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公開番号
2025100859
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2025071303,2021052569
出願日
2025-04-23,2021-03-26
発明の名称
ポリビニルアセタール樹脂粒子
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08F
16/38 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】添加量が多い場合でも有機溶剤に容易に溶解させることができ、かつ、添加時に粒子の浮きが生じにくく、樹脂成分の均一性に優れるポリビニルアセタール樹脂粒子を提供する。
【解決手段】ポリビニルアセタール樹脂を含有し、空隙率が30%以上、細孔半径7.5~0.075μmの空隙比率が90%以上であり、目開き250μmのJIS標準篩を通過する粒子の含有割合が10重量%以下、目開き2830μmのJIS標準篩を通過しない粒子の含有割合が10重量%以下、かつ、目開き2830μmのJIS標準篩を通過し、目開き1700μmのJIS標準篩を通過しない粒子の含有割合が45重量%以上である、ポリビニルアセタール樹脂粒子。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリビニルアセタール樹脂を含有し、
空隙率が30%以上、細孔半径7.5~0.075μmの空隙比率が90%以上であり、
目開き250μmのJIS標準篩を通過する粒子の含有割合が10重量%以下、
目開き2830μmのJIS標準篩を通過しない粒子の含有割合が10重量%以下、かつ、
目開き2830μmのJIS標準篩を通過し、目開き1700μmのJIS標準篩を通過しない粒子の含有割合が45重量%以上である、
ポリビニルアセタール樹脂粒子。
続きを表示(約 73 文字)
【請求項2】
前記ポリビニルアセタールの重合度が、200以上、10000以下である請求項1に記載のポリビニルアセタール樹脂粒子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機溶剤に容易に溶解させることができるポリビニルアセタール樹脂粒子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂は、強靱性、造膜性、粒子等の分散性、塗布面への接着性等に優れていることから、様々な用途で使用されている。
ポリビニルアセタール樹脂の用途の1つとしては、例えば、バインダー樹脂としてポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂が用いたスラリー組成物や導電ペーストが開示されている。
【0003】
これらの用途に用いられるポリビニルアセタール樹脂は、一般にメチルエチルケトン、トルエン、アルコール、これらの混合物等の有機溶剤に溶解された溶液として用いられる。
その際、溶剤への溶解が早いと作業性が向上する。ポリビニルアセタール樹脂粒子の表面積を上げると、溶剤との接触面積が上るために溶解性が向上すると思われるが、実際には溶剤の液面に乗ることになり、溶剤への溶解速度は遅い。
また、ポリビニルアセタール樹脂が有機溶剤に対する溶解性に劣るものであると、有機溶剤に溶解させた際に微量の未溶解物が生じ、粒子の分散性が低下する。
【0004】
特許文献1には、最小構成粒子(1次粒子)が平均粒径5μm以下のポリビニルアセタール樹脂粒子が開示されている。
また、特許文献2には、重合度が500以上のポリビニルアセタール樹脂からなり、60メッシュの篩を通過する粒子の含有割合が20重量%以下、かさ比重が0.20以下、かつ、平均粒子径が100~500μmであるポリビニルアセタール樹脂粒子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-38456号公報
特開2011-225842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2に開示されているポリビニルアセタール樹脂粒子でも、実際には有機溶剤に対する溶解性が不充分なものとなっており、特に樹脂添加量が多い場合の溶解性が低いものとなっている。また、平均粒子径を小さくするのみでは、添加時に粒子が浮きやすく、樹脂成分の均一性が低下することがある。
【0007】
本発明は、添加量が多い場合でも有機溶剤に容易に溶解させることができ、かつ、添加時に粒子の浮きが生じにくく、樹脂成分の均一性に優れるポリビニルアセタール樹脂粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ポリビニルアセタール樹脂を含有し、空隙率が30%以上、細孔半径7.5~0.075μmの空隙比率が90%以上であり、目開き250μmのJIS標準篩を通過する粒子の含有割合が10重量%以下、目開き2830μmのJIS標準篩を通過しない粒子の含有割合が10重量%以下、かつ、目開き2830μmのJIS標準篩を通過し、目開き1700μmのJIS標準篩を通過しない粒子の含有割合が45重量%以上である、ポリビニルアセタール樹脂粒子である。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者らは、特許文献1及び2に開示されているポリビニルアセタール樹脂粒子のように、粒子径やかさ比重を規定するのみでは、有機溶剤に対する溶解性が不充分となることを見出した。
そして、空隙率が低く、かつ、細孔半径の大きい空隙の割合が多く、所定のJIS標準篩を通過させた場合における通過・不通過粒子の割合を規定したポリビニルアセタール樹脂粒子は、添加量が多い場合でも有機溶剤に容易に溶解させることができることを見出した。また、溶解途中に粒子の溶剤含浸不良が生じにくく、樹脂成分の均一性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本発明のポリビニルアセタール樹脂粒子は、空隙率が30%以上である。上記空隙率の下限が30%であることで、有機溶剤に対する溶解性を高めることが可能となる。上記空隙率の好ましい下限は32%、より好ましい下限は35%である。また、上記空隙率の上限は特に限定されないが、40%であることが好ましい。
なお、本明細書において上記空隙率は、樹脂粒子の体積に占める細孔半径7.5~0.0038μmの空隙の容積を意味する。
上記空隙率は、例えば、ポロシメーター(Thermo Pascal 14B、Thermo Fisher Scientific.社製)を用い、水銀圧入法で測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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