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公開番号2025073622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184559
出願日2023-10-27
発明の名称映像伝送システム
出願人日本放送協会
代理人個人
主分類H04L 1/22 20060101AFI20250502BHJP(電気通信技術)
要約【課題】FPUを用いて映像信号を無線伝送する際に、基地局側にて発生した受信エラーを修正することで、映像伝送の安定性を向上させる。
【解決手段】端末側伝送装置2-1のFPU21は、映像を含むIP信号を、FPU回線4を介して送信し、モバイル通信端末22-1は、同一の映像を含むIP信号を、モバイル通信回線5を介して送信する。基地局側伝送装置3-1は、これらのIP信号を受信し、FPU側バッファ32及びモバイル側バッファ34にそれぞれ格納する。基地局側伝送装置3-1の受信機35は、FPU側バッファ32及びモバイル側バッファ34からIP信号をそれぞれ入力し、FPU側バッファ32からのIP信号に欠落が無い限り、当該IP信号を映像圧縮復号部36に出力して圧縮復号させる。一方、受信機35は、当該IP信号に欠落がある場合、モバイル側バッファ34からのIP信号を映像圧縮復号部36に出力して圧縮復号させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
端末側伝送装置に備えたFPU(Field Pickup Unit:可搬型無線伝送装置)から基地局側伝送装置へ映像を無線伝送する映像伝送システムにおいて、
前記端末側伝送装置は、
カメラ映像を入力すると共に、前記基地局側伝送装置から送信されたダウンリンク信号に含まれる制御信号を入力し、前記制御信号に基づき、前記カメラ映像に圧縮符号化を行ってTS信号を生成し、前記TS信号をIP信号に変換し、2系統の同一パケットからなる前記IP信号を、第1のIP信号及び第2のIP信号として出力する端末側送受信部と、
前記端末側送受信部により出力された前記第1のIP信号を入力し、前記第1のIP信号を含む第1のアップリンク信号を生成し、前記第1のアップリンク信号を、無線回線を介して前記基地局側伝送装置へ送信する前記FPUと、
前記端末側送受信部により出力された前記第2のIP信号を入力し、前記第2のIP信号を含む第2のアップリンク信号を生成し、前記第2のアップリンク信号を、モバイル通信の無線回線を介して前記基地局側伝送装置へ送信し、前記基地局側伝送装置から前記モバイル通信の無線回線を介して、前記制御信号を含む前記ダウンリンク信号を受信するモバイル通信端末と、を備え、
前記基地局側伝送装置は、
前記FPUから前記無線回線を介して、前記第1のアップリンク信号を受信し、前記第1のアップリンク信号に含まれる前記第1のIP信号をFPU側バッファに格納するFPU受信部と、
前記モバイル通信端末から前記モバイル通信の無線回線を介して、前記第2のアップリンク信号を受信し、前記第2のアップリンク信号に含まれる前記第2のIP信号をモバイル側バッファに格納し、前記制御信号を含む前記ダウンリンク信号を生成し、前記ダウンリンク信号を、前記モバイル通信の無線回線を介して前記モバイル通信端末へ送信するモバイル送受信部と、
前記FPU側バッファから前記第1のIP信号を入力すると共に、前記モバイル側バッファから前記第2のIP信号を入力し、前記第1のIP信号について欠落の有無を判定し、
前記欠落がないと判定した場合、前記FPU側バッファから入力した前記第1のIP信号を出力し、前記欠落があると判定した場合、前記欠落を補完するための前記モバイル側バッファから入力した前記第2のIP信号を出力する受信機と、
前記受信機により出力された前記第1のIP信号または前記第2のIP信号に含まれる映像に、前記端末側送受信部による前記圧縮符号化に対応する圧縮復号を行い、放送本線の映像を生成して出力する映像圧縮復号部と、を備えたことを特徴とする映像伝送システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の映像伝送システムにおいて、
前記基地局側伝送装置に備えた前記FPU側バッファは、
前記第1のIP信号がパケット単位に格納され、バッファ時間t
b
が経過したときに、パケット単位の前記第1のIP信号を出力し、
前記基地局側伝送装置に備えた前記モバイル側バッファは、
前記第2のIP信号がパケット単位に格納され、バッファ時間t
mb
が経過したときに、パケット単位の前記第2のIP信号を出力し、
前記基地局側伝送装置に備えた前記受信機は、
前記FPU側バッファから入力した前記第1のIP信号及び前記モバイル側バッファから入力した前記第2のIP信号について、同一パケットを入力したときの時刻の差を示す到達遅延時間PDを測定し、
前記到達遅延時間PDが0でない場合、前記到達遅延時間PDに基づいて、前記同一パケットの入力が早い方のIP信号を特定し、当該早い方のIP信号が格納される前記FPU側バッファの前記バッファ時間t
b
または前記モバイル側バッファの前記バッファ時間t
mb
のいずれか一方に、前記到達遅延時間PDを加算することで、前記バッファ時間t
b
または前記バッファ時間t
mb
を更新し、
前記到達遅延時間PDが0である場合、前記第1のIP信号を出力するか、または前記第2のIP信号を出力する、ことを特徴とする映像伝送システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の映像伝送システムにおいて、
前記端末側伝送装置は、さらにモバイル処理部を備え、
前記基地局側伝送装置に備えた前記モバイル送受信部は、
前記第2のアップリンク信号に含まれる前記第2のIP信号について欠落の有無を判定し、前記欠落がないと判定した場合、前記第2のIP信号を前記モバイル側バッファに格納し、前記欠落があると判定した場合、再送要求を含む前記ダウンリンク信号を生成し、前記ダウンリンク信号を前記モバイル通信端末へ送信し、
前記端末側伝送装置に備えた前記モバイル通信端末は、
前記モバイル送受信部から前記ダウンリンク信号を受信し、前記ダウンリンク信号に含まれる前記再送要求を前記モバイル処理部に出力し、
前記端末側伝送装置に備えた前記モバイル処理部は、
前記端末側送受信部により出力された前記第2のIP信号を入力し、前記第2のIP信号を再送用バッファに格納し、
前記モバイル通信端末から前記再送要求を入力していない場合、入力した前記第2のIP信号を前記モバイル通信端末に出力し、
前記モバイル通信端末から前記再送要求を入力した場合、前記再送用バッファから前記第2のIP信号を入力し、当該第2のIP信号を前記モバイル通信端末に出力し、
前記端末側伝送装置に備えた前記モバイル通信端末は、
前記モバイル処理部から前記第2のIP信号を入力し、前記第2のアップリンク信号を生成して前記基地局側伝送装置へ送信する、ことを特徴とする映像伝送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端末側のFPU(Field Pickup Unit:可搬型無線伝送装置)から基地局側へ映像信号を無線伝送する映像伝送システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、番組制作ではSDI(Serial Digital Interface)信号が広く用いられている。SDIは、片方向伝送、固定ビットレート及び従属同期を実現するビデオ信号伝送規格であり、SD信号から8K信号まで規格化されている。
【0003】
SDIは、高精細な映像信号を安定に伝送することができるというメリットがある一方で、ケーブル敷設が必要となるため、特にスポーツ中継等ではケーブル敷設に多くの時間を割いている。
【0004】
また、映像信号を無線伝送する装置として、FPU(Field Pickup Unit:可搬型無線伝送装置)が広く用いられている(例えば、非特許文献1を参照)。このFPUは、カメラと一体化したワイヤレスカメラとして番組制作の現場で多用されている。特に、FPUの伝送周波数にミリ波を適用することにより、大容量伝送が可能となり、従来は困難であった4Kまたは8Kの映像信号の無線伝送が可能となっている。
【0005】
FPUの伝送周波数には制限があり、その業務用機材にも限りがあるため、FPUを用いることで全ての映像伝送システムを無線化するものではなく、一部の映像伝送システムを無線化するのが一般的である。このため、ケーブルの敷設作業が完全に不要になるわけではない。
【0006】
一方で、ケーブル敷設、並びにワイヤレスカメラの周波数及び機材数の制限を受けることなく、カメラの映像信号を無線伝送する方法として、無線公衆網回線を用いるものが知られている。
【0007】
カメラの映像信号を無線伝送する装置は既に市販化されており、報道番組の中継現場から放送局への伝送等に用いられている。このような装置を報道番組以外のスポーツ等の中継番組に用いることで、ワイヤレス化を実現することができる。
【0008】
無線公衆網回線の一つとして、第5世代移動通信システムが知られている。この第5世代移動通信システムには、地域ニーズ及び個別ニーズに応じて様々な主体が利用可能なローカル5Gと呼ばれるものがある。
【0009】
ローカル5Gは、複信方式としてTDD(Time Division Duplex:時分割複信)を用いており、上り伝送(ここではカメラ側(端末側)から基地局側への伝送:アップリンク)及び下り伝送(ここでは基地局側からカメラ側への伝送:ダウンリンク)に関して、互いの伝送レートがトレードオフの関係となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
山岸、松崎、島崎、山里、中川、岡部、居相、“ミリ波8Kワイヤレスカメラの研究開発について”、映像情報メディア学会技術報告、BCT2022-55、Vol.46、No.30
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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