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公開番号2025091494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206699
出願日2023-12-07
発明の名称延伸棒摺動機構、中間金型、および金型装置
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 49/12 20060101AFI20250612BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】吹込コアに形成された貫通孔を摺動する延伸棒の動作をより安定化させる。
【解決手段】延伸棒摺動機構100は、吹込成形にて中間成形品であるプリフォームを延伸させる高圧の空気を先端部351から出力する延伸棒343と、延伸棒343に接合され、延伸棒343の軸方向に移動する延伸板342と、延伸板342の移動に伴い軸方向に移動する延伸棒343を誘導する貫通孔61が形成された吹込コア341と、延伸板342を延伸棒343の軸方向に貫通し、延伸棒343の軸方向に移動する延伸板342を誘導する誘導棒344とを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吹込成形にて中間成形品を延伸させる流体を先端部から出力する延伸棒と、
前記延伸棒に接合され、当該延伸棒の軸方向に移動する延伸板と、
前記延伸板の移動に伴い軸方向に移動する前記延伸棒を誘導する貫通孔が形成された吹込コア部と、
前記延伸板を前記延伸棒の軸方向に貫通し、当該延伸棒の軸方向に移動する当該延伸板を誘導する誘導部材と、
を有することを特徴とする、
延伸棒摺動機構。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記誘導部材は、両端が固定された円柱状の部材であることを特徴とする、
請求項1に記載の延伸棒摺動機構。
【請求項3】
前記貫通孔における前記延伸棒と前記吹込コア部との間には、予め定められた第1隙間が形成されており、
前記誘導部材が前記延伸板を貫通する部分には、当該誘導部材と当該延伸板との間に予め定められた第2隙間が形成されており、
前記延伸棒と前記延伸板との接合部には、遊びとなる第3隙間が形成されていることを特徴とする、
請求項1に記載の延伸棒摺動機構。
【請求項4】
前記第1隙間と前記第2隙間との各々が、前記第3隙間よりも小さいことを特徴とする、
請求項3に記載の延伸棒摺動機構。
【請求項5】
延伸棒摺動機構を有する中間金型であって、
前記延伸棒摺動機構は、
吹込成形にて中間成形品を延伸させる流体を先端部から出力する延伸棒と、
前記延伸棒に接合され、当該延伸棒の軸方向に移動する延伸板と、
前記延伸板の移動に伴い軸方向に移動する前記延伸棒を誘導する貫通孔が形成された吹込コア部と、
前記延伸板を前記延伸棒の軸方向に貫通し、当該延伸棒の軸方向に移動する当該延伸板を誘導する誘導部材と、
を有することを特徴とする、
中間金型。
【請求項6】
固定側金型と、延伸棒摺動機構を有する中間金型と、可動側金型とを備える金型装置であって、
前記中間金型の前記延伸棒摺動機構は、
吹込成形にて中間成形品を延伸させる流体を先端部から出力する延伸棒と、
前記延伸棒に接合され、当該延伸棒の軸方向に移動する延伸板と、
前記延伸板の移動に伴い軸方向に移動する前記延伸棒を誘導する貫通孔が形成された吹込コア部と、
前記延伸板を前記延伸棒の軸方向に貫通し、当該延伸棒の軸方向に移動する当該延伸板を誘導する誘導部材と、
を有することを特徴とする、
金型装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、延伸棒摺動機構、中間金型、および金型装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
インジェクション成形(射出成形)とブロー成形(吹込成形)とを2段階で行う成形の手法であるインジェクションブロー成形では、射出成形により中間成形品であるプリフォームを成形し、吹込成形によりプリフォームの内部に空気を吹き込み膨張させることで容器等の製品を成形する。インジェクションブロー成形のうち、吹込成形では、一端が延伸板に接合され、他端が吹込コアの貫通孔を貫通する延伸棒が、延伸板の移動とともに吹込コアの貫通孔を摺動し、プリフォーム内に先端部を突入させて空気を吹き込む(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許4425750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吹込コアの貫通孔は、軸方向に動作する延伸棒を誘導する。ただし、延伸板に対して何らかの力が加わり動作が不安定になると、延伸板に接合された延伸棒の動作も不安定になり、成形品の肉厚が不均一となる偏肉やゲートずれ等の原因となる「芯ずれ」を起こすことがある。さらに、吹込コアと延伸棒とが擦れて摩耗粉が発生したり、金型の齧りが発生したりすることがある。それゆえ、延伸板の動作および延伸棒の動作は、より安定的であることが望ましい。
本発明の目的は、吹込コアに形成された貫通孔を摺動する延伸棒の動作をより安定化させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、吹込成形にて中間成形品を延伸させる流体を先端部から出力する延伸棒と、前記延伸棒に接合され、当該延伸棒の軸方向に移動する延伸板と、前記延伸板の移動に伴い軸方向に移動する前記延伸棒を誘導する貫通孔が形成された吹込コア部と、前記延伸板を前記延伸棒の軸方向に貫通し、当該延伸棒の軸方向に移動する当該延伸板を誘導する誘導部材と、を有することを特徴とする、延伸棒摺動機構である。
ここで、前記誘導部材は、両端が固定された円柱状の部材であってもよい。
また、前記貫通孔における前記延伸棒と前記吹込コア部との間には、予め定められた第1隙間が形成されており、前記誘導部材が前記延伸板を貫通する部分には、当該誘導部材と当該延伸板との間に予め定められた第2隙間が形成されており、前記延伸棒と前記延伸板との接合部には、遊びとなる第3隙間が形成されていてもよい。
また、前記第1隙間と前記第2隙間との各々が、前記第3隙間よりも小さくしてもよい。
また、本発明は、延伸棒摺動機構を有する中間金型であって、前記延伸棒摺動機構が、吹込成形にて中間成形品を延伸させる流体を先端部から出力する延伸棒と、前記延伸棒に接合され、当該延伸棒の軸方向に移動する延伸板と、前記延伸板の移動に伴い軸方向に移動する前記延伸棒を誘導する貫通孔が形成された吹込コア部と、前記延伸板を前記延伸棒の軸方向に貫通し、当該延伸棒の軸方向に移動する当該延伸板を誘導する誘導部材と、を有することを特徴とする、中間金型である。
また、本発明は、固定側金型と、延伸棒摺動機構を有する中間金型と、可動側金型とを備える金型装置であって、前記中間金型の前記延伸棒摺動機構が、吹込成形にて中間成形品を延伸させる流体を先端部から出力する延伸棒と、前記延伸棒に接合され、当該延伸棒の軸方向に移動する延伸板と、前記延伸板の移動に伴い軸方向に移動する前記延伸棒を誘導する貫通孔が形成された吹込コア部と、前記延伸板を前記延伸棒の軸方向に貫通し、当該延伸棒の軸方向に移動する当該延伸板を誘導する誘導部材と、を有することを特徴とする、金型装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、吹込コアに形成された貫通口を摺動する延伸棒の動作をより安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施の形態にかかる延伸棒摺動機構が適用される中間金型を備える金型装置の一部の構成の例を示す図である。
延伸棒摺動機構の一部の構成の例を示す図である。
延伸棒摺動機構に形成される隙間の位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<金型装置の構成>
図1は、本実施の形態にかかる延伸棒摺動機構100が適用される中間金型12を備える金型装置10の一部の構成の例を示す図である。
図2は、延伸棒摺動機構100の一部の構成の例を示す図である。なお、図2は、上述の図1の破線で囲まれた領域500の拡大図である。
【0009】
図1に示す金型装置10は、インジェクションブロー成形を行う射出成形機を構成する金型装置である。インジェクションブロー成形とは、インジェクション成形(以下、「射出成形」と呼ぶ。)と、ブロー成形(以下、「吹込成形」と呼ぶ。)とを2段階で行う成形の手法のことをいう。インジェクションブロー成形では、射出成形により、中間成形品である不図示のプリフォームを成形し、吹込成形により、プリフォームの内部に高圧の空気を吹き込み膨張させることで、最終成形品である容器等を成形する。
【0010】
本実施の形態では、インジェクションブロー成形のうち吹込成形における、プリフォームの内部に高圧の空気を吹き込む手法として、高圧の空気を出力可能とする後述の延伸棒343をプリフォーム内に突出させる。延伸棒343をプリフォーム内に突出させる方向は、図1における図面左側から図面右側に向かう方向、延伸棒343の軸方向、かつ、金型装置の開閉方向となる。以下、プリフォーム内に延伸棒343を突出させる方向(図1の図面左右方向)を「軸方向」または「開閉方向」と呼ぶ。また、図1における図面左側を「開閉方向の第1側」と呼び、図1における図面右側を「開閉方向の第2側」と呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)

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