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公開番号2025092583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025053220,2020570993
出願日2025-03-27,2020-12-03
発明の名称合わせガラス用中間膜及び合わせガラス
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人大阪フロント特許事務所
主分類C03C 27/12 20060101AFI20250612BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】オートクレーブによる高温及び高圧処理を行わなくても、合わせガラスの端部において発泡の発生を抑えることができ、かつ合わせガラスの透明性を高めることができる合わせガラス用中間膜を提供する。
【解決手段】本発明に係る合わせガラス用中間膜は、1層の構造又は2層以上の構造を有する合わせガラス用中間膜であり、厚みが200μm以上900μm以下である第1の層を備え、前記第1の層の厚みをTBμmとし、前記第1の層を切り出して得られる直径8mm及び厚みTBμmの試験サンプルBについて、特定の圧縮クリープ試験を行ったときに、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルBの厚みの変化量が、50μm以上325μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1層の構造又は2層以上の構造を有する合わせガラス用中間膜であり、
厚みが200μm以上900μm以下である第1の層を備え、
前記第1の層の厚みをT

μmとし、前記第1の層を切り出して得られる直径8mm及び厚みT

μmの試験サンプルBについて、下記の圧縮クリープ試験を行ったときに、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルBの厚みの変化量が、50μm以上325μm以下である、合わせガラス用中間膜。
圧縮クリープ試験:試験サンプルBに410gの荷重を加えた状態で、30℃から90℃まで6℃/分で昇温し、90℃で5分間保持する。圧縮クリープ試験を開始する前に30℃で30分間保持した直後の30℃での試験サンプルBの厚みと、圧縮クリープ試験終了時の90℃で5分間保持した直後の試験サンプルBの厚みとの差の絶対値を、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルBの厚みの変化量とする。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
1層の構造又は2層以上の構造を有する合わせガラス用中間膜であり、
第1の層を備え、
中間膜の厚みが80μm以上1600μm以下であり、
中間膜の厚みをT

μmとし、中間膜を切り出して得られる直径8mm及び厚みT

μmの試験サンプルCについて、下記の圧縮クリープ試験を行ったときに、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルCの厚みの変化量が、50μm以上325μm以下である、合わせガラス用中間膜。
圧縮クリープ試験:試験サンプルCに410gの荷重を加えた状態で、30℃から90℃まで6℃/分で昇温し、90℃で5分間保持する。圧縮クリープ試験開始時の30℃での試験サンプルCの厚みと、圧縮クリープ試験終了時の90℃で5分間保持した直後の試験サンプルCの厚みとの差の絶対値を、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルCの厚みの変化量とする。
【請求項3】
前記第1の層が、熱可塑性樹脂と、可塑剤とを含む、請求項1又は2に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項4】
前記第1の層に含まれる前記熱可塑性樹脂が、ポリビニルアセタール樹脂である、請求項3に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項5】
2層以上の構造を有し、
第2の層をさらに備え、
前記第1の層の第1の表面側に、前記第2の層が配置されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項6】
前記第1の層が、中間膜における表面層である、請求項1~5のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
【請求項7】
第1の合わせガラス部材と、
第2の合わせガラス部材と、
請求項1~6のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜とを備え、
前記第1の合わせガラス部材と前記第2の合わせガラス部材との間に、前記合わせガラス用中間膜が配置されている、合わせガラス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合わせガラスを得るために用いられる合わせガラス用中間膜に関する。また、本発明は、上記合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
合わせガラスは、外部衝撃を受けて破損してもガラスの破片の飛散量が少なく、安全性に優れている。このため、上記合わせガラスは、自動車、鉄道車両、航空機、船舶及び建築物等に広く使用されている。
【0003】
上記合わせガラスは、一般的に、2つのガラス板の間に合わせガラス用中間膜を挟み込んだ後、オートクレーブによる高温及び高圧処理を行い、中間膜とガラス板とを圧着させることにより製造されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-190947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
合わせガラス製造時のオートクレーブによる高温及び高圧処理は、例えば130℃以上及び1MPa以上の条件で行われる。しかしながら、オートクレーブによる高温及び高圧処理は、多額の設備投資が必要な工程であり、また、二酸化炭素の排出量が多い工程である。
【0006】
また、調光フィルム等の機能フィルムを備える中間膜では、オートクレーブによる高温及び高圧処理を行う際に、該機能フィルムが劣化することがある。
【0007】
一方、従来の中間膜を用いて、オートクレーブによる高温及び高圧処理を行わずに合わせガラスを製造すると、合わせガラスの端部において発泡が発生したり、合わせガラスの透明性が低下したりすることがある。
【0008】
本発明の目的は、オートクレーブによる高温及び高圧処理を行わなくても、合わせガラスの端部において発泡の発生を抑えることができ、かつ合わせガラスの透明性を高めることができる合わせガラス用中間膜を提供することである。また、本発明は、上記合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の広い局面によれば、1層の構造又は2層以上の構造を有する合わせガラス用中間膜であり、第1の層を備え、前記第1の層を切り出して得られる直径8mm及び厚み0.8mmの試験サンプルAについて、下記の圧縮クリープ試験を行ったときに、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルAの厚みの変化量が、50μm以上325μm以下である、合わせガラス用中間膜(本明細書において、「合わせガラス用中間膜」を「中間膜」と略記することがある)が提供される。
【0010】
圧縮クリープ試験:試験サンプルAに410gの荷重を加えた状態で、30℃から90℃まで6℃/分で昇温し、90℃で5分間保持する。圧縮クリープ試験を開始する前に30℃で5分間保持した直後の30℃での試験サンプルAの厚みと、圧縮クリープ試験終了時の90℃で5分間保持した直後の試験サンプルAの厚みとの差の絶対値を、圧縮クリープ試験前後での試験サンプルAの厚みの変化量とする。
(【0011】以降は省略されています)

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