TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025092436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2024203151
出願日2024-11-21
発明の名称積層基板
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 21/64 20060101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】蛍光の増強特性に優れる積層基板を提供する。
【解決手段】積層基板は、互いに対向する一対の主面を有する板状の基板と、基板の一方の主面上に、一方の主面と平行な方向に互いに離間して配置された複数の金属系粒子と、各金属系粒子の表面を覆う保護層と、を備え、複数の金属系粒子は以下(1)及び(2)の少なくとも一方を満たし、保護層の表面形状は、金属系粒子の表面形状に追従している。
(1)複数の金属系粒子の平均粒径が200~1600nm、複数の金属系粒子の平均高さが55~500nm、及び、平均高さに対する平均粒径の比で定義されるアスペクト比が1~8である。
(2)複数の金属系粒子は、それぞれ、その隣り合う金属系粒子との平均距離が1~1000nmとなるように基板の一方の主面上に配置されており、かつ、前記平均距離の標準偏差が30nm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向する一対の主面を有する板状の基板と、
前記基板の一方の主面上に、前記一方の主面と平行な方向に互いに離間して配置された複数の金属系粒子と、
各前記金属系粒子の表面を覆う保護層と、を備え、
前記複数の金属系粒子は以下(1)及び(2)の少なくとも一方を満たし、
前記保護層の表面形状は、前記金属系粒子の表面形状に追従している、積層基板。
(1)前記複数の金属系粒子の平均粒径が200~1600nm、前記複数の金属系粒子の平均高さが55~500nm、及び、前記平均高さに対する前記平均粒径の比で定義されるアスペクト比が1~8である。
(2)前記複数の金属系粒子は、それぞれ、その隣り合う金属系粒子との平均距離が1~1000nmとなるように前記基板の前記一方の主面上に配置されており、かつ、前記平均距離の標準偏差が30nm以下である。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記保護層の厚みの変動係数(CV値)が30%以下である、請求項1に記載の積層基板。
【請求項3】
前記保護層の厚みの平均値が300nm以下である、請求項1又は2に記載の積層基板。
【請求項4】
前記保護層の厚みの平均値が50nm未満である、請求項3に記載の積層基板。
【請求項5】
前記保護層が非晶質である、請求項1又は2に記載の積層基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層基板に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
金属ナノ粒子の局在プラズモン共鳴を利用して蛍光を増強させる技術が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1には、複数の金属粒子から構成される島層(2)と該層を被覆するスペーサー層(5)とを含む積層体を光化学蛍光センサに用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-271431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような積層体においてもなお、蛍光の増強の程度に改善の余地がある。本発明の目的は、蛍光の増強特性に優れる積層基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]互いに対向する一対の主面を有する板状の基板と、
前記基板の一方の主面上に、前記一方の主面と平行な方向に互いに離間して配置された複数の金属系粒子と、
各前記金属系粒子の表面を覆う保護層と、を備え、
前記複数の金属系粒子は以下(1)及び(2)の少なくとも一方を満たし、
前記保護層の表面形状は、前記金属系粒子の表面形状に追従している、積層基板。
(1)前記複数の金属系粒子の平均粒径が200~1600nm、前記複数の金属系粒子の平均高さが55~500nm、及び、前記平均高さに対する前記平均粒径の比で定義されるアスペクト比が1~8である。
(2)前記複数の金属系粒子は、それぞれ、その隣り合う金属系粒子との平均距離が1~1000nmとなるように前記基板の前記一方の主面上に配置されており、かつ、前記平均距離の標準偏差が30nm以下である。
[2]前記保護層の厚みの変動係数(CV値)が30%以下である、[1]に記載の金属系粒子集合体積層基板
[3]前記保護層の厚みの平均値が300nm以下である、[1]又は[2]に記載の金属系粒子集合体積層基板
[4]前記保護層の厚みの平均値が50nm未満である、[3]に記載の金属系粒子集合体積層基板。
[5]前記保護層が非晶質である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の金属系粒子集合体積層基板。
【発明の効果】
【0006】
蛍光の増強特性に優れる積層基板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る積層基板の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<積層基板>
(1)層の構成
本開示に係る積層基板は、対向する一対の主面を有する板状の基板と、
前記基板の一方の表面上に、前記一方の主面と平行な方向に互いに離間して配置された複数の金属系粒子と、
各前記金属系粒子の表面を覆う保護層と、を備える。図1を参照して、一実施形態にかかる積層基板について説明する。
【0009】
図1は、積層基板の一例を模式的に示す断面図である。図1に示される積層基板100は、対向する一対の主面10a、10bを有する基板10と、基板10の主面10a上に主面10aと平行な方向に互いに離間して配置された複数の金属系粒子20と、各金属系粒子20の表面を覆う保護層30と、を備える。
【0010】
(2)基板
基板10は、板状である。板状とは、互いに対向する一対の主面10a、10bと、主面同士を結ぶ側面と、を有し、主面間の距離である厚みが、主面の最大径(例えば、矩形であれば対角線長さ)の1/5以下であることをいう。厚みは主面の最大径の1/10以下でもよく、1/20以下でもよく、1/30でもよい。主面の面積は、側面を構成する他の面の面積よりも大きい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

住友化学株式会社
積層体
29日前
住友化学株式会社
積層体
29日前
住友化学株式会社
積層体
29日前
住友化学株式会社
積層基板
1日前
住友化学株式会社
原子力電池
9日前
住友化学株式会社
植物病害防除方法
1か月前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホン
3日前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物
25日前
住友化学株式会社
光学積層体及びその製造方法
24日前
住友化学株式会社
芳香族ポリスルホンの製造方法
3日前
住友化学株式会社
非水電解液二次電池用セパレータ
29日前
住友化学株式会社
非水電解液二次電池用セパレータ
29日前
住友化学株式会社
非水電解液二次電池用セパレータ
29日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
1日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
1日前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物及び成形体
1か月前
住友化学株式会社
有害生物防除組成物および防除方法
8日前
住友化学株式会社
ビアリール化合物を用いる植物病害防除方法
17日前
住友化学株式会社
複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
21日前
住友化学株式会社
被覆粒状肥料および被覆粒状肥料の製造方法
1か月前
住友化学株式会社
複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
21日前
住友化学株式会社
再生樹脂、再生樹脂組成物、および、成形体
1か月前
住友化学株式会社
スルフィド化合物を用いる植物病害防除方法
17日前
住友化学株式会社
ビアリール化合物を用いる植物病害防除方法
17日前
住友化学株式会社
複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
10日前
住友化学株式会社
ピリダクロメチルを用いる植物病害防除方法
1か月前
住友化学株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物、および、成形体
3日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
14日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
8日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
2日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
18日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
18日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
29日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
8日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1か月前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1か月前
続きを見る