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公開番号2025093564
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209293
出願日2023-12-12
発明の名称表示制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01R 31/3828 20190101AFI20250617BHJP(測定;試験)
要約【課題】バッテリの正確な残量を表示することができる技術を提供すること。
【解決手段】少なくとも一つのプロセッサを備える表示制御装置であって、プロセッサは、車両に搭載されるバッテリの充電状態を示すSOCを推定し、バッテリに流れる電流を累積加算することで、電流の電流積算値を演算し、SOCを基に算出した表示用第1SOCをバッテリの残量として車両の表示器に表示し、SOCに対するバッテリの開放電圧の特性における特定領域内で電流積算値が特定の閾値を超えたとき、電流積算値が閾値を超えた後に推定されるSOCから特定の補正量を減じることで当該SOCを補正し、補正後のSOCを基に算出した表示用第2SOCを表示器に表示させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備える表示制御装置であって、
前記プロセッサは、
車両に搭載されるバッテリの充電状態を示すSOCを推定し、
前記バッテリに流れる電流を累積加算することで、前記電流の電流積算値を演算し、
前記SOCを基に算出した表示用第1SOCを前記バッテリの残量として前記車両の表示器に表示し、
前記SOCに対する前記バッテリの開放電圧の特性における特定領域内で前記電流積算値が特定の閾値を超えたとき、前記電流積算値が前記閾値を超えた後に推定される前記SOCから特定の補正量を減じることで当該SOCを補正し、補正後のSOCを基に算出した表示用第2SOCを前記表示器に表示させる、表示制御装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記電流積算値が特定の閾値を超えた後、前記電流積算値が増加するに従い前記補正量を増加させる、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記SOCに対する前記バッテリの開放電圧の特性は、前記SOCに対する前記開放電圧の変化率が特定の値より大きく前記SOCが0%の場合を含む第1領域と、前記変化率が前記特定の値より大きく前記SOCが100%の場合を含む第2領域と、前記変化率が前記特定の値より小さく前記第1領域と前記第2領域との間の領域である第3領域とを含む場合、
前記プロセッサは、
前記特定領域を前記第3領域として、当該第3領域内で演算された前記電流積算値が前記閾値を超えたとき、前記電流積算値が前記閾値を超えた後に推定される前記SOCから前記補正量を減じることで当該SOCを補正し、前記表示用第2SOCを前記表示器に表示させる、請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、推定される前記SOCが前記第1領域にある場合、又は、推定される前記SOCが前記第2領域にある場合、前記電流積算値をリセットする、請求項3に記載の表示制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バッテリの残容量を表示器に表示する装置が開示されている。当該装置は、バッテリの充放電電流を検出し、充放電電流の積算値に基づきバッテリの積算残容量であるSOC(State Of Charge)を推定し、バッテリの電圧が所定値以上または所定値以下になると、SOCを上限値または下限値にリセットし、かつ補正量を更新し、補正後の表示・制御用SOCを表示器に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-328154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バッテリの種類によってはSOC-OCV(Open Circuit Voltage)特性の特定領域で検出されるバッテリの電圧変動が僅かである。そのような領域では、電圧からSOCを推定することが困難であり、誤差の積算しやすい電流の積算値からSOCを推定する必要がある。上記の従来技術では電流積算誤差を低減させる方法が示されているが、特定領域で連続的に使用された場合は、SOCを正確に補正することができない場合があり得る。従って、表示器に表示されるバッテリの残量が実際のバッテリの残量よりも大きく表示され得る。つまり補正後の表示用SOCが実際のバッテリのSOCよりも大きくなり得るため、ドライバが把握している車両の巡航可能距離と、実際の車両の巡航可能距離が大きく乖離し得る。このように従来技術では、バッテリの種類に関わらずバッテリの残量をドライバに適切に表示する上で改善の余地がある。
【0005】
本開示は、バッテリの残量を過大にドライバに表示することを防ぐ技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、少なくとも一つのプロセッサを備える表示制御装置であって、前記プロセッサは、車両に搭載されるバッテリの充電状態を示すSOCを推定し、前記バッテリに流れる電流を累積加算することで、前記電流の電流積算値を演算し、前記SOCを基に算出した表示用第1SOCを前記バッテリの残量として前記車両の表示器に表示し、前記SOCに対する前記バッテリの開放電圧の特性における特定領域内で前記電流積算値が特定の閾値を超えたとき、前記電流積算値が前記閾値を超えた後に推定される前記SOCから特定の補正量を減じることで当該SOCを補正し、補正後のSOCを基に算出した表示用第2SOCを前記表示器に表示させる、表示制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、バッテリの残量を適切に表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は本開示の実施形態に係る表示制御システムの構成図である。
図2は本開示の実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成図である。
図3は表示制御装置の機能ブロック図である。
図4はSOC-OCV特性の一例を示す図である。
図5は表示制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図6は表示制御装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一態様について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において用いられる図面は、何れも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
【0010】
図1は本開示の実施形態に係る表示制御システムの構成図である。表示制御システム100は、車両200及びサーバ300を含んでよい。車両200及びサーバ300は、通信ネットワーク400を介して、互いに通信可能に構成されている。車両200と通信ネットワーク400との間の通信は、無線により行われてよい。サーバ300と通信ネットワーク400との間の通信は、有線又は無線で行われてよい。車両200は、走行用の電力を蓄えるバッテリ240と走行用の主電動機であるモータ260とを動力源とする電動車両(Battery Electric Vehicle:BEV)と解釈してよい。なお、車両200は、BEVに限定されず、走行用のバッテリ240を備えるハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle:HEV)、プラグインハイブリッド自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle:PHEV)などを含み得る。
(【0011】以降は省略されています)

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