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公開番号
2025090230
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205341
出願日
2023-12-05
発明の名称
半導体装置
出願人
ミネベアパワーデバイス株式会社
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250610BHJP()
要約
【課題】
縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETにおいて、チャネル密度を上げるためにトレンチピッチを縮小した場合でも、閾値電圧の低下やばらつきを抑制する。
【解決手段】
半導体装置1が、平面視したとき第1の方向に長手方向を有し第2の方向に短手方向を有し第2の方向に複数配列された複数のトレンチ2と、複数のトレンチ2で区切られたフィン構造を含む第1導電型のソース領域3と、複数のトレンチ2で区切られたフィン構造の第2導電型のチャネル領域5と、第2導電型のボディ領域9と、を有し、チャネル領域5はボディ領域9に接続されているとともに、チャネル領域5には縦方向にチャネル電流が流れ、チャネル領域5は、ソース領域3の下面に接する第1チャネル領域5Aと、第1チャネル領域5Aよりも下方に配置された第2チャネル領域5Bとを有し、第1チャネル領域5Aは、第2チャネル領域5Bよりも第2導電型の不純物濃度が高い。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
平面視したとき第1の方向に長手方向を有し第2の方向に短手方向を有し前記第2の方向に複数配列された複数のトレンチと、
少なくとも一部が前記複数のトレンチで区切られたフィン構造となっている領域を含む第1導電型のソース領域と、
前記ソース領域の下面に接し、前記複数のトレンチで区切られたフィン構造の第2導電型のチャネル領域と、
前記トレンチの内部に配置されたゲート絶縁膜と、
少なくとも一部が前記トレンチの内部に配置された領域を含むゲート電極と、
前記チャネル領域の下方に配置された第1導電型のJFET領域と、
前記JFET領域の側方に配置された第2導電型のボディ領域と、を有し、
前記複数のトレンチの底面の前記第1の方向の端部は、前記ボディ領域の中に配置され、
前記チャネル領域は前記ボディ領域に接続されているとともに、前記チャネル領域には縦方向にチャネル電流が流れ、
前記チャネル領域は、前記ソース領域の下面に接する第1チャネル領域と、前記第1チャネル領域よりも下方に配置された第2チャネル領域とを有し、前記第1チャネル領域は、前記第2チャネル領域よりも第2導電型の不純物濃度が高いことを特徴とする半導体装置。
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【請求項2】
請求項1において、
前記第1チャネル領域の第2導電型の不純物濃度と、前記第1チャネル領域の前記第2の方向の寸法は、前記ゲート電極に所定の閾値電圧が印加されたときでも前記第1チャネル領域を間に挟む2つの前記ゲート電極から伸びた空乏層が前記第1チャネル領域の内部でつながらない値に設定されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1チャネル領域の第2導電型の不純物濃度が、5×10
17
cm
-3
以上、2×10
18
cm
-3
以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記第1チャネル領域の前記第2の方向の寸法が、0.2um以上、0.6um以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記第1チャネル領域の第2導電型の不純物濃度のピーク深さは、前記ソース領域と前記第1チャネル領域との接合位置よりも深いことを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
請求項1において、
前記ボディ領域は、前記チャネル領域の側方に配置された第1ボディ領域と、前記チャネル領域の下面よりも深い位置に配置された第2ボディ領域とを有し、前記第1ボディ領域は、前記第2ボディ領域よりも第2導電型の不純物濃度が低いことを特徴とする半導体装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記第1ボディ領域の第2導電型の不純物濃度は、前記第2チャネル領域の第2導電型の不純物濃度と等しいかそれより低いことを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
請求項1において、
前記JFET領域の下方に配置された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域の下方に配置され前記ドリフト領域よりも不純物濃度が高い第1導電型のドレイン領域と、を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項9】
請求項1において、
前記トレンチの内部に配置された前記ゲート電極は、前記トレンチの外部で互いに接続されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項10】
請求項1において、
前記第1導電型はn型であり、前記第2導電型はp型であることを特徴とする半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
トレンチ型のMOSFETの一種として、縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETが提案されている。
【0003】
図7は、従来の縦チャネルフィン構造のトレンチMOSFETの構造を模式的に説明する斜視図である。なお、図7では、ゲート電極、ゲート絶縁膜、層間絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極は図示を省略している。
【0004】
図7に示す従来の半導体装置1は、平面視したとき第1の方向に長手方向を有し第2の方向に短手方向を有し第2の方向に複数配列された複数のトレンチ2を有している。なお、図7の手前の断面における点線で示したトレンチ2は、他の構成要素とトレンチ2との位置関係を説明するために仮想的にトレンチ2に対応する位置を示したものである。
【0005】
第1導電型のソース領域3は、少なくとも一部が複数のトレンチ2で区切られたフィン構造となっている領域を含んでいる。ソース領域3の下面には、ソース領域3に接して、複数のトレンチ2で区切られたフィン構造の第2導電型のチャネル領域5が形成されている。チャネル領域5の下方には、第1導電型のJFET領域8が形成されており、JFET領域8の側方には第2導電型のボディ領域9が形成されている。チャネル領域5は、ボディ領域9に接続されている。JFET領域8の下方には、第1導電型のドリフト領域10が形成されており、ドリフト領域10の下方には第1導電型のドレイン領域11が形成されている。
【0006】
そして、図7に示す従来の半導体装置1は、トレンチ2の内部に配置されたゲート絶縁膜と、少なくとも一部がトレンチ2の内部に配置された領域を含むゲート電極とを有し、チャネル領域5には縦方向(深さ方向)にチャネル電流が流れる。なお、トレンチ2の内部に埋め込まれたゲート電極は、トレンチ2の外部で互いに接続されている。
【0007】
なお、このような技術に関連する特許文献としては、例えば特許文献1があり、各構成要素の名称や細部の構造は異なるが、特許文献1の段落0048~0052、図3、図14~図18には、先ほど説明した図7に類似する構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2004-207289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図7に示す従来の半導体装置1の構造によれば、トレンチピッチを縮小してチャネル密度を上げることでチャネルの数を増やすことができるので、半導体チップ全体で見たときのオン抵抗を低減することができる。
【0010】
しかしながら、図7に示した従来の半導体装置1では、チャネル密度を上げるためにトレンチピッチを縮小してチャネル領域5の第2の方向の寸法(Fin幅WF)を小さくしていくと、チャネル領域5を間に挟む2つのゲート電極から伸びた空乏層がチャネル領域5の内部でつながってしまい、閾値電圧(Vth)が意図していた閾値電圧(Vth)(空乏層がチャネル領域5の内部でつながらないときの閾値電圧(Vth))よりも低下してしまうという課題がある。また、そのような場合には、製造上のばらつきでFin幅WFがばらつくと、閾値電圧(Vth)がばらつくという課題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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