TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025091867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207389
出願日2023-12-08
発明の名称半導体装置
出願人ミネベアパワーデバイス株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類H10D 12/00 20250101AFI20250612BHJP()
要約【課題】 装置全体としての放熱性を高めつつ、IGBT領域のオン電圧の上昇も抑制することができる半導体装置を提供する。
【解決手段】 IGBT領域とダイオード領域を有するチップと、前記チップの上面とはんだを介して電気的に接続されるリードフレームと、前記チップの下面とはんだを介して電気的に接続される絶縁基板を具備する半導体装置であって、前記チップ内には、前記IGBT領域と前記ダイオード領域が交互に配置されており、前記リードフレームと前記はんだを介して電気的に接続される部位のIGBT領域のセル幅が、他の部位のIGBT領域のセル幅より広い半導体装置。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
IGBT領域とダイオード領域を有するチップと、
前記チップの上面とはんだを介して電気的に接続されるリードフレームと、
前記チップの下面とはんだを介して電気的に接続される絶縁基板を具備する半導体装置であって、
前記チップ内には、前記IGBT領域と前記ダイオード領域が交互に配置されており、
前記リードフレームと前記はんだを介して電気的に接続される部位のIGBT領域のセル幅が、他の部位のIGBT領域のセル幅より広いことを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
交互に配置された前記IGBT領域と前記ダイオード領域は外周領域に囲まれており、
前記外周領域の内側に前記IGBT領域と前記ダイオード領域を跨ぐゲートパッド領域が設けられていることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、
前記リードフレームと前記はんだを介して電気的に接続される部位のIGBT領域のセル幅が、同部位のダイオード領域のセル幅の略3倍であることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、
前記リードフレームと前記はんだを介して電気的に接続される部位のダイオード領域のセル幅は、他の部位のダイオード領域のセル幅より広いことを特徴とする半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、同一チップにIGBT領域とダイオード領域を搭載した半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
同一チップにIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)領域と、IGBT領域に対して逆並列に接続されたダイオード領域を搭載した逆導通IGBT(Reverse Conduction IGBT、以下「RC-IGBT」と称する)として、特許文献1の半導体装置が知られている。
【0003】
例えば、同文献の要約書には、「専用動作するIGBTセル領域とダイオードセル領域が半導体基板に隣接して交互に配置されてなる半導体装置(セミ混在型RC-IGBT)であって、高破壊耐量と低損失の長所を阻害することなく、IGBTセル領域のスナップバックが抑制可能な半導体装置を提供する。」なる課題の解決手段として「短冊形状の複数のIGBTセル領域と複数のダイオードセル領域とが、隣接して交互に配置されてなる半導体装置であって、前記複数のIGBTセル領域が、短冊形状の幅の狭い狭短冊幅領域10aと、狭短冊幅領域10aより幅の広い少なくとも1つの広短冊幅領域10bとで構成されてなり、前記複数のIGBTセル領域における裏面側の各第1領域1a,1bが、同じ層のP導電型で形成された架橋部領域5aで連結されている半導体装置100」が挙げられている。また、同文献の図1等でも、IGBTセル領域とダイオードセル領域が交互に配置され、IGBTセル領域として狭短冊幅領域10aと広短冊幅領域10bの2領域が存在する半導体装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-138069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では特に言及されていないが、RC-IGBTでは、IGBT領域の通電時に発生したジュール熱を隣接するダイオード領域に放熱することでIGBT領域を冷却しており、ダイオード領域の通電時に発生したジュール熱を隣接するIGBT領域に放熱することでダイオード領域を冷却している。従って、RC-IGBTでは、IGBT領域とダイオード領域の境界数を増やす等して両領域の境界面積を増やせば、一方の領域から他方の領域への放熱時の熱抵抗を小さくすることができ、RC-IGBT全体としての放熱性を高めることができる。
【0006】
ここで、RC-IGBTのIGBT領域では、コレクタとエミッタの間に正電圧が印加され、かつ、ゲート電圧がオンしている期間に、ドリフト層にキャリア(正孔)を蓄積してドリフト層抵抗を低減することで、オン電圧を低減している。
【0007】
しかしながら、RC-IGBTの放熱性を高めるためにIGBT領域とダイオード領域の境界面積を増やすと、IGBT領域の通電時にIGBT領域のドリフト層に蓄積したキャリアがダイオード領域のボディ層から排出されやすくなるとともに、IGBT領域のドリフト層に蓄積した電子がダイオード領域のカソード層から排出されやすくなる。その結果、IGBT領域とダイオード領域の境界ではIGBT領域のキャリア蓄積が不十分となり、ドリフト層抵抗が高くなることに伴い、IGBT領域のオン電圧も高くなるという問題が発生する。
【0008】
そこで、本発明は、装置全体としての放熱性を高めつつ、IGBT領域のオン電圧の上昇も抑制することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の半導体装置は、IGBT領域とダイオード領域を有するチップと、前記チップの上面とはんだを介して電気的に接続されるリードフレームと、前記チップの下面とはんだを介して電気的に接続される絶縁基板を具備し、前記チップ内には、前記IGBT領域と前記ダイオード領域が交互に配置されており、前記リードフレームと前記はんだを介して電気的に接続される部位のIGBT領域のセル幅が、他の部位のIGBT領域のセル幅より広い半導体装置とした。
【発明の効果】
【0010】
本発明の半導体装置によれば、装置全体としての放熱性を高めつつ、IGBT領域のオン電圧の上昇も抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社クラベ
感圧導電体
1か月前
学校法人東北学院
半導体装置
1か月前
東レ株式会社
太陽電池の製造方法
12日前
富士電機株式会社
半導体装置
26日前
個人
FIN TFT電極基板
1か月前
富士電機株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体発光装置
11日前
ローム株式会社
半導体装置
10日前
ローム株式会社
半導体装置
19日前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置
1か月前
株式会社村田製作所
電子部品
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
富士電機株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
1か月前
株式会社村田製作所
半導体装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
11日前
株式会社エレックス
発光装置の製造方法
10日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
1か月前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
17日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
16日前
株式会社エネコートテクノロジーズ
太陽電池
12日前
日亜化学工業株式会社
発光モジュール
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
23日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
26日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
11日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法
1か月前
ローム株式会社
MEMS温度センサ
1か月前
株式会社カネカ
ペロブスカイト薄膜太陽電池の製造方法
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
続きを見る