および図5に示すように、自動黒補正周期は、アナログフロントエンドで設定されているライン数であるため固定であるが、スペクトラム拡散の変調周期に応じて、変調周期の逓倍とイメージセンサーの水平同期信号の周期の逓倍とが一致するまでの期間は変動する。
【0009】
そのため、各自動黒補正周期におけるOBP領域の出力値の平均値は、スペクトラム拡散の変調周期や、変調周期と自動黒補正周期との位相差に応じて、変動してしまう。
【0010】
図6は、自動黒補正に起因するSS成分データの変動について説明する図である。上述のように、スペクトラム拡散に起因して、自動黒補正周期ごとにOBP領域の出力値の平均値が変動してしまう。それに伴って、スペクトラム拡散に起因して自動黒補正の補正値が変動することで、SS成分データの導出に使用する画像データ(読取値)も変動してしまい、SS成分データも例えば図6に示すように変動してしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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