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公開番号
2025093507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209199
出願日
2023-12-12
発明の名称
環状ゴム製品の製造方法
出願人
三菱電線工業株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
B29C
43/42 20060101AFI20250617BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】アンダーカット部を有する環状ゴム製品を、中子を用いない金型にて成形する方法を提供する。
【解決手段】上金型12と下金型13によって形成したキャビティ20の横断面形状を、90°回転した無アンダーカット形状Xとして、一次加硫し、その後、固定治具に、取出した一次加硫した半製品を保持しつつ二次加硫する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ラジアル外方向(R
0
)及びラジアル内方向(Ri )に深いアンダーカット部(8)を有する環状ゴム製品の製造方法に於て、
上金型(12)と下金型(13)によって形成されるキャビティ(20)の横断面形状を、所定角度だけ回転させた無アンダーカット形状(X)として、一次加硫を行い、
その後、取出した上記一次加硫済み半製品(21)を、上記所定角度だけ逆回転したアンダーカット形状(Y)として、固定治具(25)に保持しつつ、二次加硫を行うことを、
特徴とする環状ゴム製品の製造方法。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
ラジアル外方向(R
0
)とラジアル内方向(Ri )のいずれか一方にのみ、アンダーカット部(8)を有する環状ゴム製品の製造方法に於て、
上金型(12)と下金型(13)によって形成されるキャビティ(20)の横断面形状を、所定角度だけ回転させた無アンダーカット形状(X)として、一次加硫を行い、
その後、取出した上記一次加硫済み半製品(21)を、上記所定角度だけ逆回転したアンダーカット形状(Y)として、固定治具(25)に保持しつつ、二次加硫を行うことを、
特徴とする環状ゴム製品の製造方法。
【請求項3】
ラジアル内周面(2)とラジアル外周面(3)の少なくとも一方には、所定ピッチをもって、周方向(C)に有底小孔(4)又は小突出子(5)が、配設された環状ゴム製品の製造方法に於て、
上金型(12)と下金型(13)によって形成されるキャビティ(20)の横断面形状を、約90°回転させた横倒形状(X
90
)として、一次加硫を行い、
その後、取出した一次加硫済み半製品(21)を、約90°だけ逆回転させた姿勢にて、固定治具(25)に保持しつつ、二次加硫を行うことを、
特徴とする環状ゴム製品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、環状ゴム製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
図17に於て、Oリング31の製造方法及び金型を示し、上型32と下型33の間に、生ゴム(予備成形)をセットし、次に、プレス機を用いて、上型32と下型33を閉じる。温度と圧力を加えて、所定時間、プレスし、その後、上型32を矢印Uのように上昇させて(型を用いて)製品としてのOリング31を、取出す。
また、図18は、十分に大きなアール(半径)Rのアンダーカット34,35を有するXリング36の製造方法と金型を示す。上型32と下型33の割面37を上下にずらすことによって、Xリング36に、アンダーカット34,35が存在していても、無理矢理にXリング(製品)36を取出すことができる(“無理抜き方法”とも呼ばれる)。
【0003】
しかしながら、図19に示すように、深いアンダーカット38,39を有するシール材(環状ゴム製品)40の場合には、(上述した)図18に示す無理抜き方法によって、取出すことは困難である。
そこで、従来、上金型と一体に昇降する中子を設けて、(深いアンダーカットを有する)ゴム成形品を、中子と共に取出す金型及び方法が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭56-98420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1記載の金型構造は、微妙な、かつ、複雑な作動を行う必要があって、故障し易く、耐久性等についても実用上問題がある。
そこで、図20に例示したように、内側中子41及び外側中子42を付設する必要がある。さらに、アンダーカット39が一層深い場合には、図21に示したように、(図20の)外側中子42を2分割して、半円弧状中子半体42A,42Aを組合せる構造とせねばならない。矢印R
42
,R
42
は、シール材40の外周側アンダーカット39から、半円弧状中子半体42A, 42Aを抜き去る方向を示している。
【0006】
図20と図21に於て、シール材等の環状ゴム製品40が、深いアンダーカット38,39を有している場合には、次のような問題があった。即ち、
(i) 内側中子41と外側中子42を必要とすると共に成形金型が、複雑な構造となる問題。
(ii) 内側中子41と外側中子42の(上型32・下型33内への)セットが面倒であるという問題。
(iii) 成形後の環状ゴム製品40の金型からの取出しが面倒で時間が掛る等の問題。
以上のような問題 (i)(ii)(iii) が、従来、存在していた。
さらに、大型プレス機を使用する必要のある内径 400mm以上のゴム製品では、装置上、中子が使用できない構造になっているので、上述のように深いアンダーカット38,39を有する大径ゴム製品は、従来、製造が至難乃至不可能であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、ラジアル外方向及びラジアル内方向に深いアンダーカット部を有する環状ゴム製品の製造方法に於て;上金型と下金型によって形成されるキャビティの横断面形状を、所定角度だけ回転させた無アンダーカット形状として、一次加硫を行い;その後、取出した上記一次加硫済み半製品を、上記所定角度だけ逆回転したアンダーカット形状として、固定治具に保持しつつ、二次加硫を行う。
【0008】
また、ラジアル外方向とラジアル内方向のいずれか一方にのみ、アンダーカット部を有する環状ゴム製品の製造方法に於て;上金型と下金型によって形成されるキャビティの横断面形状を、所定角度だけ回転させた無アンダーカット形状として、一次加硫を行い;その後、取出した上記一次加硫済み半製品を、上記所定角度だけ逆回転したアンダーカット形状として、固定治具に保持しつつ、二次加硫を行う。
【0009】
また、ラジアル内周面とラジアル外周面の少なくとも一方には、所定ピッチをもって、周方向に有底小孔又は小突出子が、配設された環状ゴム製品の製造方法に於て;上金型と下金型によって形成されるキャビティの横断面形状を、約90°回転させた横倒形状として、一次加硫を行い;その後、取出した一次加硫済み半製品を、約90°だけ逆回転させた姿勢にて、固定治具に保持しつつ、二次加硫を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る製造方法によれば、ラジアル方向に深いアンダーカット部を有している環状ゴム製品を、簡易な構造の金型と固定治具によって、容易に、かつ、能率的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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