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公開番号
2025085235
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023198958
出願日
2023-11-24
発明の名称
光検出素子
出願人
浜松ホトニクス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10F
30/225 20250101AFI20250529BHJP()
要約
【課題】量子効率を向上することができる光検出素子を提供する。
【解決手段】光検出素子1は、光が入射する光入射表面10aを有するアバランシェフォトダイオード10と、光入射表面10a上に形成され、表面プラズモン共鳴により光を回折させるプラズモン構造部20と、を備える。アバランシェフォトダイオード10は、p型の第1半導体領域15と、第1半導体領域15に対して光入射表面10aとは反対側に形成され、第1半導体領域15とpn接合を形成するn型の第2半導体領域16と、を有する。プラズモン構造部20は、第1半導体領域15上に配列された複数の単位構造体21を有する。複数の単位構造体21の各々は、光入射表面10aとは反対側の頂面21aと、光入射表面10aと向かい合う底面21bと、頂面21a及び底面21bに接続された側面21cと、を含む。複数の単位構造体21の各々の高さは、100nm以上250nm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光が入射する光入射表面を有するアバランシェフォトダイオードと、前記光入射表面上に形成され、表面プラズモン共鳴により前記光を回折させるプラズモン構造部と、を備え、
前記アバランシェフォトダイオードは、p型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域に対して前記光入射表面とは反対側に形成され、前記第1半導体領域とpn接合を形成するn型の第2半導体領域と、を有し、
前記プラズモン構造部は、前記第1半導体領域上に配列された複数の単位構造体を有し、
前記複数の単位構造体の各々は、前記光入射表面とは反対側の頂面と、前記光入射表面と向かい合う底面と、前記頂面及び前記底面に接続された側面と、を含み、
前記複数の単位構造体の各々の高さは、100nm以上250nm以下である、光検出素子。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記複数の単位構造体の各々の前記側面は、前記光入射表面と垂直に形成されており、
前記複数の単位構造体の各々の高さは、100nm以上150nm以下である、請求項1に記載の光検出素子。
【請求項3】
前記複数の単位構造体の各々の前記側面は、前記底面に近づくにつれて広がるように傾斜している、請求項1に記載の光検出素子。
【請求項4】
前記複数の単位構造体の各々の高さは、125nm以上250nm以下である、請求項3に記載の光検出素子。
【請求項5】
前記複数の単位構造体の各々において、前記頂面と前記側面とは、湾曲面を介して互いに接続されている、請求項1又は2に記載の光検出素子。
【請求項6】
前記プラズモン構造部と前記第1半導体領域との間には、二酸化シリコン層が形成されている、請求項1又は2に記載の光検出素子。
【請求項7】
前記プラズモン構造部と前記二酸化シリコン層との間には、金属材料からなる密着層が形成されている、請求項6に記載の光検出素子。
【請求項8】
前記アバランシェフォトダイオードには、前記光入射表面に垂直な方向から見た場合に前記第1半導体領域を囲むように、前記プラズモン構造部により回折された前記光を反射させるトレンチが形成されている、請求項1又は2に記載の光検出素子。
【請求項9】
前記光入射表面に垂直な方向から見た場合に、前記複数の単位構造体は、第1方向に沿って配列されており、前記複数の単位構造体の各々は、前記第1方向に垂直な第2方向に長尺な形状を有している、請求項1又は2に記載の光検出素子。
【請求項10】
前記プラズモン構造部は、2次回折光が前記光入射表面に垂直な方向に対して70°以上且つ90°よりも小さい角度で進行するように構成されている、請求項1又は2に記載の光検出素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光検出素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アバランシェ増倍を利用した固体撮像素子が記載されている。特許文献1には、固体撮像素子を構成するシリコン基板の表面に金属ナノ粒子を配置することで表面プラズモン共鳴を発生させることが記載されている(図23)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/038542号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、上述したような構造には量子効率の向上の観点において改善の余地があることを見出した。本発明は、量子効率を向上することができる光検出素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の光検出素子は、[1]「光が入射する光入射表面を有するアバランシェフォトダイオードと、前記光入射表面上に形成され、表面プラズモン共鳴により前記光を回折させるプラズモン構造部と、を備え、前記アバランシェフォトダイオードは、p型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域に対して前記光入射表面とは反対側に形成され、前記第1半導体領域とpn接合を形成するn型の第2半導体領域と、を有し、前記プラズモン構造部は、前記第1半導体領域上に配列された複数の単位構造体を有し、前記複数の単位構造体の各々は、前記光入射表面とは反対側の頂面と、前記光入射表面と向かい合う底面と、前記頂面及び前記底面に接続された側面と、を含み、前記複数の単位構造体の各々の高さは、100nm以上250nm以下である、光検出素子」である。
【0006】
この光検出素子では、アバランシェフォトダイオードが、p型の第1半導体領域と、第1半導体領域に対して光入射表面とは反対側に形成され、第1半導体領域とpn接合を形成するn型の第2半導体領域と、を有している。このようにp型の半導体領域がn型の半導体領域上に形成されたいわゆるPonN型の構成においては、p型の半導体領域における光吸収量が少なくなりやすい。この点、この光検出素子では、プラズモン構造部によって入射光を回折させることで、p型の第1半導体領域における光路長を増加させることができ、その結果、光吸収量を増加させて量子効率を向上することができる。また、この光検出素子では、プラズモン構造部を構成する各単位構造体が頂面、底面及び側面を有し、各単位構造体の高さが、100nm以上250nm以下となっている。これにより、プラズモン構造部において局在型表面プラズモン共鳴を生じさせることができ、入射光を好適に回折させることができる。その結果、光吸収量を増加させて量子効率を向上するとの上記作用効果を顕著に奏することができる。よって、この光検出素子によれば、量子効率を向上することができる。
【0007】
本発明の光検出素子は、[2]「前記複数の単位構造体の各々の前記側面は、前記光入射表面と垂直に形成されており、前記複数の単位構造体の各々の高さは、100nm以上150nm以下である、[1]に記載の光検出素子」であってもよい。この場合、側面が垂直に形成される場合において局在型表面プラズモン共鳴を生じさせることができ、入射光を好適に回折させることができる。
【0008】
本発明の光検出素子は、[3]「前記複数の単位構造体の各々の前記側面は、前記底面に近づくにつれて広がるように傾斜している、[1]に記載の光検出素子」であってもよい。この場合、表面プラズモン共鳴が生じる波長範囲を広くすることができる。また、例えば製造過程等において頂面と側面との間の境界部に形状不良等が生じた場合(例えば角部が欠けたり丸くなってしまった場合)、所望の機能が奏されなくなってしまう可能性があるが、側面が傾斜している場合、例えば側面が垂直に形成されている場合と比べて、そのような形状不良の影響を抑制することができる。
【0009】
本発明の光検出素子は、[4]「前記複数の単位構造体の各々の高さは、125nm以上250nm以下である、[3]に記載の光検出素子」であってもよい。この場合、側面が傾斜している場合において局在型表面プラズモン共鳴を生じさせることができ、入射光を好適に回折させることができる。
【0010】
本発明の光検出素子は、[5]「前記複数の単位構造体の各々において、前記頂面と前記側面とは、湾曲面を介して互いに接続されている、[1]~[4]のいずれかに記載の光検出素子」であってもよい。この場合、外力を受けた場合でもプラズモン構造部が壊れにくくなり、光検出素子の安定性を向上することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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