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公開番号2025080069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193071
出願日2023-11-13
発明の名称半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人あい特許事務所
主分類H10D 30/66 20250101AFI20250516BHJP()
要約【課題】トレンチ分離構造の近傍の結晶欠陥を抑制できる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置、主面3を有するチップ2と、チップ2の主面3に形成された形成された分離トレンチ61、分離トレンチ61に形成された分離絶縁膜62および分離絶縁膜62を介して分離トレンチ61に埋設された分離電極63を含み、主面3に区画領域6を区画するトレンチ分離構造60と、分離絶縁膜62と一体的に形成され、分離トレンチ61から主面3に沿う水平方向に引き出されたフィールド絶縁層95とを含み、フィールド絶縁層95は、トレンチ分離構造60の縁部に沿って分離絶縁膜62と一体をなす縁部絶縁層8と、縁部絶縁層8からトレンチ分離構造60の反対側に向かって水平方向に沿って選択的に延出し、トレンチ分離構造60の縁部に沿う長さ方向に間隔を空けて配列され、互いの先端部303が分離されている複数の延出絶縁層9とを含む。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
主面を有するチップと、
前記チップの前記主面に形成された形成された分離トレンチ、前記分離トレンチに形成された分離絶縁膜および前記分離絶縁膜を介して前記分離トレンチに埋設された分離電極を含み、前記主面に区画領域を区画するトレンチ分離構造と、
前記分離絶縁膜と一体的に形成され、前記分離トレンチから前記主面に沿う水平方向に引き出されたフィールド絶縁層とを含み、
前記フィールド絶縁層は、前記トレンチ分離構造の縁部に沿って前記分離絶縁膜と一体をなす縁部絶縁層と、前記縁部絶縁層から前記トレンチ分離構造の反対側に向かって前記水平方向に沿って選択的に延出し、前記トレンチ分離構造の縁部に沿う長さ方向に間隔を空けて配列され、互いの先端部が分離されている複数の延出絶縁層とを含む、半導体装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記延出絶縁層は、前記縁部絶縁層よりも薄く形成されており、
前記延出絶縁層の上面と前記縁部絶縁層の上面との間に段差が形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記延出絶縁層の下面および前記縁部絶縁層の下面は、前記チップの前記主面に接する一体な平坦面を形成している、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記縁部絶縁層は、前記水平方向において前記複数の延出絶縁層に連続し、相対的に高さが高い複数の高段部と、前記トレンチ分離構造の前記長さ方向において隣接する前記複数の高段部の間に形成され、前記高段部よりも相対的に高さが低い低段部とを含む段差構造を有している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記縁部絶縁層の前記高段部および前記延出絶縁層は、平面視において、前記トレンチ分離構造の前記長さ方向に交差する方向に延びる帯状に形成されている、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記縁部絶縁層は、前記トレンチ分離構造の前記長さ方向において一定の厚さを有し、
前記延出絶縁層は、前記トレンチ分離構造の前記長さ方向に沿って前記縁部絶縁層に連続的に接続されたベース部と、前記ベース部から前記水平方向に沿って間欠的に延出する延出部とを一体的に含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記縁部絶縁層は、前記分離絶縁膜から前記チップの前記主面に一体的に引き出されたベース絶縁層と、前記ベース絶縁層を被覆する被覆絶縁層とを含み、
前記延出絶縁層は、前記ベース絶縁層の端部から選択的に延出する前記被覆絶縁層の延長部により形成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記チップの前記主面において、前記フィールド絶縁層から露出した領域に形成されたシリサイド層を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記縁部絶縁層から前記トレンチ分離構造側に向かって前記水平方向に沿って選択的に延出し、前記分離電極の上面を被覆するキャップ絶縁層を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記延出絶縁層および前記キャップ絶縁層は、同じ厚さで形成されている、請求項9に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、特許文献1は、半導体層と、電気的に独立した複数の制御信号が個別的に入力されるように半導体層に電気的に独立して形成され、アクティブクランプ動作時のオン抵抗が通常動作時のオン抵抗とは異なるように個別的にオンオフ制御される絶縁ゲート型の複数のトランジスタとを含む、半導体装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-97649号公報 [概要] 本開示の一実施形態は、主面を有するチップと、前記チップの前記主面に形成された形成された分離トレンチ、前記分離トレンチに形成された分離絶縁膜および前記分離絶縁膜を介して前記分離トレンチに埋設された分離電極を含み、前記主面に区画領域を区画するトレンチ分離構造と、前記分離絶縁膜と一体的に形成され、前記分離トレンチから前記主面に沿う水平方向に引き出されたフィールド絶縁層とを含み、前記フィールド絶縁層は、前記トレンチ分離構造の縁部に沿って前記分離絶縁膜と一体をなす縁部絶縁層と、前記縁部絶縁層から前記トレンチ分離構造の反対側に向かって前記水平方向に沿って選択的に延出し、前記トレンチ分離構造の縁部に沿う長さ方向に間隔を空けて配列され、互いの先端部が分離されている複数の延出絶縁層とを含む半導体装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1は、本開示の一実施形態に係る半導体装置を示す模式的な平面図である。
図2は、図1に示すII-II線に沿う断面図である。
図3は、図1に示す半導体装置の電気的構成を示す概略回路図である。
図4は、出力トランジスタの構成を示す概略回路図である。
図5は、図1に示す出力領域を示す平面図である。
図6は、図5に示す出力領域の要部を示す拡大平面図である。
図7は、図5に示す出力領域の要部を示す拡大平面図である。
図8は、図5に示す出力領域の要部を示す拡大平面図である。
図9は、図5に示す出力領域の更なる要部を示す拡大平面図である。
図10は、図6に示す出力領域の要部を示す拡大斜視図である。
図11は、図6に示すXI-XI線に沿う断面図である。
図12は、図11の一点鎖線XIIで囲まれた領域の拡大図である。
図13は、図6に示すXIII-XIII線に沿う断面図である。
図14は、図13の一点鎖線XIVで囲まれた領域の拡大図である。
図15は、図6に示すXV-XV線に沿う断面図である。
図16は、図6に示すXVI-XVIXIV線に沿う断面図である。
図17は、図6に示すXVII-XVII線に沿う断面図である。
図18は、図6に示すXVIII-XVIII線に沿う断面図である。
図19Aは、前記半導体装置の製造工程の一部を説明するための図である。
図19Bは、図19Aの後の工程を示す図である。
図19Cは、図19Bの後の工程を示す図である。
図19Dは、図19Cの後の工程を示す図である。
図19Eは、図19Dの後の工程を示す図である。
図19Fは、図19Eの後の工程を示す図である。
図19Gは、図19Fの後の工程を示す図である。
図19Hは、図19Gの後の工程を示す図である。
図19Iは、図19Hの後の工程を示す図である。
図19Jは、図19Iの後の工程を示す図である。
図19Kは、図19Jの後の工程を示す図である。
図19Lは、図19Kの後の工程を示す図である。
図19Mは、図19Lの後の工程を示す図である。
図19Nは、図19Mの後の工程を示す図である。
図20は、保護絶縁層をパターニングするときに使用するマスクパターンを示す図である。
図21は、図1に示すロジック回路領域を示す平面図である。
図22は、図21のロジック回路領域の模式的な断面図である。
図23は、図22の領域XXIIIの拡大図である。
図24は、図1に示す増幅回路領域を示す平面図である。
図25は、図24に示すXXV-XXV線に沿う断面図である。
図26は、図24に示すXXVI-XXVI線に沿う断面図である。
図27は、図25の領域XXVIIの拡大図である。
図28は、フィールド絶縁層の第2形態例を示す斜視図である。
図29は、フィールド絶縁層の第3形態例を示す斜視図である。
図30は、フィールド絶縁層の第4形態例を示す斜視図である。
図31は、フィールド絶縁層の第5形態例を示す斜視図である。
【0005】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して、実施形態が詳細に説明される。添付図面は、模式図であり、厳密に図示されたものではなく、縮尺等は必ずしも一致しない。また、添付図面の間で対応する構造には同一の参照符号が付され、重複する説明は省略または簡略化される。説明が省略または簡略化された構造については、省略または簡略化される前になされた説明が適用される。
【0006】
比較対象(comparison target)が存する説明において「ほぼ(substantially)等しい」の文言が使用される場合、この文言は、比較対象の数値(形態)と等しい数値(形態)を含む他、比較対象の数値(形態)を基準とする±10%の範囲の数値誤差(形態誤差)も含む。実施形態では「第1」、「第2」、「第3」等の文言が使用されるが、これらは説明順序を明確にするために各構造の名称に付された記号であり、各構造の名称を限定する趣旨で付されていない。
【0007】
図1は、本開示の一実施形態に係る半導体装置1を示す平面図である。図2は、図1に示すII-II線に沿う断面図である。図1および図2を参照して、半導体装置1は、直方体形状に形成されたチップ2を含む。チップ2は、この形態(this embodiment)では、Si単結晶を含むSiチップである。
【0008】
チップ2は、ワイドバンドギャップ半導体の単結晶を含むワイドバンドギャップ半導体チップからなっていてもよい。ワイドバンドギャップ半導体は、Siのバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有する半導体である。GaN(窒化ガリウム)、SiC(炭化シリコン)、C(ダイアモンド)等が、ワイドバンドギャップ半導体として例示される。たとえば、チップ2は、SiC単結晶を含むSiCチップであってもよい。
【0009】
チップ2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに、第1主面3および第2主面4を接続する第1~第4側面5A~5Dを有している。第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向Zから見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状に形成されている。法線方向Zは、チップ2の厚さ方向でもある。
【0010】
第1主面3は、電子回路を構成する種々の回路構造物が形成された回路面である。第2主面4は、回路構造物を有さない非回路面である。第1側面5Aおよび第2側面5Bは、第1主面3に沿う第1方向Xに延び、第1方向Xに交差(具体的には直交)する第2方向Yに対向している。第3側面5Cおよび第4側面5Dは、第2方向Yに延び、第1方向Xに対向している。
(【0011】以降は省略されています)

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