TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025091984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207585
出願日
2023-12-08
発明の名称
車両用ドアラッチ装置
出願人
三井金属アクト株式会社
代理人
弁理士法人三栄国際特許事務所
主分類
E05B
85/26 20140101AFI20250612BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】小型かつ軽量で、耐久性が高く、不確実係合状態時に、ドアを半開き判別可能位置に停止させる車両用ドアラッチ装置を提供する。
【解決手段】車体のストライカに噛合するラッチ(9)と、ラッチのハーフラッチ係合部(9b)およびフルラッチ係合部(9a)の各々に係合してラッチの回動を阻止する爪(14)を有するラチェット(10)と、ラチェットに当接して爪の解除方向への回動を阻止する抑えレバー(11)と、ラッチのハーフラッチ位置とオープン位置との間のサードラッチ位置において、ラッチに設けられたサード係合部(9c)に係合することにより、ラッチのサードラッチ位置からの回動を阻止するサードラッチレバー(12)を備えており、サードラッチレバーの回動軸(24)は、ラッチの回動軌跡の外側において、回動軌跡に近接した位置に設けられている車両用ドアラッチ装置。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用ドアに取り付けられるボディと、
前記ボディに所定角度回動可能に軸支され、前記車両用ドアの閉鎖時に車体側のストライカに噛合することにより、オープン位置からクローズ方向へ回動してハーフラッチ位置を経てフルラッチ位置に移動可能なラッチと、
前記ボディに所定角度回動可能に軸支され、前記ストライカに噛合している前記ラッチのハーフラッチ係合部およびフルラッチ係合部の各々に係合することにより前記ラッチのオープン方向への回動を阻止する爪を有するラチェットと、
前記ボディに所定角度回動可能に軸支され、前記爪が前記フルラッチ係合部又は前記ハーフラッチ係合部に係合しているとき、前記ラチェットに当接することにより、前記爪が前記ハーフラッチ係合部又は前記フルラッチ係合部から外れる解除方向への回動を阻止する抑えレバーと、
前記ボディに所定角度回動可能に軸支され、前記ラッチの前記ハーフラッチ位置と前記オープン位置との間のサードラッチ位置において、前記ラッチに設けられたサード係合部に係合することにより、前記ラッチの前記サードラッチ位置からオープン方向への回動を阻止可能なサードラッチレバーを備えている車両用ドアラッチ装置において、
前記ラッチ,前記ラチェット,前記抑えレバーおよび前記サードラッチレバーは、前記ボディ上の同じ平面上に設けられており、前記サードラッチレバーの回動軸は、前記ラッチの回動軌跡の外側において、前記回動軌跡に近接した位置に設けられていることを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記サードラッチレバーの軸心は、前記ラッチの軸心を通る垂直線に対して、前記ラッチのサード係合部側に配置されており、かつ前記ラッチの軸心を通る垂直線に対して、前記抑えレバーの軸心と反対側に配置されており、前記サードラッチレバーは、前記ラッチの軸心を通る水平線より下側において、前記ラッチのサード係合部に係合することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項3】
前記ラッチの軸心から前記サードラッチレバーの軸心までの距離dと、前記ラッチの回動軌跡の最外周円弧の半径rの比d/rは、1超~1.3以下の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項4】
前記サードラッチレバーは、前記ラッチのサード係合部に係合可能な爪部を有し、付勢部材の付勢力により、前記爪部が前記サード係合部の移動軌跡内に進入する待機位置に向けて付勢されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項5】
前記サードラッチレバーは、ドア解除操作レバーの解除作動に基づいて、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記待機位置から、前記爪部が前記サード係合部の移動軌跡外に退避する退避位置へ移動することを特徴とする請求項4に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項6】
前記ボディに所定角度回動可能に軸支され、枢軸を介して前記サードラッチレバーに連結されており、前記付勢部材の付勢力により、前記サードラッチレバーを前記サード係合部に係合させる方向に付勢する付勢レバーと、
前記ボディに所定角度回動可能に軸支され、前記付勢レバーに当接可能であり、ドア解除操作レバーの解除作動に基づいて回動することにより、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記付勢レバーを退避方向へ回動させることにより、前記サードラッチレバーを退避方向へ回動させる解除伝達レバーが、さらに設けられており、
前記付勢レバーおよび前記解除伝達レバーは、前記ボディ上において、前記ラッチ,前記ラチェット,前記抑えレバーおよび前記サードラッチレバーが配置された平面とは反対側の面上に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項7】
前記解除伝達レバーは、さらに、前記ラチェットおよび前記抑えレバーに当接可能であり、前記ドア解除操作レバーの解除作動に基づいて回動することにより、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記抑えレバーを、前記ラチェットの解除方向への回動を阻止するブロック位置から前記ラチェットの解除方向への回動を許可する許可方向へ回動させ、かつ前記ラチェットを、前記ラッチのハーフラッチ係合部又はフルラッチ係合部との係合位置から解除方向へ回動させることを特徴とする請求項6に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項8】
前記解除伝達レバーは、前記抑えレバーを、前記ブロック位置から前記許可方向へ移動させた後、前記ラチェットを、前記係合位置から前記解除方向へ移動させることを特徴とする請求項7に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項9】
前記付勢レバーおよび前記解除伝達レバーは、共通の軸により、前記ボディに各々所定角度回動可能に支持されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用ドアラッチ装置。
【請求項10】
前記サードラッチレバーの回動軸は、前記車両用ドアラッチ装置および前記車両用ドアを締結する締結部材を挿入するために前記ボディに設けられた孔に挿入される支持部材により構成されており、前記支持部材は、前記サードラッチレバーの回動軸としての機能と、前記車両用ドアラッチ装置および前記車両用ドアを締結する機能を兼用することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ドアラッチ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドアラッチ装置に関し、詳しくは、比較的小型かつ軽量で、耐久性が高く、不確実係合状態において、ラチェットの爪がラッチから外れてしまった場合でも、ドアをドア半開き判別可能位置に停止させることができる車両用ドアラッチ装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の車両用ドアラッチ装置には、車体に開閉可能に支持されるドアに固定されるボディ本体内に、ドア閉鎖時、車体側のストライカと噛合可能なラッチと、当該ラッチに係合することで、ラッチのオープン方向への回動を阻止すると共に、ラッチとストライカとの噛合状態を保持する第1ポールと、第1ポールに係合することにより、第1ポールのラッチから外れる方向への回動を阻止する第2ポールとが設けられているものがある。このタイプの車両用ドアラッチ装置では、ドアに設けたドアハンドル(アウトサイドハンドル又はインサイドハンドル)が開操作されると、第2ポールが第1ポールから外れると共に、第1ポールとラッチとの係合が解除されて、車体側に設けたウェザーストリップの反力により、ドアが開き方向へ若干押し出されて、ストライカとラッチとの噛合が解除されることで、ドアの開操作が可能になる。
【0003】
しかし、経年劣化等の影響によりウェザーストリップの反発力が極端に低下した場合や、駐車中、ドアの周縁とウェザーストリップとの間の隙間に入り込んだ水分が凍結して、ドアがウェザーストリップに貼り付いてしまった場合、ドアの閉鎖時、ドアハンドルが開操作されたにも係わらず、ドアがウェザーストリップの反力により押し出されず閉鎖位置に止まったままとなり、これが原因で、ラッチに対し、第1ポールが正規の位置まで確実に係合しない状態となる。この状態、すなわち不確実係合状態においては、ドアは外見上、全閉状態と殆んど同じ形態であるため、外見からは車両用ドアラッチ装置の状態を判別することは極めて困難である。
【0004】
そこで、特開2022-000554号(特許文献1)は、不確実係合状態が発生していたか否かを容易に判別できるようにした車両用ドアラッチ装置として、
ドアに取り付けられるボディと、
ボディに所定角度回動可能に支持され、ドアの閉鎖時に車体側のストライカに噛合することにより、オープン位置からクローズ方向へ回動してハーフラッチ位置を経てフルラッチ位置に移動可能なラッチと、
ボディに所定角度回動可能に支持され、ストライカに噛合しているラッチのハーフラッチ係合部およびフルラッチ係合部の各々に係合することによりラッチのオープン方向への回動を阻止する爪を有するラチェット(上記第1ポールに該当)と、
ボディに所定角度回動可能に支持され、爪がフルラッチ係合部又はハーフラッチ係合部に係合しているとき、ラチェットに当接することにより、爪がハーフラッチ係合部又はフルラッチ係合部から外れる解除方向への回動を阻止する抑えレバー(上記第2ポールに該当)と、
ボディに所定角度回動可能に支持され、ラッチのハーフラッチ位置とオープン位置との間のサードラッチ位置において、ラッチに設けられたサード係合部に係合することにより、ラッチのサードラッチ位置からオープン方向への回動を阻止可能なサードラッチレバーを備えた車両用ドアラッチ装置を提案している。
【0005】
特許文献1の装置では、不確実係合状態において、ラチェットの爪がラッチから外れてしまった場合、ラッチのサードラッチ位置において、サードラッチレバーが、ラッチに設けたサード係合部に係合することにより、ラッチのサードラッチ位置からそれ以上のオープン方向への回動を阻止して、ドアをドア半開き判別可能位置に停止させるので、乗員は車両用ドアラッチ装置に不確実係合状態が発生していたことを、ドアの状態の外見から判別することができる。
【0006】
しかし、特許文献1の装置では、サードラッチレバーの回動軸が、サードラッチレバーおよびラッチの係合位置から比較的遠い位置に配置されているため、サードラッチレバーのサイズが比較的大きく、装置の小型化が困難であるとか、装置の質量が増加するといった課題があった。さらに特許文献1の装置では、サードラッチレバーおよびラッチは、互いにボディ上の反対側の面に配置されているため、ラッチに対するサードラッチレバーの係合部位をオフセットさせる必要がある。そのため、レバー強度を確保するためにサードラッチレバーの板厚を大きくする必要があり、その点においても、サードラッチレバーのサイズが大型化してしまい、装置の小型化が困難であるとか、装置の質量が増加するという課題があった。
【0007】
特開2020-105695号(特許文献2)は、ポール(上記第1ポールに該当)が正規の係合位置に至る前の回転位置でラッチの回転を規制し、ブロックレバー(上記第2ポールに該当)が正規の規制位置に至る前の回転位置でポールの回転を規制する疑似ラッチ状態の発生を防止し得る車両用ドアロック装置として、
ラッチ、ポール、及びブロックレバーとともに、
ラッチの回動軌跡より車外側に支持軸が設けられ、車内側端部に、ラッチのハーフラッチ爪部と係合する係合凸部と、ブロックリフトレバーに対向する方向に延設されたハーフラッチアームを有するハーフラッチレバーと、
ブロックレバーと一体回転するようにブロックレバーに接続されるとともに、ブロックレバーの回転中心から径外方に向かって延設した第一延設アームを有するブロックリフトレバーを備えた車両用ドアロック装置であって、
ハーフラッチレバーのハーフラッチアームと、ブロックリフトレバーの第一延設アームは、それぞれの先端部分にて係合している車両用ドアロック装置を提案している。
【0008】
特許文献2の装置では、疑似ラッチ状態において、ラッチとポールとの係合が外れてしまった場合、ラッチが、ハーフラッチ位置にて、作動位置にあるハーフラッチアームに係合して回転規制されることにより、ハーフラッチ位置からのラッチのオープン方向への回動を阻止することができる。
【0009】
しかし、特許文献2の装置では、オープン状態から、ハーフラッチ状態を経て、フルラッチ状態に閉作動するとき、およびその逆の開作動するとき、ブロックリフトレバーを介してブロックレバーとハーフラッチレバーが連動するため、ハーフラッチレバーをブロックレバーに近接して配置することができず、装置の小型化が困難であるとか、装置の質量が増加するといった課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2022-000554号
特開2020-105695号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
リョービ株式会社
ヒンジ装置
1か月前
株式会社ニシムラ
ラッチ錠
9日前
株式会社SKB
引き戸装置
1か月前
リョービ株式会社
ドアクローザ
1か月前
美和ロック株式会社
ハンドル装置
14日前
マツ六株式会社
引戸用鎌錠
29日前
タキゲン製造株式会社
抜差し蝶番
13日前
株式会社ナスタ
荷物受取容器
2か月前
株式会社ナスタ
荷物受取容器
1か月前
株式会社アイシン
ドア支持装置
2か月前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
22日前
株式会社WEST inx
引戸用引手
6日前
マツ六株式会社
引戸の引手部材
1か月前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
2か月前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
2か月前
株式会社アイシン
障害物判定装置
1か月前
株式会社アイシン
開閉体制御装置
1か月前
株式会社アイシン
開閉体制御装置
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
車両用ドア
1か月前
株式会社アンセイ
ロック装置
1か月前
株式会社ユーシン
ドアハンドル装置
1か月前
株式会社ユーシン
ドアハンドル装置
1か月前
株式会社ユーシン
ドアハンドル装置
1か月前
株式会社ユーシン
ドアハンドル装置
1か月前
株式会社アイシン
制御システム
1か月前
株式会社オカムラ
間仕切
2か月前
株式会社アイシン
キーユニット
1か月前
タキゲン製造株式会社
掛け金
22日前
三和シヤッター工業株式会社
引き違い戸
1か月前
オムロン株式会社
電磁ロック装置
今日
三菱自動車工業株式会社
車両の開口部の開閉装置
2か月前
株式会社LIXIL
電気錠システム
2か月前
株式会社シブタニ
ロック装置
2か月前
株式会社ノムラテック
補助錠装置
2か月前
株式会社ノムラテック
補助錠装置
1か月前
マツ六株式会社
ラッチ錠
2か月前
続きを見る
他の特許を見る